見出し画像

ダークライダーヒストリー~ゼインの誕生~第1話「あのメギドの目の前に現れる最強の敵、その名はぜイン!」

この世界に突如として誕生した人工知能、ゼイン。その人工知能は全ての善意をラーニングしたことによって悪としてこの世界に存在する全ての存在を根絶しようとしていた。そんな中、仮面ライダージュウガことジョージ・狩崎が仮面ライダーギャレンこと橘朔也と協力して開発した新型のドライバーであるゼインドライバーを使って悪の仮面ライダー、つまりダークライダーとして認識されている者たちを倒そうとしていた。この物語はそんなダークライダーの中から選ばれた上に結成したドリームチームが全ての仮面ライダーの力を手にしたゼインとの全面抗争を描く物語である。そして、この物語の始まりメギドでありながら仮面ライダーの力を手に入れたデザストの登場から始まるのだった。


デザスト「この世界には本当にいるのか?闇のライダー、悪のライダー、ダークライダーと呼ばれる奴らがな。」
このメギドこそデザスト。3つの種族の力を融合したことによって誕生したデザストはかつて剣士達と激闘を繰り広げたもののアルターブックの限界と共に最後は仮面ライダー剣斬こと緋道蓮に倒されたことで消滅したはずのデザストだったが何故か最近になって再び復活を果たしたデザストはメギドが存在しない世界でたった一人だけ生き残った事に違和感を覚えていたのだった。
デザスト「もしも本当にこの世界にダークライダーがいるというのなら会ってみたいものだな、本当に。」
そして、街中を歩いていたデザストは一向にダークライダーが見つからないために近くの公園で豚骨ラーメンのカップラーメンを蓮と食べていた事を思い出していた。
デザスト「蓮の奴、ちゃんと豚骨ラーメンに紅生姜入れてるんだろうな。まあ、あいつの事だ、俺の忠告なんて無視して紅生姜捨ててるんだろうな。」
そんな事を1人で呟いているといきなり何処からかデザストの背後に立ちはだかる人物が現れた。
デザスト「なんだ、お前?何処から現れやがった!」
そして、背後に現れた人物に愛剣であるグラッジデントを向けるのだった。

侑斗「お前か?ゼインが選んだこの世界の悪意は。」
デザスト「あ?ゼイン?何だ、それは?てか、お前は誰なのかって聞いてるんだよ。」
侑斗「俺の名前は桜井侑斗。ゼインの意志に従い、お前をここで倒す。」
そう告げた桜井侑斗は腰にゼインドライバーを装着すると共にプログライズキーを起動したのだった。
『ゼイン!』
侑斗「変身」
『ゼインライズ!』
『ジャスティス!ジャッジメント!セイギ!ゼイン!』
“Salvationofhumankind”

デザスト「ほお。面白くなってきたぜ…だったら直々に俺が相手してやるよ!」
そう叫んだデザストは懐から聖剣ソードライバーを取り出し、腰に装着すると共にワンダーライドブックを起動したのだった。
『骸骨忍者伝!』
『かつての宿敵は今日の戦友、冥府の術で魑魅魍魎!』
『漆黒抜刀!』
デザスト「変身…!」
『骸の咆哮!忍の残香!黒嵐渦巻く百鬼夜行!骸骨忍者伝!』
デザスト「匂うなァ…、世界の風向きが変わる、愛おしくて吐き気のする匂いが!」

そして遂に向かい合った仮面ライダーデザストと仮面ライダーゼインは少しの間を開けた後にお互いに向かって走り出したのだった。
デザスト「オラッ!」
ゼイン「甘い!ハアッ!」
黒嵐剣漆黒による一撃を放ったもののそれを受け止めたゼインは徒手空拳を使った攻撃で着実にデザストにダメージを与えていくのだった。
デザスト「ハッ!中々やるじゃねぇか!だがこいつはどうだ!」
ゼイン「グハッ!こ、これがゼインすら予測することが出来ない攻撃だと言うのか!」
アクロバティックな動きを混ぜながら黒嵐剣漆黒を使ってゼインに対して連続斬撃を叩き込んだデザストは、地面を転がったゼインに追撃の一撃を叩き込もうとしたのだが、その一撃をゼインは受け止めると共に再び徒手空拳を使った連続攻撃を叩き込まれたデザストは逆に地面を転がるのだった。
デザスト「おいおい、お前本当に仮面ライダーなのか?」
ゼイン「だったらなんだ!」
そう叫ぶと共に急接近したゼインの強烈なキックを交わして木の上に着地したデザストは木の上から急降下すると共に強烈な一撃を繰り出したのだった。
デザスト「武器を使わずに拳1つで戦うなんて古典的すぎるんだよ!」
ゼイン「グハッ!ど、どうしたんだ?ゼイン!システムに異常でも来たしたのか!」
デザストの強烈な一撃をくらって地面を転がったゼインは急に動きが鈍くなるのだった。そこを見逃さなかったデザストは急接近すると共に黒嵐剣漆黒で追撃の一撃を放つのだった。
デザスト「どうした、故障か?だったらぶっ壊してやるよ!オラッ!」
ゼイン「グハッ!どうしたんだ、善意をラーニングしろ!ゼイン!」
そして追撃の一撃をくらって再び地面を転がるゼインに対してデザストはトドメを刺すために黒嵐剣漆黒を聖剣ソードライバーに納刀したのだった。
デザスト「なんだ?もう終わりか?だったら一気に決めさせてもらうぜ!」
『必殺読黒!』
『漆黒抜刀!』
『骸骨忍者伝必殺斬り!』
デザスト「カラミティ・ストライク!」
ゼイン「ウワーッ!」
黒嵐剣漆黒を一度バックルに収め、骸骨忍者伝ワンダーライドブックのページを1回押し込んだ後に再度抜刀して発動する必殺技であるカラミティ・ストライクをくらって大爆発を起こしたゼインを見て勝利を確信したデザストだったが爆炎の中で立ち上がっていたのはまるで無傷のような状態のゼインだった。
ゼイン「お前を殺す!」
そう叫んだゼインは懐から1枚のゼインカードを取りだして中央のスロットに読み込ませた後、プログライズキーを押し込んで発動したのだった。
『セイバー!』
デザスト「セイバーだと?」
『執行!ジャスティスオーダー!』
そして読み込まれたセイバーブレイブドラゴンのカードはシュレッダーのように裁断されて消滅すると共にゼインにセイバーブレイブドラゴンの幻影が重なるのだった。
ゼイン「火炎十字斬!ハアッ!」
デザスト「ウワーッ!」
そしてゼインの力でパワーアップした火炎十字斬をくらったデザストは変身解除したのだった。
デザスト「な、なんだあの技は。セイバーより威力が上なのか?」
ゼイン「そうだ。そしてお前はここで消えるんだ!」
そう叫んでゼインが火炎剣烈火を振りおろそうとした瞬間、謎の音声が響き渡るのだった。そして、そこに現れたのはあの魔法使いだった。
『バリア!ナウ!』
ゼイン「何?魔法だと?ま、まさか!ウィザードか!」


白い魔法使い「悪かったな、操真晴人ではなくて。」
ゼイン「お前も魔法使いということか!ならば!」
白い魔法使い「そうはさせるか!」
『チェーン!ナウ!』
ゼイン「な、何?」
白い魔法使い「お次はこいつだ!」
『エクスプロージョン!ナウ!』
ゼイン「ウワーッ!」
白い魔法使い「まだまだ行くぞ!」
『イエス!スペシャル!アンダースタンド?』
ゼイン「な、なんなんだ!この魔法は!」
白い魔法使い「これがウィザードより強い魔法使いの力だ!」
「イエス!ブリザード!アンダースタンド?」
ゼイン「う、動けない!」
白い魔法使い「さて、一気に畳み掛けるとするか!」
『イエス!グラビティ!アンダースタンド?』
ゼイン「こ、今度は重力か?」
白い魔法使い「言っただろ?お前はここで止めるとな!」
『イエス!サンダー!アンダースタンド?』
ゼイン「ウワーッ!」
白い魔法使い「さあ、こいつで終わりだ!」
『イエス!キックストライク!アンダースタンド?』
白い魔法使い「消えろ!ハアッ!」
ゼイン「ウワーッ!」
目にも止まらぬ白い魔法使いの魔法の連続攻撃からキックストライクを全てうけたゼインは戦闘をやめて撤退する道を選ぶのだった。
ゼイン「く、クソっ!次はお前を倒してやるからな!魔法使い!」
白い魔法使い「フン。かかってくるがいい!」
まるで捨て台詞ともとれる言葉を残してゼインは姿を消すと共に白い魔法使いも変身を解除してデザストの方向に歩み寄るのだった。

笛木「大丈夫か?」
デザスト「俺は何とか大丈夫だ。あんたは一体誰なんだ?」
笛木「俺か?俺の名前は笛木奏。白い魔法使いとして活動しているが、お前と同じ志を持っている人物だと思ってくれても良い。」
デザスト「俺と同じだと?」
笛木「ああ。俺もあの仮面ライダーゼイン、桜井侑斗を倒すためにこの世界にやってきたからな。」
デザスト「なるほどな。そういう事か!」
こうしてデザストはこの世界で初めて出会い、助けられたダークライダーの一人である白い魔法使いこと笛木奏と出会うことになるのだった。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?