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ウルトラリーグ~トレギアの陰謀~第2話「復活のベリアル融合獣!」

前回のあらすじM78星雲光の国ではウルトラの父、そしてウルトラの母が1人のウルトラマンの身を案じていた。その名はウルトラマンジード。地球では朝倉リクとして活動していたが、そんなリクが闇のウルトラマンであるウルトラマントレギアに騙されているのではないかというものだった。一方、その頃地球ではウルトラマンオーブことクレナイ・ガイとジャグラスジャグラーがリクを待ち構えていたが、何故か一向にリクは姿を見せなかった。そんな中突如として無数のギャラクトロンが地球に出現すると共に魔王獣が出現した。その現象にガイとジャグラーは驚くが、別の世界であるエックスの世界でもまたギャラクトロンと共にグリーザやジュダ・スペクターが復活を果たし、ゼットの世界ではセレブロが再び動き出し、タイガの世界ではタイガがトレギアを探し始め、トリガーの世界ではマナカ・ケンゴとセレブロという最強タッグが再び復活した闇の巨人とイーヴィルトリガーを倒すために動き出し、デッカーの世界ではアスミ・カナタとディナスがスフィアについて調査を始め、別次元からはウルトラマンリブットとウルトラマンレグロスが駆けつけるために動き出していた。そんな中、光の国に何故かベリアルが突如として姿を現し、ウルトラの父とウルトラの母は驚きを見せるが、並行同位体ではない事を理解したウルトラの母の説得によりなんとか再び一時的に光の国所属になるもののゾフィーですら不思議に思っていた。そんな中、光の国でも世界中にギャラクトロンが出現したことを把握するとベリアルは息子であるジードを助けるために地球に降下したのだった。その頃、リクはトレギアの変身者である霧崎にギャラクトロンの制御装置など存在せず起動装置であることを明らかにし、騙していたことを明かすのだった。そんな中、怒りに任せて殴り掛かるリクを交わして霧崎はトレギアに変身し、リクを闇に堕とそうとした矢先、背後にベリアルが出現した。そして息子を助けるためにトレギアと戦い、そこにウルトラの父からの勅命でゾフィーも駆け付けて共闘を果たし、なんとかトレギアを撤退させることに成功した。その後、ベリアルはリクに必ず再会することを約束すると共に光の国に帰るのだった。

リク「父さんは俺がピンチの時は必ず駆け付けると言ってくれた。だから父さんがトレギアを止めるために帰ってくるまでに俺が引き起こしたこの現象を少しでも抑えないと!」

そして、1人呟いたリクは街中に向けて走り出した。
リク「おかしいな。あの霧崎って奴が起動装置を押したはずなのに何処にもギャラクトロンがいない。何があったんだ?」
確かにリクが見たのはベリアル融合獣と共に動き出すギャラクトロンだった。しかし、ギャラクトロンはどこを探しても一体も見つからなかったのだった。そんなリクにものすごい勢いで詰め寄る人物がいたのだった。
レイト(ゼロ)『おい、リク!てめぇ、何したか分かってんのか!』
リク「レイトさん?いや、ゼロ?落ち着いてよ!」
レイト(ゼロ)『落ち着けるか!てめぇがトレギアの野郎に騙されたせいでギャラクトロンが動き出したんだ!しかもそれだけじゃねぇ!魔王獣やベリアル融合獣まで復活してるんだ!ぜんぶてめぇのせいでな!』
レイト(ゼロさん、リクくんには僕から話を聞きますから!変わってください!)
レイト(ゼロ)『分かったよ!あとは任せたぜ、レイト!』
いきなり目の前に現れたのはゼロがメインに出てきた状態のレイトがものすごい剣幕でリクに詰め寄るが、なんとか本来のレイトに説得されるとゼロはウルトラブレスレットに戻り、いつもの伊賀栗レイトが姿を現すのだった。

レイト「久しぶり、リク君!」
リク「レイトさん、お久しぶりです!」
レイト「聞かせてくれないかな?リク君に何があったのか。」
リク「はい。」
そして、リクはレイトに今まで何があったのかを語り始めるのだった。
リク「初めは俺の前にトレギアが現れて俺にこう言ったんです。ギャラクトロンの制御装置を僕に渡して欲しいって。」
レイト「ギャラクトロンの制御装置?でも、ゼロさんが言ってたけどギャラクトロンの制御装置なんて無いはずだよね?」
リク「はい。でも俺は光の国に何かしらの真実があるんじゃないかと思って調べることにしたんです。それでも装置についての情報は載っていなかった。だから、地球に帰った俺は独断で装置を開発したんです。」
レイト「なるほど!それでトレギアに制御装置を渡しに行ったけどそこでトレギアに真実、つまり制御装置ではなく起動装置である事を明らかにされると共に奪い取られてあんな惨劇が始まったんだね?」
全てを聞いたレイトがリクに対して聞いた質問に意外な人物が返事を返すのだった。
霧崎「そうだよ、それでこの僕が起動装置を起動してギャラクトロンと共に君たちが苦労して倒した怪獣を復活させたというわけだよ。」

リク「桐崎!」
レイト「君がトレギアに変身してるのか?」
霧崎「そうだよ。ただ、君の父親とゾフィーが邪魔をしなければ君を闇に堕とす事が出来たかもしれないけど、仕方ない。今度は君を絶望させるために彼に頑張ってもらうからさ。」
そんな事を叫んだ霧崎の背後からあの男がゆっくりと姿を見せた。
レイト「お、お前は!」
リク「伏井出ケイ!なんでお前がここにいるんだ!」
ケイ「これはこれはおふたりさん!お久しぶりですね。私がトレギア様のおかげで復活した今、貴方たちを今度こそ完膚なきまでに叩き潰してあげましょう!」

彼の名は伏井出ケイ。かつて、ベリアル復活のためにベリアル融合獣に変身しながらジードやゼロを追い詰めたが、最後はリクの仲間であるライハに看取られながら消えたはずのケイが再び復活してリクとレイトの目の前に姿を現したのだった。
霧崎「じゃあ、任せたよ。」
ケイ「了解しました!トレギア様!」
そして、忽然と姿を消した霧崎に変わってケイが目の前に立ちはだかると懐からダークジードライザーを取り出したのだった。
ケイ「ゴモラ!」
ケイ「レッドキング!」
ケイ「これでエンドマークだ!」
『フュージョンライズ!』
『ゴモラ!レッドキング!』
『ウルトラマンベリアル!スカルゴモラ!』

リク「スカルゴモラ。レイトさんはみなさんを逃がしてください!」
レイト「分かった!」
そして、レイトに避難を任せることにしたリクは、ジードライザーを取りだしてインナースペースに突入したのだった。
リク「融合(ユーゴー!)」『シェアッ!』
リク「アイゴー!」『ヌエァッ!』
リク「ヒアウィーゴー!」
『フュージョンライズ!』
リク「決めるぜ!覚悟!」
リク「ジィィィィド!」
『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!』
『ウルトラマンジード!プリミティブ!』

ジード「行くぞ!」
スカルゴモラ「かかってこい!」
そして、お互いに走り出したジードとスカルゴモラだったが、ジードの力任せに繰り出された格闘攻撃は全く当たらず逆にスカルゴモラの突進攻撃をくらったジードは吹き飛ばされてしまうのだった。
ジード「クソっ。なめやがって!」
そう叫んで立ち上がったジードは再びガムシャラな格闘攻撃を繰り出すのだった。
スカルゴモラ「残念!お前の攻撃は全く効かないんだよ!スカル振動波!」
ジード「ウワーッ!」
そしてジードの攻撃を難なく交わしたスカルゴモラは最大級の必殺技であるスカル振動波をジードに向けて放つのだった。
ジード「ま、まだだ!まだお前を倒すことを俺は諦めた訳じゃない!」
そう叫んだジードは右手にジードクローを装着してまたもやがむしゃらな攻撃を繰り出したのだった。
ジード「俺が…俺が作ったこの現状を俺がなんとかしないと!」
しかし、そんな思いを乗せた攻撃ですら受け止められてしまい、再び強烈なタックルでジードは吹き飛ばされてしまうのだった。そして、その戦いを見ていたレイトはゼロに助言したのだった。
レイト「ゼロさん、あれってリク君不利ですよね?」
ゼロ『ああ、そうだな。リクの野郎、俺に少しだけ責められたからと言って全部を自分の責任として背負い込んで解決しようとしてるからあんなめちゃくちゃな戦いをするんだよ!』
レイト「頼むよ、ゼロさん!リク君を助けてあげてよ!昔は一緒に僕達と戦った仲じゃないですか!」
ゼロ『ああ、もう分かったよ!行くぞ、レイト!リクを助けてベリアル融合獣をぶっ倒してついでにトレギアもぶん殴る!それでいいよな?』
レイト「うん!流石はゼロさん!じゃあ行こう!」
そして、レイトはウルトラブレスレットからウルトラゼロアイを取り出して装着したのだった。
レイト「シェアッ!」

スカルゴモラ「終わりだ、ジード!スカル振動波…ん?」
ゼロ「くらいやがれ!ウルトラゼロキック!!」
再びジードに対してスカル振動波を放とうとしたスカルゴモラに対して上空から急降下してきたウルトラマンゼロが炎を纏った強烈なキック技であるウルトラゼロキックをスカルゴモラにくらわせたのだった。
スカルゴモラ「おのれ!ウルトラマンゼロ!」
ジード「ゼロ?な、なんでここに?」
ゼロ「またせたな、ジード。お前にはこの俺ウルトラマンゼロがついてることを忘れんじゃねぇよ!」
ジード「じゃあ、一緒に戦ってくれるのか?」
ゼロ「当たり前だ!一気に決めるぜ、ジード!」
ジード「ああ!」
ゼロ「ゼロスラッガー!」
そして、ジードクローとゼロスラッガーを持ったジードとゼロはスカルゴモラに対して走り出すのだった。
スカルゴモラ「なら、こいつをくらえ!ショッキングヘルボール!」
ゼロ「なめんな!そんな技、くらうかよ!ゼロスラッガーアタック!」
ジード「そうだ!俺たちはお前に屈しない!コークスクリュージャミング!」
スカルゴモラのショッキングヘルボールを交わしたゼロとジードはゼロスラッガーを使った必殺技であるゼロスラッガーアタックとジードクローのトリガーを2回引いてボタンを押す事で発動する全身にエネルギーを身に纏い、ジードクローを切っ先にして回転しながら突っ込む必殺技であるコークスクリュージャミングをくらったスカルゴモラは吹き飛ばされてしまうのだった。
スカルゴモラ「こ、こんなところでくたばる訳にはいかない!スカル振動波!」
ゼロ「一気に決めるぜ、ジード!ワイドゼロショット!」


ジード「ああ!レッキングバースト!」

スカルゴモラのスカル振動波に対してゼロはワイドゼロショット、ジードはレッキングバーストをスカルゴモラに向けて放つとスカル振動波を飛び越えて2人の合体光線はスカルゴモラに炸裂し、スカルゴモラは爆散したのだった。
ゼロ「やったな、ジード!」
ジード「ああ!助かったよ、ゼロ!」
そして、ジードとゼロは固い握手をかわすと姿を消してリクとレイトの姿に戻るのだった。
リク「これで本当にベリアル融合獣との戦いは終わったのかな?」
レイト「いや、まだな気がするよ。あの伏井出ケイがスカルゴモラを倒されたからと言って諦めるようには見えないしね。」
リク「確かに。そう考えるとギャラクトロンにベリアル融合獣、トレギアと今回は倒すべき敵が多いな。」
レイト「でも大丈夫だよ!リク君とゼロさんに僕、それにガイさんとジャグラーさんにも協力してもらえば良いんだし!」
リク「そうだ!あ、ガイさんに会う約束してたんだった!」
レイト「何やってんのよ!早く行くよ!」
そんな事を話しながら走り出したリクとレイトを見送った霧崎はその背後に声をかけるのだった。
霧崎「今回はこれで見逃してあげるよ、ジード。さて、次はオーブにでも会いに行こうかな?」
そして、リクよりも先にウルトラマンオーブことクレナイ・ガイに会うために行動を開始したのだった。だが、霧崎は知らなかった。別の世界にいるはずの男がわざわざ時空を超えて更には大いなる勘違いをしながら現れた事を。
?「あの男はオーブに会いに来たのか?なら、このウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツがお相手しよう!」










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