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仮面ライダー電王~終わりの始まり~第4話「お前の思いに俺が泣いた!」

前回のあらすじ仮面ライダー電王こと野上良太郎は、相棒のイマジンであるモモタロスからデンライナーがジャックされる一日の内容を聞かされた。その内容としては、いつも通り時の運行をしようとしていたモモタロス達は、仮面ライダーゼロノスこと桜井侑斗や仮面ライダーNEW電王こと野上幸太郎と共にキングライナーから出発したことや別々の時間軸に別れてからはいつも通りワチャワチャしていた事、そしてその直後に鎧型のデンライナーから襲撃を受けたという事だった。その真実を聞いて絶望していた良太郎達の目の前に突如として姿を現したロッドイマジンをウラタロスと思い込むも、我に帰った良太郎が立ち向かおうとした矢先、光の玉となったウラタロスが憑依した事でロッドフォームとなり戦うも、イマジン版デンライダーキックをくらって変身を解除してしまうが代わりにバトンタッチでモモタロスが憑依した事でソードフォームになった電王の怒りの一撃で追い込まれたロッドイマジンに対して「俺の必殺技パート2」を食らわせるとロッドイマジンは撤退し、良太郎達は侵略者イマジンの魔の手から逃れるために新たな隠れ家を探すのだった。

モモタロス「おい、良太郎。お前の家で良いだろ?なんでまたこんな遠くまで逃げるんだよ。」


ウラタロス「そうだよ。別に僕は監視されてるわけじゃないんだよ?」


ジーク「無礼者!我々が今度こそこの歴史から抹消され、我が主まで忘れたらどうする!今度こそ我らはバラバラになるんだぞ!」

モモタロス「うるせぇんだよ!手羽野郎!お前がまとも事を言うなんて納得できねぇんだよ!」
良太郎「フフ。そうだね!でもジークの言うのもなんか納得できるんだよね。」


ジーク「それにしてもここまで我らを追い詰めるとは流石は我らの化身といった所か。」
モモタロス「化身だ!?お前、何わけわかんないこと言ってんだ!馬鹿じゃねぇのか!」
ウラタロス「でも、そんな事を言われても仕方ないのかもしれないよね。だってあそこまで僕らに似ているイマジンがいる事が不思議で仕方ないしね。先輩もそう思うでしょ?」
モモタロス「まあ、そうかもしれねぇけどよ。いくらなんだってアイツらが俺たちの化身だなんて思いたくねぇんだよ!なんか、別の次元というか別の世界の俺達があんなことをしてると思うとなんか恥ずかしいというか嫌な感じがするんだよ!」
ウラタロス「確かに。」
ジーク「確かに我らの化身ということは奴らは別の世界の我らであり、我が主が電王では無い世界でイマジンに復讐を誓っているのだとしたらまともでは無いな。」
そんなことを話していたモモタロス達に対して良太郎はある素朴な疑問を聞くのだった。
良太郎「あの、1つ思ったんだけどさ。」
モモタロス「どうした?良太郎!」
良太郎「もしも、もしもだよ。僕のコピーというか電王になっていない世界の僕がいたとしてどうやってモモタロスの事を知るのかな?」
ウラタロス「確かに。先輩や僕達の活躍を知らなければ電王が誰かなんて分かるはずないよね。それなのになんで僕達のデンライナーに似た形で鎧のカモフラージュまでさせたデンライナーを作ることが出来たんだろう?」
ジーク「まさかとは思うが、我々が過去に向かった世界で我らの活躍をあのイマジンが見ていたとするのなら未来に向かう前に我らのデンライナーをコピーしてカモフラージュする事も可能ということか。」
モモタロス「だとしたら俺達のせいみたいじゃねえかよ!たまたまどこかの時代で停車させたデンライナーとそれに乗っていた俺たちを見た奴らがコピーするなんてよ!さらに未来に行って良太郎の息子に俺達を憎むように仕組んだとするならば最悪な展開じゃねぇか!」
そんな事を話していたモモタロス達は、近くの広場で爆発が起きたことから逃げ出す人々を避難させると共に現場に向かうのだった。
モモタロス「おい、良太郎!あいつは!」
良太郎「キンタロスに見えてキンタロスじゃない?」
ウラタロス「確かにクマちゃんに見えるけど。」
ジーク「という事は奴もジャックした時にいたイマジンということであろう。」
アックスイマジン「貴様らを襲えば野上良太郎が現れると聞いていたが、全く来ないではないか!」
そんな事を叫びながらアックスイマジンは強靭な斧を周囲に投げ飛ばしながら広場を破壊していた。
モモタロス「やめろ、クマ公の偽者!」
アックスイマジン「よう。野上良太郎と愉快な仲間たち!ようやく来たか!」
ウラタロス「愉快な仲間たちとは随分勝手な物言いだね。」
ジーク「無礼者!愉快な仲間たちは吾輩の家臣だけだ!」
モモタロス「うるせえ!何回も言わせるな、俺はお前の家臣になった覚えはねえってな!」
ウラタロス「僕もだよ。なんでジークの家臣にならないといけないのさ。僕も断る!」
アックスイマジン「さて、お前の命を貰うぞ!野上良太郎!」
良太郎「僕はキンタロスに再会するまで負ける訳にはいかないんだ!お前みたいな偽者には僕は絶対に負けない!」
アックスイマジン「黙れ!お前ごときこの一撃で終わらせてやる!」
そして、強靭な斧を振り上げたアックスイマジンの一撃が良太郎に直撃しようとした次の瞬間、光の玉が良太郎の中に入るのだった。
 K良太郎「またせたな、良太郎!お前の思いに俺が泣いた!全くお前の気持ちは泣けるで!」


(良太郎「キンタロス!」)
そして、再び良太郎の体から出てきた光の玉は実体化を果たすのだった。

キンタロス「モモの字、カメ、ジーク!久しぶりやな!」
モモタロス「クマ公!お前、無事だったのか?」
キンタロス「まあな!無事に生きとったわ!」
ウラタロス「案外生き残りやすいのかもね、クマちゃんは!」
ジーク「そうかもな。さすがは我が家臣だ。」
キンタロス「アホ!誰がお前の家臣なんかになるかいな!」
ジーク「ムゥ…」
そんなことを話しているとアックスイマジンが強烈な斬撃を放った。
アックスイマジン「お前らの話なんかどうでもいいんだよ!」
キンタロス「アカン、行くで良太郎!」
良太郎「あ、うん。」
そう告げるとキンタロスは良太郎に憑依した。
K良太郎「行くで!俺の偽モン!」
そう告げてK良太郎はデンオウベルトを腰に装着し、黄色いボタンを押した。
K良太郎「変身!」
『アックスフォーム!』

そしてK良太郎が仮面ライダー電王アックスフォームに変身すると紙吹雪が舞い降りた。
電王「お前の強さに俺が泣いた!涙はこれで拭いとき!」
そしてデンガッシャーアックスモードを持ってアックスイマジンに近づくと強烈な斬撃を放つがアックスイマジンは斧で受け止めた。
電王「な、なんやて!?受け止めたやと?」
アックスイマジン「ああ。お前の攻撃は手に取るように分かるからな!ハアッ!」
電王「舐めおって!諦めへんで!セリャッ!」
そして再びデンガッシャーアックスモードによる斬撃を放つがアックスイマジンは斧で受け止めると逆に強烈な一撃を放つのだった。
アックスイマジン「諦めな。お前の攻撃は例えどんなことがあっても当たらないんだからな!」
電王「当たらないなら別の方向から攻めたらええねん!ツッパリや!どすこい、どすこい!」
そして電王はアックスイマジンに連続でツッパリ攻撃を放つとアックスイマジンは怯んだ。
アックスイマジン「な、なんだ!その古典的な攻撃は!」
電王「なんや、お前こんな攻撃も知らんで俺の偽物やってたんかい!情けないのぉ!これが俺の真の底力じゃ!ソリャ!」
そして怯んだアックスイマジンに対して電王はデンガッシャーアックスモードによる連続斬撃を繰り出し、遂にアックスイマジンを吹き飛ばした。
アックスイマジン「グハッ!こ、これが貴様の底力だと!舐めやがって!」
電王「アカン、アカン!そんながむしゃらな攻撃、意味あらへんねん!こいつで終いや!」
『フルチャージ!』
電王「トリャー!ダイナミックチョップ!決まったで!」
そして電王は必殺技であるダイナミックチョップをアックスイマジンに放ち、大爆発を巻き起こした事から電王は勝利を確信したが爆炎からアックスイマジンの高笑いが聞こえた。
アックスイマジン「ハハハ!ハーハッハッハ!」
電王「な、なんやて?」
アックスイマジン「電王、お前の攻撃はこの俺にも出来るんだよ!」
そう告げるとアックスイマジンは斧を宙に投げるとアックスフォームのダイナミックチョップに入る前のポーズを取った。
アックスイマジン「ダイナミックチョップ返し!ハアッ!」
アックスイマジンのダイナミックチョップ返しを受けた電王は吹き飛ばされ、それを見ていたモモタロス達は慌て出した。
モモタロス「クマ!おいおい、まずいぜ!おい、手羽野郎!お前変わって来いよ!」
ジーク「無礼者!私は疲れているのだ。お前がいけ!」
モモタロス「ふざけんな!俺だって疲れてんだよ!早く行け!」
ウラタロス「ああ、もうしょうがないな!ここは僕が行くしかないか!キンちゃん、交代だよ!」
電王「ああ、すまんな!カメの字!」
そう告げて光の玉となったウラタロスが電王に憑依すると代わりにキンタロスが実体化して電王から出てきた。
『ロッドフォーム!』

電王「お前、僕に釣られてみる?」
そしてウラタロスが憑依したことにより仮面ライダー電王ロッドフォームに変身するとデンガッシャーロッドモードを肩にかけていつもの決めセリフを言うのだった。
アックスイマジン「舐めるな!ハアッ!」
電王「甘いね、君の攻撃は!ハアッ!」
そしてアックスイマジンの斧攻撃を受け止めた電王はデンガッシャーロッドモードによる強烈な一撃を放ち、それを食らったアックスイマジンは吹き飛ばされたのだった。
アックスイマジン「ふざけるな、お前の攻撃はまぐれで当たっただけだ!ハアッ!」
そしてアックスイマジンが再び立ち上がると共に斧攻撃を放つが、電王はデンガッシャーロッドモードで受け止めると共に連続攻撃でアックスイマジンを吹き飛ばしたのだった。
アックスイマジン「グハッ!き、貴様!」
電王「これで終わりだ!」
『フルチャージ!』
電王「ハアーッ!」
そして電王は必殺技であるデンライダーキックを放ち、アックスイマジンは受け止めきれずに吹き飛ばされた。
アックスイマジン「ハア…ハア…仕方がない…今回はここまでにしておいてやる!」
そう告げてアックスイマジンは姿を消し、電王は変身を解除すると共に良太郎から離れてウラタロスは実体化した。
良太郎「なんとかなったね、ウラタロス!」
ウラタロス「まあね、この前は上手く戦えなかったからなんとかイマジンにやり返せてよかったよ。」
そんな事を話している良太郎とウラタロスの後ろでモモタロスは考えていた。
モモタロス「クマ公とカメまでいるってのに…小僧は何処にいるんだよ?」
キンタロス「ああ…実はのぅ…リュウタは良太郎の姉ちゃんに会いに行くって言い出してデンライナーから飛び出して言ったんや!」
良太郎「え…リュウタロスが…」
モモタロス「なんだって?おいおい…あの小僧何やってんだよ!」
to be continued…















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