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仮面ライダーディケイド~再び巡る旅と乃木坂46の世界~第2話「ダークディケイドとゼインによって紡がれる門矢士の旅の終わりPart2」

これまでの仮面ライダーディケイドは…
夏海「士君、大変です!ユウスケと大樹さんが変身出来ないって…」
士「なんだと?」
ダークディケイド「僕は仮面ライダーダークディケイド。君の仲間である小野寺ユウスケと海東大樹の力はボクが封印したんだ!」
カグヤ「再会ついでに見せてやる。ゴージャスタイムだ!」
ディケイド「久しぶりだな、飛鳥。」
飛鳥「誰ですか?人違いだと思います。」
ダークディケイド「また君から力を奪ってあげるよ、ディケイド。」
ゼイン「そして門矢士。お前は…消える。」

士「はあ。一体何がどうなってるんだ?ジオウの力を失ったと思えばこんどは飛鳥の記憶まで…はあ…」

夏海「士君…」

かつて守り抜いた人物である齋藤飛鳥に忘れられた事がショックだった士は珍しくため息をついていた。そしてその光景を見つめていた夏海は士の背中に寂しさを感じていたのだった。
栄次郎「夏海、士君はまだショックから立ち直れないのかい?」

夏海「おじいちゃん、そうなんです。だけど私には士君の苦しみを分かってあげることしかできません…なんと声をかけたらいいのか…」
栄次郎「分かった。その事はおじいちゃんに任せなさい。」
夏海「え?でも…」
栄次郎「大丈夫。士君の事は僕だって理解してるからさ。ね?」
夏海「はい、お願いします。おじいちゃん。」
そして栄次郎は士の元にコーヒーを持ってやって来た。
栄次郎「士君、まあコーヒーでも飲みなさいな。」
士「じいさん。ありがとう、いただくよ。」
栄次郎「それで…士君は別の世界で守った女の子の記憶が失われたことを悩んでいる…そうだね?」
士「何故、それを?まさか夏海が言ったのか?」
栄次郎「夏海も言ってたけど君も話してたろ?なぜ忘れたんだって。」
士「そうだったな。確かに俺はあいつを…飛鳥を妹のように思っていたのかもしれない。ただ、ジオウの力を失ったくらいであいつと俺は簡単に離れ離れになるわけが無いんだよ。…なのに、なのにあいつは…」
栄次郎「そうか。辛かったね、士君。でもねきっと君の気持ちは伝わるよ。またライダーの力が戻ったら声をかけてごらん?君みたいな人、おじいちゃんや夏海、ユウスケ、海東くんだって忘れてないんだ。きっとその子の記憶も戻るさ。」
士「ああ、大体わかった。」
栄次郎「そう!それでこそ士君だよ!」
そんなことを話していると光写真館の扉が開く音が聞こえたために振り返るとそこにはカグヤがいたのだった。
カグヤ「落ち込んでいるところ悪いがディケイド。怪人だ!」

夏海「カグヤ君、こんな時までなんなんですか!」
カグヤ「こんな時だからこそだろ?戦え、ディケイド!」
士「分かった。行くぞ、カグヤ。」
カグヤ「そう来ないとな。」
そして士とカグヤが外に出るとアナザービルドが街を破壊していた。
アナザービルド「ニンゲン…ウマソウダナ…」


カグヤ「おい、アナザービルド!」
士「お前達の相手は俺がしてやる!」
アナザービルド「ナンダ、オマエラ…」
士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
カグヤ「出会ったついでに見せてやる!ゴージャスタイムだ!」
士「またそれかよ…」
そしてお互いにアナザービルドに決め台詞を話すと共に懐からネオディケイドライバーとレジェンドライバーを取り出したのだった。
『ディケイドライバー!』
士「変身!」
『カメンライド!ディケイド!』

『レジェンドライバー!』
『ケミーライド!』
カグヤ「変身!」
『LELELELEGEND!』

レジェンド「さあ、行くぞディケイド!」
ディケイド「ああ。」
アナザービルド「ジャマヲスルナ!ウワーッ!」
そして走り出してきたアナザービルドに対してディケイドとレジェンドは強烈なパンチとキックでアナザービルドを吹き飛ばしたのだった。
?「ディケイド…士さん?」
ディケイド「ん?」
レジェンド「どうした?ディケイド。」
ディケイド「いや、なんでもない。」
アナザービルド「グワーッ!ナメルナ!」
誰かが見ていた気がしたディケイドだったがレジェンドと共にアナザービルドのエネルギー弾を交わしたのだった。
『レジェンドライドマグナム!』
レジェンド「お前は美しくないな。カグヤ様のゴージャスに溺れろ!ハアッ!」
そしてレジェンドが持っていたレジェンドライドマグナムから放たれた銃弾を受けたアナザービルドは地面を転がるのだった。
ディケイド「まだ終わりじゃないぜ?」
『アタックライド!スラッシュ!』
そしてライドブッカーソードモードを召喚したディケイドはアナザービルドに連続斬撃を叩き込むのだった。
ディケイド「お前に逃げ道はない!ハアッ!セイッ!」
アナザービルド「グハッ!ナ、ナメルナ!」
それでもなお立ち上がるアナザービルドに対してディケイドとレジェンドはビルドのカードをお互いに取り出したのだった。
ディケイド「ビルドにはビルドってな!」
『カメンライド!ビルド!』

レジェンド「さあ、ゴージャスタイムだ!」
『ケミーライド!』
『ゴ・ゴ・ゴ・ゴージャス!ビルド!』
ゴージャスビルド「さあ、行くぞ!」
ディケイドビルド「さっさと片付けるぞ。」
アナザービルド「クタバレ!オンナモロトモ!」
ディケイドビルド「やはり誰かいたのか!カグヤ、ここを頼む!」
ゴージャスビルド「分かった。はっ!」
そしてエネルギー弾を交わしながらゴージャスビルドはドリルクラッシャーで強烈な一撃を放ち、もう1箇所の方向に放たれたエネルギー弾を弾き返すためにディケイドビルドはラビットタンクの跳躍力を活かしてその方向に飛んでいき、エネルギー弾をライドブッカーソードモードで打ち返したのだった。
ディケイドビルド「こいつはお前に返す!タアッ!」
アナザービルド「グワッ!」
ディケイドビルド「お前は俺を覚えているのか?日奈。」
日奈「当たり前じゃないですか、士さん。お久しぶりです!」

ディケイドビルド「危ないからそこに隠れてろ。」
日奈「はい!」
そして久しぶりに再会した樋口日奈を物陰に隠してディケイドビルドは再び高い跳躍力を利用してアナザービルドの元に舞い戻り強烈な一撃を放つのだった。
ディケイドビルド「お前にはこいつで十分だ!ハアッ!」
アナザービルド「ウワーッ!」
ゴージャスビルド「こいつも喰らえ!ハアッ!」
アナザービルド「グハッ!キ、キサマラ!」
ディケイドビルドとゴージャスビルドの連携攻撃を食らったアナザービルドは地面を転がるのだった。
ゴージャスビルド「さあ、そろそろ決着をつけようか。」
ディケイドビルド「ああ。」
『ゴージャスアタックライド!ビ・ビ・ビ・ビルド!』
『ファイナルアタックライド!ビ・ビ・ビ・ビルド!』
ゴージャスビルド「華麗に散れ!ハアッ!」
ディケイドビルド「テヤーッ!」
そしてゴージャスビルドとディケイドビルドの必殺技を食らったアナザービルドは爆散した。
ゴージャスビルド「やったな!」
ディケイドビルド「ああ、そうだな。」
日奈「士さん!」
ディケイドビルド「日奈、危ない!」
ディケイドビルドの元に駆け寄ってきた日奈の背後から1枚のカードが飛んできたために日奈を庇うために立ち塞がったディケイドビルドの腹部に1枚のカードが刺さった。
ダークディケイド「時間差アタックライドだよ。残念だったな、ディケイド!」
そして1枚のカードにビルドの力を封印されたディケイドは後ろにいた日奈を見るがなにかに怯えたような顔をしていた。
ディケイド「どうした?日奈。」
日奈「あの…誰ですか?なんで私の名前を知ってるんですか…怖いです…」
そう告げると日奈はディケイドの前から逃げ出していった。
ディケイド「そんな…またか…」
ゴージャスビルド「ディケイド!しっかりしろ!」
ダークディケイド「これはゼインからの餞別だ。もう1枚のロックのカードだよ!」
ゴージャスビルド「なんだと!貴様!」
『ゴージャスアタックライド!ビ・ビ・ビ・ビルド!』
ゴージャスビルド「華麗に散れ!ハアッ!」
ダークディケイド「君がね。アハハ!」
『ダークアタックライド!ロック!』
ゴージャスビルド「な、何!」
そして必殺技を放とうとしたゴージャスビルドもダークディケイドによってビルドの力を封印されると共に地面に落下したのだった。
ダークディケイド「また会おう、ディケイド!それからレジェンド!」
そして姿を消したダークディケイドを見送ったカグヤはまたもや落ち込む士に声をかけたのだった。
カグヤ「ディケイド、何とかしてあいつらからライダーの力を取り戻さないとな。」
士「何故だ…なぜ力を取られただけで飛鳥だけでなく日奈まで…なぜだ、なぜ俺を忘れる!許さない…あいつらは絶対に許さない!」
そして士は怒りの炎を身に纏うのだった。飛鳥だけでなく日奈の記憶まで奪っていった仮面ライダーダークディケイドと仮面ライダーゼインを。しかし、この先士は終わりの見えない地獄に叩き落とされる事を。
門矢士ライダーの力消失と共に消滅するまで…あと18枚

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