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たとえ我が身を闇に染めても君を守る~逆襲のバハト~後編

前回のあらすじ仮面ライダーファルシオンことバハトの野望を打ち砕く事に成功した仮面ライダーカリバーこと上條○○。あの戦いから数日経ち、○○とひかるは高校の時に止まっていた時を少しずつ動かし始めるのだった。そんな中、ジャオウドラゴンの力を手に入れたお礼をしていない事をマスターロゴスに指摘された○○はひかるが暖かいコートが欲しいと言ったために○○は次の日に買いに行くことを約束したのだった。そして街に初めて2人で出掛けに行った際になるべく早いうちに2人で再会パーティーをしたいとひかるに誘われた○○は、最初は恥ずかしそうにしていたがなんとしてでも一緒にパーティーしたいと再度ひかるに頼まれたことにより○○は承諾したのだった。そしてコートを買いに店に入ろうとした矢先、突如として爆発が巻き起こり、逃げ惑う人々を避難させた○○とひかるの背後に現れたのはこの手で倒したはずのバハトが姿を現し、○○にこの手で復讐をする為に帰ってきたのだと告げたのだった。そしてひかるを守るために再び闇黒剣月闇を手にしてバハトの目の前に立ちはだかった○○だったが覇剣ブレードライバーを腰に装着したバハトが手にしていた新たなワンダーライドブックであるアメイジングセイレーンワンダーライドブックを使ってバハトは仮面ライダーファルシオンアメイジングセイレーンへと変身したのだった。そして○○も仮面ライダーカリバージャアクドラゴンに変身して戦いを挑むも、神獣の力を手に入れたファルシオンの前には全く攻撃が効かなかったのだった。そして渾身の必殺技を放つも、直撃寸前で叩き落とされただけでなく神獣無双斬りというファルシオンの新たな必殺技を喰らったカリバーは変身解除をすると共に再び○○は意識を失うのだった。それでもなお○○にトドメを刺そうとしたファルシオンの目の前に怒りを爆発させたマスターロゴスが立ちはだかるのだった。

ファルシオン「ま、またお前か!」


マスターロゴス「一度ならず二度までも私の家族を傷つけようとしましたね。仕方ありません、選手交代です。私が貴方を地獄にたたき落としてあげましょう!」
そう叫んだマスターロゴスは懐からオムニフォースワンダーライドブックを取り出したのだった。

『オムニフォース!伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!』
マスターロゴス「変身!」
『OPENTHEOMNIBUSFORCEOFTHEGOD!KAMENRIDERSOLOMON!』
『FEARISCOMINGSOON!』

ソロモン「見せてあげましょう。神に等しい力を!」
ひかる「マスター?」
ソロモン「ひかるさん、私の後ろへ。それから忘れ物ですよ。」
ひかる「これは…ありがとうございます!」
ソロモン「いいえ、どういたしまして…さあ、早く私の後ろへ。」
そしてひかるを後ろに下げたソロモンはコッソリとジャオウドラゴンワンダーライドブックを投げ渡したのだった。
ファルシオン「お前、女を守りながら戦う気か?」
ソロモン「それが何か!」
ファルシオン「なめるなよ、マスターロゴス!ハアッ!」
そしてファルシオンは無銘剣虚無を振りかざしたがソロモンは微動だにせず受け止めた。すると、カラドボルグを使って真一文字に斬りつけるとファルシオンは吹き飛んだ。
ファルシオン「な、なんだ、この力は!」
ソロモン「あなた、その剣の使い方は剣士として恥ずかしくないのですか?」
ファルシオン「何?」
ソロモン「あなたには剣士としての自覚がないと私は話してるんです。」
ファルシオン「なんだと!なめるな!ハアッ!」
まるでファルシオンを諭すかのように話していたソロモンだったが心の中では怒りの炎が沸き立っていたがそれを抑えつつファルシオンの次なる一撃をカラドボルグで防いだのだった。そして更なる斬撃をファルシオンに繰り出し、再びファルシオンは吹き飛ばされたのだった。
ファルシオン「お、お前だって本当はこの世界を支配したい。そうだろう?」
ソロモン「この世界を支配、ですか。確かに悪くないですね…世界征服…」
ファルシオン「ならば…ならば俺とともに!」
ソロモン「ハアッ!」
ファルシオン「な、何をする!」
ソロモン「君は私を別の世界のマスターロゴスと勘違いしているのかもしれません。」
ファルシオン「はあ?だったら何だ、何故我々と協力しない?」
ソロモン「言ったでしょう…ひかるさんと○○は私にとってこの世界で出会ったかけがえのない家族であると。その家族に手を出した貴方だけは…絶対に許しません!」
ファルシオンからの共闘を拒否したソロモンはオムニフォースワンダーライドブックを一回閉じた後にドゥームズワンダーバックルの上部の起動スイッチを1回押した。
『OMNIBUSLOADING!SOLOMONBREAK!』
ソロモン「まずはこの力を食らいなさい!ハアッ!」
そしてカラドボルグから衝撃波を放つとそれを防ぎきれなかったファルシオンはビルに吹き飛ばされたのだった。
ファルシオン「な、なめやがって!この悪魔が!」
ソロモン「悪魔ですか。悪くないですね、ですが我々に何度も戦いを挑みひかるさんを恐怖に陥れた貴方こそ悪魔だと思いますがね!」
ファルシオン「貴様!」
そしてファルシオンは無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーに納刀してトリガーを1回引いて必殺技を発動するのだった。
『必殺黙読!抜刀…!神獣無双斬り!』
ファルシオン「くたばれ!ハアッ!」
そしてカリバーを倒した神獣無双斬りを放ったファルシオンだったが、ソロモンはカラドボルグで受け止めたのだった。
ソロモン「甘い、甘すぎますね!貴方の剣も技も力も何もかも全てがね!」
ファルシオン「なんだと!」
ソロモン「さてと。彼が目覚める前に貴方に大ダメージを与えましょうか!」
ワンダーライドブックを一度閉じてから開き、起動スイッチを2回押すことで発動するカラドボルグの必殺技を放つのだった。
『OMNIBUSLOADING!SOLOMONSTLASH!』
カラドボルグそのものにエネルギーを纏わせ、斬撃をファルシオンに向けて放つのだった。
ファルシオン「グハッ!な、何故だ!何故お前に勝てない!」
ソロモン「理由は簡単です。あなたがその聖剣を愛していないから勝てないんですよ。」
ファルシオン「な、なんだと!ふざけるな!」
そしてファルシオンが再び無銘剣虚無をソロモンに振りかざそうとした次の瞬間、○○が目を覚ました。
ひかる「あ、○○君!起きたんだね!」
○○「あ、はい。それよりもあの剣士は…一体誰なんですか?まさか…新手の剣士?」
ひかる「違う、違うよ○○君!あの人はね、あの人は!」
ソロモン「やれやれ全く。起きたかと思えば私を忘れましたか?○○。」
○○「その声、まさか!マスターか?」
ソロモン「そうですよ。そしてどうやら私の役目はここまでのようですね。あとは任せましたよ、○○。」
そしてソロモンの姿から変身を解除してマスターロゴスの姿に戻るとファルシオンとの決着を○○に託すのだった。
○○「ジャオウドラゴンワンダーライドブック…まさかマスターが持ってきたのか?」
マスターロゴス「ええ。ですから思う存分決着をつけなさい。○○!」
○○「分かった!」
そして再び立ち上がった○○はマスターロゴスと交代するかのようにファルシオンの前に立ちはだかるのだった。
ファルシオン「な、何故だ!お前は俺の剣で倒したはずだろ!何故平然と立ちはだかるんだ!」
○○「決まってるだろ。この世界の平和を守るためにお前を倒すために立ちはだかるんだよ、何度だってな!」
そう叫ぶと○○は闇黒剣月闇にジャオウドラゴンワンダーライドブックを読み込ませたのだった。


『ジャオウドラゴン!邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を解放する…』
『ジャオウリード!』
○○「変身!」
『闇黒剣月闇!』
『Jumpout thebook.』
『Open itandburst.』
『Thefearof thedarkness.』
『Youmakerightajust,nomatterdarkjoke.』
『Furyinthedark.』
『ジャオウドラゴン!誰も逃れられない…』

ファルシオン「またお前か!」
カリバー「悪いか?だが、お前はここで終わりだ!バハト!」
ファルシオン「黙れ!俺がこんな所で終わるものか!ハアッ!」
そして無銘剣虚無をカリバーに振り下ろすが闇黒剣月闇で受け止めることに成功したカリバーによる連続斬撃をファルシオンは食らうのだった。
カリバー「どうした?マスターにやられてもうヘロヘロじゃないか。」
ファルシオン「お前ごときに俺の野望を阻止する権利などお前にはない!ハアッ!」
カリバー「なるほどな。だが一度も二度も三度も今回お前を倒せば野望を阻止するのは四度目だ。つまり俺がこの世界にいる限り、俺が闇の剣士でいる限りお前は俺には勝てないってことさ。ハアッ!セイッ!」
そして再び無銘剣虚無をカリバーに対して連続攻撃を放つものの全ての攻撃を受け止めたカリバーによる強烈な斬撃を2発連続で食らったファルシオンは地面を転がるのだった。
ファルシオン「グハッ!く、くそっ。お前ごときに俺は勝てないというのか!永遠に!いや、永遠などありえない!お前を倒してこの世界を今度こそ支配してやる!」
そして無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーに納刀してトリガーを1回引いてから抜刀するのだった。
『必殺黙読!抜刀…!神獣無双斬り!』
ファルシオン「これで終わりだ!ハアッ!」
しかし、ファルシオンの必殺技である神獣無双斬りを食らってもカリバーは無傷だった。
カリバー「お前の必殺技は1度食らったからパターンは分かってるんだよ!さあ、次はこっちの番だ!」
そしてカリバーは闇黒剣月闇にジャオウドラゴンワンダーライドブックをリードしたのだった。
『必殺リード!ジャオウドラゴン!』
『月闇必殺撃!習得一閃!』
カリバー「こいつを喰らえ!ハアッ!」
肩の装甲にある竜の頭から4体の金色の竜を出現させ、突撃する攻撃を受けたファルシオンは地面を転がるのだった。
ファルシオン「だったら…こいつで決着をつけようじゃないか!」
そしてファルシオンは再び無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーに納刀してトリガーを2回引いて発動した。それに対抗するためにカリバーはベルトに装填されたジャオウドラゴンワンダーライドブックを閉じ、聖剣でベルトのスイッチを押してページを開いた。
『必殺黙読!神獣無双撃!』
ファルシオン「消えてなくなれ!闇の剣士!」
『ジャオウ必殺読破!ジャオウ必殺撃!You areover.』
カリバー「消えるのはお前だ!ハアッ!」
そして2人が放ったライダーキックで周囲は大爆発を起こした。その爆炎の中で立ち上がったのはカリバーでありアメイジングセイレーンワンダーライドブックを砕かれたファルシオンはバハトの姿に戻るもその姿は消えかけていた。
バハト「ハア…ハア…お前みたいな…剣士と戦えて…楽しかったよ…」
○○「俺もだよ。あんたの1000年間の思い、しかと受けとったよ。」
バハト「ハア…ハア…ハハッ…そうか…上條○○…お前が闇の聖剣と…共に歩む未来…しっかり見届けてやるよ…じゃあな…」
そう言い残すとバハトは姿を消した。カリバーから変身を解除した○○は背中でバハトの声を聞きながら同じ剣士として戦ったバハトに敬意を払った。
○○「またな…バハト…次会うときは味方であることを願うよ…」
ひかる「終わったんだね、○○。」
○○「うん、ひかるさん。これで終わりだよ。長い長い戦いはこれでおしまい。」
ひかる「お疲れ様、○○。」
○○「ありがとう、ひかるさん。」
マスターロゴス「お二人さん、帰りますよ!」
○○「ああ。」
ひかる「はーい!」
そしてマスターロゴスと○○、ひかるは横並びで歩いて屋敷に向かって歩みを進めるのだった。しかし、○○の戦いはまだ終わらない。いや、終わらせる訳には行かない。何故なら最凶にして最大の宿敵が待ち受けているのだから。
ストリウス「美しくないですね…勝手に物語にエンドマークをつけようなどとは。この私が貴方たちの幸せを破壊してあげますよ、上條○○。あなたが苦痛に苦しむ姿を見たいですね。まずは…森田ひかるをなんとかしないと。」
そう呟いたストリウスの手にはグリモワールワンダーライドブックがあり、彼の背後にはロードオブワイズが立っていたのだった。








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