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仮面ライダー×仮面ライダードライブ&Wクロスヒストリー~全ての始まり~W編序章「Rの足跡/風都に迫る新たな危機!」

翔太郎「ここは常に風が吹き続ける街、風都。 この街ではドーパントと呼ばれる怪人が巻き起こす犯罪を解決するために俺達がいつも風都のために奔走している。全てはこの街の平和を守るためだ。ただ、最近になってドーパントがめっきり出てこなくなってしまった。」


そんなことを1人呟いていた仮面ライダーWこと左翔太郎は更に目の前にいた2人の人物を見てまたもや呟くのだった。
翔太郎「こんな状況だって言うのに俺の相棒は何故か相変わらず何かを調べてるし所長の亜樹子と言えばなんかボーッとしてるし本当にこの事務所は大丈夫なのか?と本当に思っちまうぜ、全く。この事務所でマトモなのはもしかして俺だけか?はぁっ、探偵の仕事も楽じゃないな。」
そんなことを言いながら翔太郎はコーヒーを飲みながら黄昏ていた。すると背後から強烈な一撃を頭に食らった翔太郎は驚きのあまり大きな声を出したのだった。
翔太郎「いって〜!何すんだよ、亜樹子!」
亜樹子「何すんだじゃないわよ、あんたは探偵だからコーヒー飲んで黄昏てりゃ万々歳ってそんな訳あるかい!とっとと調査でも事件でも持ってこいや!」

翔太郎「事件は自分で持ってくるもんじゃないんだよ。」
亜樹子「はあ?じゃあどうやって舞い込んで来るのよ?」
翔太郎「事件から俺に近寄って来るのさ。それが探偵ってもんだからよ。」
亜樹子「キザったらしいこと言うな!」
そして少しだけ格好をつけた翔太郎に対して亜樹子はまたもや手にしていたスリッパで強烈な一撃を翔太郎の頭に叩き込むのだった。
翔太郎「だからさっきから痛いって言ってるだろうが!」
亜樹子「そんなにふざけたこと言うならね、事件を近づかせてみせなさいよ!」
翔太郎「言ったな?今に見てろよ、すぐに事件の電話が…」
そんな事を翔太郎が言った次の瞬間、スタッグフォンに連絡が入るのだった。
翔太郎「クイーン?なんであいつから。もしもし、どうした?」
クイーン「どうしたもこうしたもないんだって!ドーパントが現れたの?早く来てよ、翔太郎!」

翔太郎「分かった!すぐに行くから場所はどこだ?」
クイーン「風都タワーの近くの公園!早く来て!」
翔太郎「分かったからすぐに行くって!じゃあな!ほら見たか、亜樹子!ドーパントだとよ!」
亜樹子「そんな…私、聞いてない!」
翔太郎「おい、行くぞ!フィリップ!」
フィリップ「悪いんだけど今回は1人で言ってくれるかい?翔太郎。」 


翔太郎「何でだよ。クイーンからの依頼なんだぞ!ほら、本なんか閉じて行くぞ!」
フィリップ「無理だと言ってるだろ?」
翔太郎「ったく何を調べてるんだよ!」
フィリップ「そうめんとひやむぎの違いさ。」
翔太郎「はあ?」
フィリップ「だから!そうめんとひやむぎの違いだと言ってるだろ、実に興味深い話だろ?翔太郎。​」
翔太郎「ああ、もう!分かったよ、お前はそれを調べてろ!今回は俺一人で行ってきてやるよ!」
フィリップ「すまないね、翔太郎。」
亜樹子「気をつけてね、翔太郎君。フィリップ君の事は私に任せて!」
翔太郎「ああ、行ってくるぜ。」
こうして翔太郎はクイーンからの要請をそうめんとひやむぎの違いを調べるという一旦よく考えてみるとそんなに大事なことなのだろうか?と思ってしまう事を調べているフィリップを残して1人でハードボイルダーに乗ってクイーンの元に向かうのだった。
アノマロカリス・ドーパント「ヘッヘッへッ!お前が誰に電話しようと関係ないがお前はここまでだ、人間!」


クイーン「もう!なにやってんのよ!早く来てよ!翔太郎!」
そして何故か翔太郎を呼び出してからアノマロカリス・ドーパントに狙われていたクイーンはアノマロカリス・ドーパントが放った弾丸牙が迫っていたのだった。するとそこにハードボイルダーの轟音と共に駆け付けた翔太郎がクイーンに手を伸ばしたのだった。
翔太郎「掴まれ、クイーン!」
クイーン「翔太郎、うん!」
そして翔太郎の手を掴んだクイーンを背後に乗せた翔太郎はアノマロカリス・ドーパントの弾丸牙を交わすことに成功したのだった。
アノマロカリス・ドーパント「あれ、あの人間…いや、女がいない!どこに行った?」
翔太郎「お前が探してるレディーは俺が助けたぜ?」
アノマロカリス・ドーパント「何?誰だ、お前は?」
翔太郎「おいおい、この街で俺を知らない奴なんてまだいたのかよ?仕方ねぇ、とっとと片付けるか。クイーン、さがってろ。」
クイーン「うん、頼んだよ。翔太郎!」
そう告げたクイーンがハードボイルダーの後ろから降りて木の影に隠れたのを見た翔太郎はヘルメットをゆっくり外して黒いハットを被り腰にロストドライバーを装着したのだった。
クイーン「あれ?今日はWじゃないの?」
翔太郎「ああ。相棒が手を離せないんだとよ。」
クイーン「なるほどね。」
アノマロカリス・ドーパント「何を話しているんだ、ベラベラと!」
翔太郎「待たせちまったみたいで悪かったな、じゃあ行くぜ!」
『ジョーカー!』
翔太郎「変身!」
『ジョーカー!』

ジョーカー「仮面ライダー…ジョーカー。さあ、お前の罪を数えろ!」
アノマロカリス・ドーパント「なめるな!」
そして、お互いに走り出したジョーカーとアノマロカリス・ドーパントはお互いにパンチを繰り出すが互角だったのか地面を転がるも次にアノマロカリス・ドーパントが放った弾丸牙を交わしながらジョーカーは連続パンチとキックを繰り出したのだった。
ジョーカー「オラッ、ウォラッ!」
アノマロカリス・ドーパント「グハッ、お前の力なんなんだ!」
ジョーカー「これがこの街の切り札、ジョーカーの力だ!」
アノマロカリス・ドーパント「ふざけるな!」
ジョーカー「お前の攻撃なんて既に見切ってんだよ、オラッ!」
そして、再びアノマロカリス・ドーパントが放った弾丸牙をかわして先程と同じ連続パンチとキックをくらったアノマロカリス・ドーパントは吹き飛ばされると共にこの場から逃げ出そうとしていた。
アノマロカリス・ドーパント「む、無理だ!あんな奴に勝てるわけが無いんだ!」
ジョーカー「おい、逃がすかよ!一気に決めてやるぜ!」
そしてジョーカーはジョーカーメモリをロストドライバーから抜き取り、マキシマムスロットに装填したのだった。
『ジョーカー!マキシマムドライブ!』
ジョーカー「ライダーパンチ。オラッ!」
アノマロカリス・ドーパント「ウワーッ!ま、また来やがった!頼む、助けてくれよ!」
ジョーカー「そいつは無理な話だな。」
ジョーカーの必殺技であるライダーパンチを食らってもなお変身解除されないだけでなくジョーカーに命乞いをするも、断られるとアノマロカリス・ドーパントはまたもや逃げ出したのだった。
アノマロカリス・ドーパント「クソっ、なんなんだよ!」
ジョーカー「もう1発、行くぜ?」
『ジョーカー!マキシマムドライブ!』
ジョーカー「ライダーキック!オラッ!」
アノマロカリス・ドーパント「ウワーッ!」
ジョーカー「これでメモリブレイクされるはず…ん?なんでされないんだ?このメモリ、どうなってやがる?」
今度こそトドメを刺すためにもう一度マキシマムスロットを押すことで必殺技であるライダーキックを放ったジョーカーはようやくアノマロカリス・ドーパントを倒すことに成功した。そして、メモリブレイクされるはずだったガイアメモリがそのまま出てきたことに異変を感じたジョーカーがメモリに触れようとするとそれを奪い去る人物が現れたのだった。
?「ハーハッハッハ!ガイアメモリのデータ、しかと頂いた!これで私の野望がまた1つ叶ったという訳だ!」
ジョーカー「お前、誰だ?そのメモリを返しやがれ!」

東条「我が名は怪盗アルティメットルパン!仮面ライダージョーカー、左翔太郎だな!」
ジョーカー「お前、なんで俺の名前を?」
東条「お前に最高のショーを近いうちにお見せしよう!では、また会おう!さらばだ!」
そう告げると怪盗アルティメットルパンことゾルーグ東条は白いマントを羽ばたかせながら姿を消したのだった。そして、ジョーカーも変身を解除して翔太郎の姿に戻るのだった。
翔太郎「怪盗アルティメットルパンか。」
クイーン「翔太郎、今の人誰?」
翔太郎「さあな。」
だが、この時の翔太郎はまだ知らなかった。怪盗アルティメットルパンことゾルーグ東条の登場によって巻き起こされる壮大な事件を。一方その頃、風都から遠く離れた街ではロイミュードと呼ばれる機械生命体が再び復活して悪事を働きその暴走を止めるためにあの戦士が再始動していた。




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