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ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第4話「ヒッポリト星人の罠に捕まったギンガを助けるためにあのウルトラ戦士が駆け付ける!」

前回のあらすじウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルは、仕事が次の日休みだった櫻坂46のメンバー、守屋麗奈を送り届ける前に次の日にマネージャーとして同行するメンバーが山﨑天である事を知った麗奈は嫉妬すると共にあることないことヒカルに伝えたものの玲ちゃんから聞いていた麗奈がどうしても食べたいチョコレートを渡してなんとか事なきを得るのだった。そして翌日、バイクで天ちゃんを迎えに行ったヒカルは、天ちゃんの様々な表情を見ることになるのだった。バイクの後ろに乗せられてキャッキャする天ちゃんやモデルとしていつもとは違う表情を見せてくれる天ちゃん、さらにはどうしてもアイスが食べたいと甘えてきた天ちゃんなど様々な姿を見たヒカルは可愛いなと考えてしまうほどだった。そんな中、街にベムスターが現れたためにヒカルは天ちゃんを避難させると共にウルトラマンギンガに変身して戦いを挑むも、ベムスターの攻撃に苦戦したがベムスターの狙いが天ちゃんといきなり現れた土田さんだった事からギンガはベムスタービームの一撃から2人を守り抜いた代償で絶対絶命のピンチに陥ったギンガを救ったのはあの伝説のウルトラ6兄弟、ウルトラマンジャックだった。そして、ジャックと共闘したギンガはなんとかベムスターを倒すことに成功した。そして、天ちゃんを迎えに行ったヒカルはそこで土田さんと合流して3人で帰るのだった。そして、土田さんの身に隠された真実はまだヒカルにも誰にもバレてはいなかった。

麗奈「ほらね!やっぱりデレデレしてアイス、食べたんでしょ?」
ヒカル「アイスは食べたけどデレデレはしてないって。」
麗奈「信じられない!絶対にデレデレしてるもん!れなはね、顔を見たら分かるんです!自分のマネージャーが他のメンバーにデレデレしてるかしてないかなんて簡単に分かるの!」
ヒカル「超能力者かエスパーじゃないんだからそんなこと出来るわけないだろ?」
麗奈「そんなに信じたくないんならこの奇跡、起こしてあげるからこっち見て!」
ヒカル「嫌だよ。仕事に遅刻するぞ?アイドルが現場の前で大きな声出して何事かと思われるからやめなさい。」
麗奈「はぐらかさないで!1回だけ、1回だけれなを見て!」
ヒカル「そんなカップルじゃないんだからさ、見て見てで見つめる方が変だろ?」
麗奈「じゃあ、もういい!担当マネージャー変えてもらうから良いもん!」
その発言を聞いた瞬間、ヒカルは遂に、いやとうとう麗奈にウルトラマンギンガであることがバレたのではないかと考えてしまい、咄嗟にヒカルは麗奈の指示に従う事にしたのだった。
ヒカル「分かった、分かったから!担当を変えるとか言わないでくれよ、麗奈!」
麗奈「もう、わざとだったのに仕方ないな~。今日は許してあげます!だから、こっち見て?」
ヒカル「あ、ああ。」
その時、ヒカルは天ちゃんの色んな表情に匹敵するくらいに麗奈のぶりっ子は強力な武器であることを理解したのだった。
麗奈「やっぱり!ヒカルさんは天ちゃんにデレデレしましたね!」
ヒカル「まあ、少しは。」
麗奈「もう!だかられなが休みの日はヒカルさんも休めばいいのに!」
ヒカル「そうも言ってられないだろ。」
麗奈「もう行かなきゃダメか!じゃあ行ってきます!」
ヒカル「ああ、行ってらっしゃい!」
そして、麗奈がインタビューを受けるために建物に入っていくのを見届けたヒカルは今日の麗奈の仕事がこれだけだったためにバイクの傍で待機していたのだった。
ヒカル「はあ、そろそろ潮時か。麗奈に俺の正体がバレるのも。」
そんな独り言を呟いたヒカルに返事を返す人物がはるか後方から歩いてきたのだった。
?「誰に何がバレるって?」
ヒカル「あ、土田さん!」
土田「よっ、ヒカルくん。今日もれなぁの送迎かい?まあ、それがマネージャーの仕事でもあるからね。」
ヒカル「まあ、そうなんですけどね。」
土田「ところでヒカルくんはさ、ウルトラマンギンガって知ってるかい?」
ヒカル「ウルトラマンギンガですか?」
土田「ああ。知ってるなら是非とも教えて欲しいんだよ、誰がウルトラマンギンガなのかってことをね。」
ヒカル「そ、それはどういう意味ですか?」
土田「いや、俺はね。昨日の天ちゃんの一件からギンガは君なんじゃないかと思ってるんだ。」
ヒカル「え?」
土田「いや、隠さなくてもいいんだよ。まあ、俺も君と同じみたいなものだからね。」
ヒカル「俺と同じってまさか土田さんも?」
土田「いや、全ては語らないよ。いずれ分かる時が来るから。それに今回現れる怪獣には気をつけた方がいい。」
ヒカル「どうしてですか?」
土田「今回の怪獣はウルトラマンをコレクションにしてやろうと考える訳の分からないやつだからな。じゃあ、俺は行くかられなぁによろしく!」
ヒカル「あ、はい!お疲れ様でした!」
そして、ますます土田さんの正体を何とかして探ろうとしていたヒカルだったが土田さんと一体化しているウルトラ戦士があのウルトラ兄弟であることをこの時のヒカルはまだ知らなかったのだった。
ヒカル「それにしても土田さんが言っていたウルトラマンをコレクションにしてやろうってどういう意味なんだろう?まるでその怪獣を知っているかのような口振りだったし。」
そんな事を1人でヒカルが話しているといつの間にか時間が経っていたようでインタビューを受けに行った麗奈が満面の笑みで会場から出てきたのだった。
麗奈「ヒカルさん、終わりましたよ!」
ヒカル「おう!麗奈、お疲れさん!」
そして、麗奈に激励の言葉を贈ったヒカルは土田さんが話していた言葉を思い出した事からバイクに麗奈を乗せてなるべく遠くまで逃げることにしたのだった。
ヒカル「麗奈、少し遠回りして帰るけど、良いか?」
麗奈「どうしたの?あ、分かった!れなとイチャイチャしたいんでしょ!もう、ヒカルさんのバカ!」
ヒカル「そんなんじゃねぇよ!とにかく麗奈の安全を守るために少しだけ遠回りするからな!」
麗奈「はーい!」
なんとかして納得してくれた麗奈をバイクの後ろに乗せる事が出来たヒカルは急いで現場から離れるように猛スピードでバイクを走らせていたのだがそんなヒカルの耳に人々の悲鳴が聞こえてきたのだった。
人々「助けて、ウルトラマン!」
人々「お願い、ウルトラマンギンガ!」
人々「キャー!誰か助けて!お願いだから!」
そんな人々が助けを求める声を聞いたヒカルは急に街の真ん中でバイクを停めると後ろに乗せていた麗奈を下ろすと共にまた別な理由を伝えるために説得を始めたのだった。
麗奈「急にどうしたの?ヒカルさん!」
ヒカル「悪い、麗奈!もしかしたらこの街の近くに怪獣がいるかもしれないんだ。だから頼む!俺が人々を避難させるまでの間、あの物陰で隠れててくれないか!」
麗奈「でも…」
ヒカル「必ず約束する!お前を絶対に迎えに行くから!だから俺を信じて待っててくれ!」
麗奈「うん、分かった!れなはヒカルさんを信じてる!だから絶対にれなを迎えに来て!」
ヒカル「ああ、約束だ!」
そう告げると麗奈を物陰に隠して街中を走り回ったヒカルは、段々と声が大きく聞こえる場所に到達するとギンガスパークにギンガのスパークドールズをウルトライブしたのだった。
『ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!!』
ヒカル「ギンガァァァァ!!!」

ギンガ「どこだ?どこに怪獣がいるんだ?人々を人質にしやがって!さっさと出て来やがれ!」
そんな事を叫びながらギンガが街を歩いていると再び人々の声が聞こえてきたのだった。
人々「こっちだ!ウルトラマン!」
人々「早く助けて!」
人々「こっち、こっちだよ!」
その声に吸い寄せられるかのようにさらに街の中央に向かったギンガだったが次の瞬間、謎のカプセルに包まれたギンガの目の前に謎の異星人が姿を現すのだった。

ヒッポリト星人「フハハ、バカめ!まんまと罠にハマったな!ウルトラマンギンガ!お前のために嘘の人々の助けを求める声を流し続けたというのに、それに引っかかるとはな!フハハ!」
ギンガ「お前、何者だ!」
ヒッポリト星人「俺の名はヒッポリト星人!お前達ウルトラマンをコレクションにして人類を絶望させるためにやって来たのだ!」
その言葉を聞いたギンガは、先程土田さんが話していた怪獣がヒッポリト星人であることに気付くのだった。
ギンガ「お前だったのか!」
ヒッポリト星人「気付いた所でもう遅い!さらばだ、ウルトラマンギンガ!」
そう告げると謎のカプセルであるヒッポリトカプセルから謎のガスが流れ出るとみるみるうちにギンガはブロンズ像へと姿を変えてしまうのだった。
麗奈「そんな…ウルトラマンが…」
土田「やっぱり間に合わなかったか。」

麗奈「土田さん!なんでここに?」
土田「いや、ちょっと気になる事があってな。」
そんなことを話していた2人の隣にとある人物が立っていたのだった。
星司「やはりあいつだったか、ヒッポリト星人!」

麗奈「おじさん、誰?」
星司「お嬢さん方、ここは俺に任せな!」
土田「あ、貴方は!」
麗奈「え?土田さん、知ってるの?」
そんな事を麗奈が土田さんに話した次の瞬間、星司が両手の中指に着けたウルトラリングを付き合わせると光に包まれたのだった。
星司「ウルトラタッチ!」

エース「ウルトラマンはギンガだけじゃないぞ、ヒッポリト星人!」
土田「エース。お前までこの世界に来ていたのか!」
麗奈「土田さん?」
土田「あ、いや。なんでもない!」
そんな事を土田さんと麗奈が話している間に遂にエースとヒッポリト星人は対峙することになるのだった。

エース「行くぞ、ヒッポリト星人!」
ヒッポリト星人「来い、エース!」
そう叫んだヒッポリト星人のヒッポリトビームをエースバリヤーで防いだエースはエースブレードを召喚したのだった。
エース「貴様の攻撃はもう見切った!くらえ、エースブレード!」
ヒッポリト星人「クソっ、やるな!ウルトラマンエース!」
エースブレードの強烈な一撃をくらい、片膝をついたヒッポリト星人だったが立ち上がると共に格闘攻撃を連続でエースに叩き込むのだった。
エース「グハッ、ま、まさかヒッポリト星人がここまで強くなっていたとは!今はギンガを助けないと!」
そして、一瞬の隙を着いてヒッポリトカプセルの目の前にやって来たエースはウルトラスラッシュを放つのだった。
エース「今、助けてやるからな!ウルトラスラッシュ!」
しかし、ヒッポリトカプセルはビクともしなかったのだった。
ヒッポリト星人「無駄だ、エース!」
エース「邪魔をするな!」
そして再び向かってきたヒッポリト星人に対してエースは怒りのウルトラスラッシュを繰り出し、ヒッポリト星人を吹き飛ばしたのだった。
ヒッポリト星人「な、なんだと!俺を無視してギンガを助けるつもりか!」
エース「当たり前だ!ウルトラギロチン!」
ヒッポリト星人「無駄だ、無駄無駄!お前には無理だ!」
エース「諦めるか!バーチカル・ギロチン!」
ヒッポリト星人「アハハ!馬鹿な真似を!そのまま貴様も力尽きろ!」
どんな技を放っても全くビクともしないヒッポリトカプセルに苦しんでいたエースだったがその光景を見ていた土田さんが急に叫ぶのだった。
土田「エース!カプセルにメタリウム光線を撃て!」
エース「何?」
麗奈「土田さん!何言ってるの?」
土田「躊躇うな!早く撃て!」
麗奈「土田さん!そんな事したらウルトラマンが死んじゃうよ!」
土田「いや、大丈夫だ!」
麗奈「なんでそんなこと言えるの?」
エース「そうか!あの人にはあなたが入ってるんですね、兄さん!分かりました!踏ん張れよ、ギンガ!メタリウム光線!」
そして、エースがヒッポリトカプセルにメタリウム光線を放った次の瞬間、カプセルは粉々に砕け散るのだった。
ヒッポリト星人「な、なんだと!」
麗奈「やったー!」
土田「ほらな。エース、今度はギンガにパンチレーザーだ!」
エース「分かった!パンチレーザー!」
そして、パンチレーザーを受けたギンガの体がみるみるうちにブロンズ像から元の姿に戻るのだった。
麗奈「すごい!流石は土田さん!物知りですね!」
土田「ま、まあな。」
そんな事を話している内に立ち上がったギンガのカラータイマーは赤く点滅していたのだった。
エース「大丈夫か?ギンガ!」
ギンガ「はい…。ありがとうございます、エースさん!一気に倒しましょう!」
エース「ああ!行くぞ、エースブレード!」
ギンガ「ギンガセイバー!」

そして、ギンガのクリスタルが白く発光する事で発動するギンガセイバーとエースブレードの連続攻撃をくらったヒッポリト星人は許しを乞うのだった。
ヒッポリト星人「や、やめてくれ!悪かった!俺が悪かったから!別に初めからお前を本気でコレクションにするわけないだろ?ジョークだよ、ジョーク!」
エース「おい、誰がそんなことをするやつの話をまともに聞くんだよ!」
ギンガ「これで終わりだ!ヒッポリト星人!ギンガクロスシュート!」

エース「メタリウム光線!」
ヒッポリト星人「ギャー!ま、またいつかお前らの前に帰ってくるからな!ウワーッ!」
ギンガの必殺技であるギンガクロスシュートとエースの必殺技であるメタリウム光線をくらったヒッポリト星人は爆散した。
ギンガ「エースさん、ありがとうございました!」
エース「無事で何よりだ、ギンガ!困った時はまた俺が助けてやるからな!」
ギンガ「ありがとうございます!」
そして、2人のウルトラマンは握手を交わすと共に別々の方向へ飛んでいくのだった。
エース「デュワッ!」
ギンガ「シュワッチ!」
そして、お互いにヒカルと星司に戻るとヒカルは麗奈の元へ向かい、星司は闇へと消えていくのだった。
ヒカル「おまたせ、麗奈!」
麗奈「ヒカルさん、遅い!あまりにも心配で土田さんが来てくれたんだからね!」
ヒカル「土田さん、今回もありがとうございました!」
土田「良いんだよ、ヒカルくんが無事ならそれで!じゃあ、また!」
麗奈「お疲れ様でした!」
麗奈がそう告げると片手を上げて土田さんは帰っていった。
麗奈「ねぇ、ヒカルさん?」
ヒカル「どうした、麗奈?」
麗奈「れなね、思ったの。」
ヒカル「何を?」
麗奈「今日の土田さん、変だって。」
ヒカル「変?」
麗奈「うん。だって土田さん、いきなりギンガに必殺技を撃て!って叫んだんだよ、ありえなくない?まあ、それでギンガが助かったから良いんだけど!」
ヒカル「そうか。それは確かに変だな。」
麗奈でさえおかしいと感じてしまった土田さんの行動を聞いてヒカルはまた土田さんの秘密が分からなくなるのだった。
ヒカル「土田さん…あなたは一体…?」
一方で土田さんもまた妙な違和感を感じていたのだった。
土田「この胸騒ぎはなんだ?もし、もしもこの胸騒ぎが何かの前兆だとしたらあいつが来ようとしているのか?かつて俺達ウルトラ六兄弟を追い詰めたあの怪鳥、バードンが!早くしないとギンガだけでは勝てないぞ、俺達も準備しないといけないな、ゾフィー!」
ゾフィー『ああ、そうだな!晃之。』






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