仮面ライダーローグVSマッドローグ第1話「記憶を取り戻した内海の野望!」
一海「はあ、なんで最近みーたんは会ってくれないんだよ!必ず用事があるから、用事があるからってさ。どうせ戦兎に付き合ってなんかやってるんだろ。会いたいよ、みーたーん!」
赤羽「カシラ、最近そればっかりじゃないですか。もっと違う話しましょうよ!」
青羽「そうですよ。朝から晩までみーたん、みーたんってファーマーのみんなも言ってますよ、そんなに会いたいならアポ無しで行けばいいのにって。」
一海「あのな。そういう問題じゃないんだよ、俺とみーたんは!」
黄羽「だったらなんなんですか?せっかくみーたんと付き合えたのにカシラがデートの日を変えたりファーマーが忙しいからって断るからみーたんだってそんな態度を取るんですよ!」
一海「お前ら、言うにことかいて俺のせいにしようってのか!おい、ふざけんなよ!お前ら!」
赤羽「ごめんなさい、カシラ!」
青羽「怒らないで下さいよ、カシラ!」
黄羽「追いかけてこないで下さい、カシラ!俺達が悪かったって言ってるじゃないですか!」
一海「俺のみーたんへの気持ちを踏みにじりやがって!謝れや!」
いつものようにじゃれあうほど仲が良いとはこの人達の事ではないかと言っても過言ではないかと思われている「猿渡ファーム」を経営している仮面ライダーグリスこと猿渡一海とその相棒であるキャッスルハードスマッシュこと赤羽、スタッグハードスマッシュこと青羽、オウルハードスマッシュこと黄羽と共に新世界を生きていた。しかし、その新世界の中で旧世界の記憶を失っていたのだが、エボルトの兄であるキルバスが使ったパンドラボックスの影響で記憶を取り戻すと共に仮面ライダーとして再び戦うことになり、赤羽達も後に合流してファントムビルドという最強の敵に戦いを挑み、グリスが新たな力であるパーフェクトキングダムで倒した後、みんなのアイドル「みーたん」こと石動美空と一海は現在交際中である。そんな一海達がじゃれていた頃、難波重工ではあの男が杖を作っていた。
内海「難波重工で最高のスティックを作ることこそ私の使命だ!さあ、難波スティック改を大量生産してやるぞ!」
男の名前は内海成彰。彼もまた旧世界で命を落としたものの新世界では難波重工の工場である「難波機械製作所」で難波スティックを作っていた内海だったが、彼もまたファントムビルドの野望を止めるために仮面ライダーマッドローグとして民衆のために戦った。そして、戦いが終わった今となっては再び難波機械製作所で難波スティック改を大量生産していた内海の目の前にとある訪問者が現れるのだった。
?「よう、久し振りだな。内海!」
内海「その声はエボルト?なぜ、お前がここに?」
エボルト「お前はこのままで良いのか?内海。」
内海「どういう意味です?」
エボルト「決まってるだろ?幻徳だよ。お前は今でもあいつのことを恨んでいる。そうだろう?」
内海「そ、そんなわけないだろ!何故私が氷室さんを恨まなければいけないんです?」
エボルト「その同様が真実だろ?俺はな、お前らが全員で倒したダウンフォールが持っているパンドラボックスを回収したんだよ。」
内海「なんですって?あなたはまたこの世界でもスカイウォールを引き起こそうとしているんですか?」
エボルト「今はしないが、いずれはやってやるよ。そこでだ、内海。お前にこのパンドラボックスを渡してやるよ。そいつを使って幻徳に復讐するもよし戦兎に渡して破壊してもらうもよし。だが、お前がこの力を利用すれば仮面ライダーを全滅させることも出来るかもしれないぜ?あと、そのパンドラボックスには俺の遺伝子を入れておいた。もしかしたらそいつを使えばダウンフォールも操れるかもしれないぜ?まあ、どうするかはお前の自由だがな。チャオ!」
そういってエボルトが姿を消した工場の中で内海は考えることになるのだった。
内海「この力を使えば難波チルドレンもカイザーシステムも意のままということか!アーハッハッハ!だったらこの力、私が使いこなしてみせましょう!」
そして、白いパンドラボックスを持って工場から出ていった内海はとある場所に向かうのだった。
一海「そんなにお前らが言うならみーたんに会いに行ってみるか!」
赤羽「やっとですか、カシラ!」
青羽「全く遅いんですよ、行動に移るのが!」
黄羽「本当ですよ。ん?なんであそこに東都のガーディアンが?」
一海「なあ、なんか俺達を狙ってないか?」
一方、みーたんに会う決心がついた一海達の目の前には4体のガーディアンが現れた。
ガーディアンA「あの方のためだ、消えろグリス!」
ガーディアンB「お前らもだ!」
ガーディアンC「覚悟しろ!」
ガーディアンD「必ず倒す!」
一海「おいおい、俺達はみーたんに会わなきゃいけないんだよ!邪魔すんな!」
赤羽「行きますよ、カシラ!」
青羽「お前らに負けるか!」
黄羽「俺達はお前なんかに負けない!」
そして、一海達は一斉に東都のガーディアンを抜群の連携で蹴散らすと目の前に意外な人物が現れるのだった。
赤羽「カシラ、あいつ!」
青羽「確か難波重工の奴ですよ!」
黄羽「でも、なんか様子が変ですよ?」
一海「何やってんだよ、内海!」
内海「おやおや、誰かと思えばグリスと三バカですか!」
赤羽「なんだと?」
青羽「さっきから黙って聞いてりゃ偉そうに!」
黄羽「お前だってこの前、カシラのピンチを救っただろ!」
内海「ええ。確かに救いましたよ!でもそれが間違いだったとエボルトに再会したことで思い知らされたんですよ!」
赤羽「何?」
青羽「エボルトなんてこの世界にいないはずだろ?」
黄羽「どうやって会ったって言うんだよ!」
一海「そんなことはどうでもいい。それよりも内海、なんでお前があのパンドラボックスを持ってんだよ!」
内海「良く気付きましたね。この新世界のパンドラボックスにはエボルトの遺伝子が入ってるんですよ!だからこんなことも出来るんですよ!」
そして、新世界のパンドラボックスを内海が起動した瞬間、目の前に最悪の敵が現れた。
内海「さあ、やってやれ!メタルビルド!」
浦賀「お前が誰なのかは知らないがグリスを倒せるなら力を貸してやる!」
『ハザードオン!』
『タンク!』
『タンク!』
『ガタガタゴットン!ズッダンズダン!』
『Are you ready?』
浦賀「変身。」
『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!』
『ヤベーイ!』
メタルビルド「さあ、やろうか。」
かつて一海が倒したはずの宿敵、仮面ライダーメタルビルドこと浦賀啓示が復活したのを見た一海達は嫌な記憶を思い出すのだった。
赤羽「ふざけやがって!」
青羽「一度負けた亡霊が復活しやがって!」
黄羽「なら、もう一度お前を倒してやる!」
そして、三羽ガラスはそれぞれキャッスルハードスマッシュ、スタッグハードスマッシュ、オウルハードスマッシュに変身したのだった。
メタルビルド「来るなら来い!」
キャッスルハードスマッシュ「俺の砲撃を食らえ!」
メタルビルド「無駄だ。」
スタッグハードスマッシュ「貴様!だから黒いビルドは嫌なんだよ!」
メタルビルド「甘い。」
オウルハードスマッシュ「カシラには近づかせない!」
メタルビルド「邪魔だ。」
そして、メタルビルドはたった一撃で三羽ガラスの変身を解除させたのだった。
一海「お前ら!」
メタルビルド「あとはお前だけだぞ、グリス。」
一海「許さねぇ。心火を燃やしてぶっ潰す!」
『スクラッシュドライバー!』
『ロボットゼリー』
一海「変身」
『潰れる!流れる!溢れ出る!』
『ロボットイングリス!』
『ブラァ!』
グリス「覚悟しろや!コラァ!」
そして、怒りの炎を身に纏ったグリスのパンチとキックの連続攻撃を交わしたメタルビルドの一撃を食らったグリスは地面を転がるも一瞬で立ち上がると再び連続攻撃を放つとメタルビルドは交わすはずが食らうのだった。
メタルビルド「ハザードレベルが上がったのか!」
グリス「お前への怒りが俺を奮い立たせるんだよ!」
『ツインブレイカー!』
そして、今度はツインブレイカーの連続斬りに再び食らうと自分の力が全力ではないことにメタルビルドは異変を感じるのだった。
メタルビルド「俺の力はどうなってるんだ。」
グリス「黙れや!」
『シングルフィニッシュ!』
そして、ツインブレイカーにロボットゼリーフルボトルを装填して黄色いエネルギー弾を放つも、メタルビルドはなんとか交わすのだった。しかし、怒りのグリスはもう一発の必殺技を放つのだった。
『スクラップフィニッシュ!』
グリス「こいつで終わりだ!」
しかし、スクラップフィニッシュを放ったグリスに対してメタルビルドは何かを悟ったかのようにビルドドライバーを回すのだった。
『Ready go!』
『ハザードアタック!』
メタルビルド「終わりだ!」
履帯状のエネルギーをカウンターの要領で放ったメタルビルドの一撃を食らったグリスは変身解除したのだった。
一海「くそっ。なめやがって!」
内海「終わりだ!グリス!」
そういっていつの間にか一海の目の前にいた内海は難波スティック改を振り下ろした次の瞬間、その内海の手を掴む人物がいた。
?「何やってるんだ?内海!」
内海「お前は!」
一海「遅ぇんだよ、ヒゲ!」
幻徳「助けてやったんだ。せめて感謝しろ、ポテト。」