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仮面ライダーエグゼイド~新たなる戦い~第2話「クロノスの驚異に立ち向かうレーザーターボと謎のレーザー!」

仮面ライダーレーザーターボこと九条貴利矢は、この数年もの間、とある墓に手を合わせていたのだった。そこには檀黎斗、檀正宗、檀桜子という檀家の墓があり、そこにいつも水をかけながら手を合わせるのが貴利矢の日課となっていた。そして、今年も黎斗を倒すために戦った最後の日が近付いてきたことから貴利矢は手を合わせながら黎斗に近況を報告していた。


貴利矢「おーい。聞こえてるか、黎斗。お前と最後に殴りあってもう何年経ったんだろうな。そういえばこの前、永夢とパラドに会ってよ、お前と親父さんを再生医療で復活させようと協力してるみたいだぜ?まあ、お前からしたら神の才能を神の恵みじゃないもので復活させたら怒るんだろうけどな。それに最近はゲーム病が一切確認されないからCRは暇なんだぜ?まあ、それもお前には関係ないんだろうけどな。じゃあ、そろそろ行くわ。また来年来てやるからそれまでおとなしくしてろよ、黎斗。」
そんなことを1人で呟いていた貴利矢の背後から復活を果たした檀黎斗が声をかけてきたのだった。
黎斗「私も檀正宗もおらず、君には一切面識のない檀桜子しか眠っていない墓に何を語っていたんだ?九条貴利矢!」
貴利矢「は?黎斗?な、なんでお前が復活してるんだよ?それに、桜子さんしか眠っていないってまさかお前の親父さんまで復活したと言うのかよ?」
黎斗「ああ、もちろんだ。それにどちらともバグスターとしてな!」
貴利矢「なんだよ、てっきりお前も人間として復活したのかと思ったぜ。でも、まあ相変わらずお前が元気そうでよかったぜ?黎斗。」
黎斗「君もあの頃から何も変わってなくて安心したよ。九条貴利矢。」
数年振りの再会をまるでお互いに喜んでいるかのように固い握手を交わした2人には以前のような恨みや憎しみといった感情はないのかもしれないと貴利矢は考えるようになるのだった。
貴利矢「それで、お前のライフはあと何個あるんだよ?」
黎斗「君のお陰で私のライフは再び100まで回復した。しかし、クロノスのせいで1つ減ってあと99になったよ。」
貴利矢「そうか。あの時のリプログラミングが効いたのかもしれないな、お前にも。」
黎斗「何?リプログラミングだと?」
貴利矢「ああ。あの雨には俺達がバグスターから人間に戻るための作用があったのかもしれないな。ただし、それでもお前はバグスターとして復活しちまったみたいだけどな。」
黎斗「なるほど!だから私はこうやって復活することが出来たというわけか。その点については感謝しているよ、九条貴利矢!」
貴利矢「それでどういうことなんだよ?クロノスが復活してお前のライフを削ったってのは。」
黎斗「私にも分からない。何故、奴が復活したのか?そして、1度は倒されたはずの檀正宗がクロノスになって私に対してまるで八つ当たりのような復讐をする理由もな!」
貴利矢「一体、何がどうなってやがるんだよ?黎斗だけならまだしも親父さんまで復活してまた親子喧嘩をしてるなんてよ。」
そんなことを話していた黎斗と貴利矢の目の前に再び檀正宗が現れるのだった。
黎斗「チッ!また来たか!」
貴利矢「檀正宗。本当に復活していたとはな!」

正宗「別にお前だけを狙っている訳ではないんだぞ、黎斗。それに久し振りだな、九条貴利矢君。君には1度は黎斗を止めてもらったからな。感謝しているよ、その節は。」
貴利矢「なんなんだよ、親子揃って俺に感謝を伝えやがって。今日はなんだか気持ち悪い日だな、全く!」
正宗「残念だが、君も私の手で絶版にさせてもらうよ!」
貴利矢「結局そうなるのかよ!黎斗、今回は俺がなんとかする!だから下がってろ!」
黎斗「分かった!」
貴利矢「だったらあんたの野望はこの俺が止めてやるよ!」
『ゲーマドライバー!』
『爆走バイク!』
貴利矢「ゼロ速……変身。」
『ガシャット!』
『レベルアップ!爆走バイク~!』
そして、ゲーマドライバーを装着した貴利矢はバグスターとして復活した時から使っている形態である仮面ライダーレーザーターボに変身するのだった。
レーザーターボ「あんたは必ず俺が止める!」


正宗「醜い奴め。今こそ審判の時……!」
『ガッチャーン!』
『仮面ライダークロニクル!』
『ガシャット!』
正宗「変……身」
『バグルアップ!天を掴めライダー!(ウォー!)刻めクロニクル!今こそ時は、極まれりィィィィ!(ウォー!)』
クロノス「お前も絶版にしてやるぞ、爆走バイク!」

レーザーターボ「やれるもんならやってみろ!」 そして、レーザーターボはクロノスに向かって一直線に走り出すと共に目にも止まらないスピードで連続攻撃を叩き込むが、クロノスは何のダメージも受けていないのか勢いそのままにカウンターで強烈なキックを放つとレーザーターボは一瞬で吹き飛ばされたのだった。
レーザーターボ「やりやがるな。だが、それだけで終わりだと思うなよ!」
今度は一瞬でクロノスの背後を奪うと前後左右あらゆる方向から連続攻撃を叩き込むとさすがのクロノスでもダメージを受けたのだった。 
クロノス「なかなかやるな、爆走バイク!だが、私だって君に負けるほど衰えてはいないんだよ!」
そう叫ぶとクロノスは左腕にガシャコンバグヴァイザーⅡを装着したのだった。そして、ビームモードを起動したクロノスはその照準をレーザーターボに向けたのだった。
「ガッチャーン…」
クロノス「食らえ!」
そして、放たれたビームモードの一撃を交わしたレーザーは再び背後を取るも、その瞬間に銃擊を食らってしまうのだった。
レーザーターボ「後ろががら空きだぜ!」
クロノス「甘い!」
レーザーターボ「チッ、やりやがるな。やはり俺には乗っかってはくれないか。」
クロノス「君の嘘やいい加減な行動に乗っかる気はないよ!」
そう告げると再びビームモードの銃擊を連続で放つも、なんとか交わし続けたレーザーターボは、ジャンプすると共に急降下で強烈なキックを食らわせるのだった。
レーザーターボ「どうだ、俺の蹴りは?」
クロノス「さすがは爆走バイクといった所か。だが、君は気づいているのか?自分のライダーゲージが残り5つしかないことを。」
レーザーターボ「何?」
黎斗「気をつけろ、来るぞ!」
クロノスからの指摘に動揺したレーザーターボが自身のライダーゲージが残り5つである事を確認している間にクロノスは仮面ライダークロニクルガシャットをガシャコンバグヴァイザーⅡに装填したのだった。
『ポーズ』
『ガシャット!』
『キメワザ!クリティカルジャッジメント!』
クロノス「終わりだ!」
『リスタート』
そして、ポーズとリスタートを組み合わせて発動したクロノスの必殺技であるクリティカルジャッジメントを食らったレーザーターボは大ダメージを受けたのだった。
レーザーターボ「クソッ。俺のライダーゲージはあと3つか。だったら俺だって!」
そして、レーザーターボはキメワザスロットに爆走バイクガシャットを装填したのだった。
『ガシャット!』
『キメワザ!爆走クリティカルストライク!』
レーザーターボ「これで決めてやる!」
そして、レーザーバイクゲーマーレベル2に乗って発動するレーザーターボの必殺技である爆走クリティカルストライクをクロノスに向けて放つもののガシャコンバグヴァイザーⅡに防がれてしまうのだった。
クロノス「こんな攻撃、私には当たらんよ!」
そして、クロノスに弾き飛ばされると共に変身を解除されてしまい、貴利矢の姿で地面を転がるのだった。
クロノス「これで、終わりだ!絶版にしてやる!」
貴利矢「チッ、ここまでかよ!」
黎斗「よせ、やめろ!」
そして、貴利矢にとどめを刺そうとした次の瞬間、クロノスと黎斗はガシャットが違うもののデジャヴを感じるような展開を迎えるのだった。
『爆走バイク!』
?「二速!変身!」
『ガシャット!』
『ガッチャーン!レベルアーップ!爆走!擊走!独走!暴走!爆走バイク!』
そこにいたのは貴利矢が変身したレーザーのバイクゲーマーレベル2の姿ではなくむしろレーザーターボを少しだけレーザーよりに装飾したような人型のバイクゲーマーレベル2だった。
レーザー「一気に決めてやるわ!クロノス!」
そう叫んだレーザーはキメワザスロットに爆走バイクガシャットを装填したのだった。
『ガッシューン!』
『ガシャット!』
『キメワザ!爆走クリティカルストライク!』
レーザー「これで終わりやで!」
そして、レーザーの必殺技である爆走クリティカルストライクを食らったクロノスは変身を解除してしまうのだった。
正宗「またレーザーが二人だと?ふざけるな!今度は貴様ら全員必ず絶版にしてやるからな!」
そう叫ぶとガシャコンバグヴァイザーⅡのビームモードの銃擊を周囲に放つと共に姿を消したのだった。
レーザー「さて、ほのも帰ろうかな。」
貴利矢「ちょっと待った。君、そのゲーマドライバーとガシャットはどこで手にいれたんだ?それだけを教えてくれないか?」
レーザー「あ、いや。えっと、ほの。じゃないや私がどこで手に入れたかはいつか分かるはずやで?九条貴利矢さん!ほなね!」
そして、一目散に走って謎のレーザーは貴利矢の目の前から姿を消したのだった。
貴利矢「いつか分かる?どういう意味なんだ?」
黎斗「やはり君も言われたか。私も昨日言われたんだよ、もう一人のゲンムにな。」
貴利矢「謎のレーザーともう一人のゲンムか。一体、何がどうなってるんだ?」





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