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仮面ライダー電王~終わりの始まり~第1話「デンライナーの危機に帰ってきた野上良太郎!」

ここはデンライナー。かつて、仮面ライダー電王こと野上良太郎と契約していたイマジンのモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ジークがオーナーやナオミ、コハナと共に時間の旅をするために乗る時の列車。そして、この日もまたイマジン達の小競り合いが始まるのだった。
モモタロス「ナオミ、コーヒー。」
ナオミ「はーい、モモちゃんちょっと待っててください。」
モモタロス「おう!」
ウラタロス「先輩、何を気取ってるんですか?」
モモタロス「ああん!うるせぇな、カメ!お前は引っ込んでろ!」
ウラタロス「恋と愛は罪の味ってね。」
モモタロス「気色わりぃんだよ、カメ!引っ込んでろ!ナオミ、コーヒーまだかよ!」
ナオミ「はいはい、お待たせしました!コーヒーです!」
そして、モモタロスの席にナオミがコーヒーを置いた瞬間、次なる騒動が起きるのだった。キンタロスが寝ながら顔ごとコーヒーに突っ込んでしまうのだった。
キンタロス「💤」
モモタロス「クマ、お前は人のコーヒーに何やってんだ、ばか野郎!」
しかし、頭を叩かれたキンタロスは、気にしなかったかのように別の事を言い出すのだった。
モモタロス「起きろ、このバカクマ!」
キンタロス「💤💤。なんや、静かにせえや。モモの字。寝られへんやろ。」
モモタロス「何言ってんだ、このやろう!お前のせいで俺のコーヒーが台無しだろうが!」
キンタロス「それはすまん。でも、それはおまえの💤💤。」
モモタロス「おい、まだ話は終わってねえぞ、クマ!起きろ、クマ!」
ナオミ「ごめんなさい、モモちゃん!今すぐコーヒー作り直しますね!」
モモタロス「頼むぞ、ナオミ!」
そんな騒動を呆れたように見ていたコハナがモモタロスに一言告げるのだった。
コハナ「本当にあんたらってバカよね。毎日毎日同じことして飽きないの?」
モモタロス「何言ってやがる、鼻くそ女!元はと言えばクマが俺のコーヒーに顔を突っ込むからこうなるんだろうが!」
コハナ「うるさいわよ!ああだって言えばこう言ってあんたは何がしたいわけ!いい加減にしなさいよ!」
モモタロス「うるせぇ!」
そんな言い合いをしているなか、ナオミが新しいコーヒーを持ってきた。しかし、その後ろではあのいたずらっ子が何かをしようと狙っていたのだった。
ナオミ「はい、モモちゃんどうぞ!」
モモタロス「おう、サンキューな!」
リュウタロス「モモタロスのバーカ!」
そう言って頭を叩かれたモモタロスは今度は自分が顔面をコーヒーに突っ込んでしまうのだった。
モモタロス「このクソガキ!お前はなんで毎回毎回人がコーヒーを飲もうとしたらイタズラするんだ!待て、コラ!」
リュウタロス「離してよ、モモタロス!じじい!」
モモタロス「誰がじじいだ、この野郎!」
そして、今度は逃げ惑うリュウタロスの頭を叩きながら追いかけ回していると他のイマジン達もその騒ぎを止めようと声をかけるのだった。
ウラタロス「先輩、みっともないですよ。リュウタもやめなさい。」
キンタロス「モモの字、リュウタ!ええかげんにせえ!」
ジーク「見苦しいぞ、余の家臣その1、その4!」
モモタロス「誰がおまえの家臣になったんだ、この手羽野郎!お前はいつまでデンライナーにいるつもりだ!」
ジーク「ここは我輩の家ぞ。いつまでいても構わないだろう、そうであろう?姫!」
コハナ「うるさい!」
そんな騒動を繰り返していたデンライナーに衝撃が走るのだった。

モモタロス「おいおい、なんだ!攻撃でもされてんのか!」
ウラタロス「先輩、あれ!あれ見て!」
モモタロス「おい、なんだあの鎧を着たみたいなやつは!でも、デンライナーに似ている気がするのは俺だけか?」
キンタロス「確かに、デンライナーやないかい!」
リュウタロス「ねぇ、モモタロス!なんか近付いてきてない?」
ジーク「何者だ、あれは?くせ者か!」 
そして、謎のデンライナーに似た列車から鎧を着た五人組がこちらに近付いてきたのだった。
モモタロス「おい、ありゃイマジンじゃねえか!」
オーナー「皆さん、デンライナーが襲撃されますよ、反撃の準備を!」
そして、オーナーが告げた瞬間デンライナーの扉が開くと5体のイマジンが現れたのだった。
ソードイマジン「デンライナーは我々と勇太郎がいただく!」
モモタロス「なんだ、てめぇ!俺に似た顔しやがって!お前らにデンライナーは渡さねぇ!」
ロッドイマジン「全ては勇太郎のためだ!」
ウラタロス「君達が何をしようと僕達は反撃するよ!」
アックスイマジン「お前達が俺らに勝てるわけがないだろ?勇太郎に逆らうな!」
キンタロス「なんやて!そないな好き勝手、させるかい!かかってこいや!」
ガンイマジン「知ってるぜ、お前。お姉ちゃんを守りたいんだろう?」
リュウタロス「なんで、お前にお姉ちゃんの事知ってるんだよ!絶対に近付かせないんだからな!」
ウイングイマジン「さっさと降伏しろ、勇太郎のためにな!」
ジーク「我が主が帰還するまでの間は、我々でこのデンライナーを守るのだ!下がれ、無礼者!」
コハナ「その前にあんた達、勇太郎が誰かを気にしなさいよ!」
ナオミ「そうですよ、似た顔同士で喧嘩ばかりして!そっちを気にしてくださいよ!」
そんなことをナオミとコハナが話した次の瞬間、現れた人物にモモタロス達は驚く事になるのだった。
モモタロス「嘘だろ、何やってるんだよ!良太郎!」
勇太郎「やっぱりそう言うと思ってたよ。俺の名前は野上勇太郎。良太郎は俺の父です。」
ウラタロス「嘘?」
キンタロス「なんやて?」
リュウタロス「あり得ないよ、そんなこと!」
ジーク「なんだと?」
コハナ「そんなことがあるの?」
ナオミ「良太郎ちゃんの息子?」
モモタロス「認めねぇぞ、お前が良太郎の息子なんて絶対に認めねぇ!」
勇太郎「認めようが認めながろうがデンライナーは渡してもらおうか。」
モモタロス「何のためにだよ!」
勇太郎「それはもちろん、俺が新しい電王だからさ。」
ウラタロス「先輩、良太郎が心配だから探しに行って!」
モモタロス「何言ってやがる、カメ!デンライナーはどうするんだよ!」
ウラタロス「安心して!こいつらなら僕達で止めるから!早く行って!」
モモタロス「分かった!お前ら、死ぬんじゃねえぞ!」
そう告げると光の玉になってモモタロスはデンライナーから飛び出した。
勇太郎「追え、ソード!」
ソードイマジン「御意。」
そして、ソードイマジンも光の玉になってモモタロスを追うのだった。

モモタロス「どこにいやがる、良太郎!まさか、ディッパーの中にいるわけ、いた!良太郎!」
モモタロスはミルクディッパーの中にいると思われた良太郎が自転車をちょうど止めたことを確認したモモタロスは、実体化して良太郎の目の前に現れた。
モモタロス「よう!久しぶりだな、良太郎!」

良太郎「え?モモタロス?どうして?」

モモタロス「悪いな、良太郎!詳しく話してる暇はねぇんだけどよ、とにかくあいつらがあぶねぇんだよ!」
良太郎「ウラタロス達が?」
モモタロス「ああ!チッ、来やがったか!」
ソードイマジン「逃がさんぞ、モモタロス。そして、野上良太郎!」
良太郎「なんかモモタロスに似てるような気がするんだけど。」
モモタロス「ああ、もう!んなことはどうでも良いんだよ!とにかく、体借りるぞ!」
良太郎「あ、うん。」
そして、モモタロスが久し振りに良太郎に憑依したのだった。
M良太郎「俺、参上!久し振りだぜ、この感じ!お前、覚悟しろよ!」

ソードイマジン「何だと?」
M良太郎「行くぜ、良太郎!」
(良太郎「うん。」)
そして、腰にデンオウドライバーを装着したM良太郎は赤いボタンを押してライナーパスをスキャンした。
M良太郎「変身!」
『ソードフォーム』

電王「俺、再び参上!」
ソードイマジン「電王だと!」
今、ここに仮面ライダー電王が復活したのだった。


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