ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第5話「れなぁがヒカルに嫉妬する日パート2」
前回のあらすじ麗奈から天ちゃんにデレデレしていたのではないかという謎の疑惑をかけられたヒカル。しかし、何とかしてその尋問に似たような追い詰め方をする麗奈を交わすためになんとか理由をつけてこの話を終わらせようとしたヒカルだったが天ちゃんの表情に照れてしまったやアイスを絶対に一緒に食べたなどとまるで側で見ていたかのような予想を繰り返す麗奈に驚きながらもヒカルはなんとか対応をしていた。しかし、最後に麗奈を見つめて欲しいと何故か雑誌のインタビューが行われる現場の真ん前で言われてしまい、さすがに何度か断ったもののマネージャーを替えると麗奈に言われ焦ったヒカルは仕方なく見つめることにしたのだった。そして、麗奈から天ちゃんとアイスを食べたことを見抜かれてしまうも遅刻をしてはいけないと麗奈を急いで現場に向かわせたヒカルは疲れてしまうのだった。その後、いきなり目の前に姿を現した土田さんにヒカルがウルトラマンギンガなのではないかというエスパーみたいな事を言われたヒカルは土田さんに誤魔化さなくていいと言われた為に土田さんだけには正直に真実を明かすのだった。そして、土田さんから次に現れる怪獣には気をつけた方が良いと言われたヒカルはその助言を頭に入れながら麗奈を遠回りで家に送ることにした。しかし、その道中で人々から助けを求める声を聞いたヒカルはウルトラマンギンガに変身するために麗奈を物陰に避難させてギンガに変身したヒカルだったが何処を探しても人々の姿は見えなかった。それでも声が聞こえたために再び人々を探していたがそれこそがヒッポリト星人の罠でありカプセルに入れられたギンガはブロンズ像と化してしまったがそこに助けに現れたウルトラマンAこと北斗星司と再び現れた土田さんの助言でなんとか復活を遂げたギンガはAと共にヒッポリト星人を倒すことに成功し、ヒカルと星司は別々に歩みを進めると共に土田さんの元に合流したヒカルは麗奈から謎の話を聞くのだった。それは、Aがヒッポリトカプセルから助け出す際に土田さんがAにエメリウム光線を放つように指示したと言うのだった。一方、土田さんはこの世界に起きている謎の現象に立ち向かうことにしたのだった。
麗奈「ヒカルさん、明日はれなお休みです!」
ヒカル「ああ、知ってるよ。」
麗奈「確かヒカルさんもお休みでしたよね!」
ヒカル「ああ、休みだよ!」
麗奈「なら、お出かけしましょ!れなと一緒に!」
今日も仕事を終えた麗奈を家まで送ろうと準備をしていたヒカルに対して麗奈はルンルン気分でお出かけしたいことを伝えた。しかし何故かヒカルは乗り気じゃない顔をしていたのだった。
ヒカル「いや…ちょっと難しいかな…。」
麗奈「どうして?れなとお出かけしたくないんですか?」
ヒカル「いや、実はさ。明日はるんちゃんとお出かけするんだよ。」
麗奈「え?ひかるちゃんと?何時そんな話したんですか?」
ヒカル「さっき。」
麗奈「何処に行くんですか?ひかるちゃんと2人きりで!」
ヒカル「ポケモンセンターだよ。どうしても欲しいグッズがあるって言われてさ。」
麗奈「えーーっ!!」
麗奈はヒカルが同じメンバーである森田ひかるとのお出かけを優先しただけでなく行く場所がポケモンセンターであることに驚く事になるのだった。時は遡る事数時間前、同じタイミングで仕事を終えたひかるに呼び止められた事が始まりだった。
ひかる「ヒカルさん、お疲れ様です!」
ヒカル「おお、るんちゃん!お疲れ様!どうした?さっきからモジモジして。」
ひかる「あのですね。ヒカルさんって明日休みですよね?」
ヒカル「ああ、そうだけどそれがどうかしたのか?」
ひかる「あの、実は私も明日が休みなんですよ。だから私とデート…じゃないやお出かけして欲しいんです!」
ヒカル「お出かけ?まあ、明日は大した用事もないからいいぜ!」
ひかる「ありがとうございます!じゃあ一緒にポケモンセンターに行きましょう!」
ヒカル「ああ、いいよ。一緒に行こう!」
こうしてヒカルとるんちゃんはお出かけの約束をしたのだった。しかし、それを面白く思わない人物が嫉妬していたのだった。
麗奈「もう!面白くない!いつもれなはヒカルさんとお出かけ出来ないじゃん!」
ヒカル「仕方ないだろ!もう約束しちゃったんだからさ。来週は絶対に麗奈とお出かけするからそんなに拗ねるなって。」
そう言いながら麗奈の頭をポンポンと撫でたヒカルの優しさに嬉しくなったのか今度は照れ始める麗奈だった。
麗奈「分かった。今回はヒカルさんに免じて許すけど次は絶対に麗奈が一緒にいる番だからね!約束だよ!」
ヒカル「ああ、約束だ。」
そして珍しく言うことを聞いた麗奈をバイクに乗せて家に送ったヒカルは明日に備えて休むのだった。そして次の日、るんちゃんが指定した場所にヒカルがバイクで向かうといつもとは違うオフのるんちゃんが周りをキョロキョロしながら待っていたのだった。
ヒカル「待たせたな、るんちゃん!」
ひかる「あ、ヒカルさん!今日はよろしくお願いします!」
ヒカル「よろしく。休みの日は眼鏡してるんだな。」
ひかる「あ、はい。でもメンバーの間でも知れ渡ってるんですよ?私の眼鏡姿。」
ヒカル「そうだったのか。可愛いよ、メガネをかけたるんちゃんも。」
ひかる「あ、ありがとうございます!なんか恥ずかしいですね…。」
ヒカル「よし!じゃあ行きますか!」
ひかる「はい!」
そしてひかるを後ろに乗せてヒカルはバイクでポケモンセンターに向かうのだった。
ひかる「あ、見てくださいヒカルさん!これ可愛くないですか?」
ヒカル「可愛いな。あれ?これって確かホゲータだっけ?」
ひかる「はい!ホゲータです!ヒカルさん、知ってますね!なんか嬉しいです!」
ヒカル「この前だって由依さんと一緒にニコニコしてただろ?頭になんかつけてさ。」
ひかる「はい!由依さんにニャオハをプレゼントして私はホゲータをつけたんです。というかそれも見られてたなんて恥ずかしいですね。」
そんなことを話しているとひかるはホゲータのぬいぐるみをチラチラ見つめていたことから欲しいんだろうなと思ったヒカルはるんちゃんにこう尋ねたのだった。
ヒカル「るんちゃん、これ欲しいんだろ?」
ひかる「え?あ…えっと…それはそうなんですけど…。」
ヒカル「良いよ!買ってあげる!」
ひかる「あ、ありがとうございます!ヒカルさんからのプレゼント、大切にします!」
ヒカル「そっか。そう言って貰えると嬉しいよ!」
ひかる「そうだ!ヒカルさんにも私からお礼にぬいぐるみをプレゼントさせてください!どんなポケモンが良いとかありますか?」
ヒカル「え?俺は普通にピカチュウでいいよ。」
自分だけプレゼントをされるのがなんか申し訳ないと思ったのかぬいぐるみをヒカルに買うと宣言した為にヒカルは普通にピカチュウを頼んだもののひかるは徐にスマホをいじりながらオススメのポケモンを見せてくれた。
ひかる「え~!それじゃ普通じゃないですか。」
ヒカル「普通でいいんだよ。」
ひかる「あ、そうだ!ヒカルさんってナギサっていうポケモン知ってます?」
ヒカル「ナギサ?ちょっと知らないな。」
ひかる「良かった。ナギサってアニメに出たポケモンなんですけど普通のイーブイと違って可愛いんですよ、ほら!」
ヒカル「あ、本当だ。可愛い!ん?前髪が生えてるのか?」
ひかる「そうなんですよ!元々は目が隠れるくらい髪が長い子だったんですけどトレーナーの子と同じ髪型にしたらこうなったんです!だからヒカルさんにはナギサのぬいぐるみ、買いますね!」
ヒカル「ありがとう!大事にするよ!」
ひかる「はい!大事にしてあげてください!」
そして、お互いにポケモンセンターでプレゼントを買ったヒカルとるんちゃんは外に出て再びヒカルのバイクに乗ろうとしていた。
ひかる「ヒカルさん、今日はありがとうございました!とっても楽しかったです!」
ヒカル「こちらこそありがとう!るんちゃんのおかげで新しいポケモンを知れたしぬいぐるみも貰ったし最高の休みだよ!」
ひかる「嬉しい!」
ヒカル「さて、帰るか!」
ひかる「はい!」
そして、ひかるを後ろに乗せてバイクにエンジンをかけようとした次の瞬間、周囲で大爆発が起きたのだった。
ひかる「え?何?」
ヒカル「まさか!」
そして、ヒカルとるんちゃんが顔を上げるとそこにはテンペラー星人が姿を現していたのだった。
テンペラー星人「この世界にウルトラマンがいるというから来てやったのに何処にもいないではないか!」
そう叫んだテンペラー星人は周囲に破壊光線を放つのだった。
ひかる「キャー!!」
ヒカル「るんちゃん、君はポケモンセンターの中に戻れ!」
ひかる「でも、ヒカルさんは?」
ヒカル「安心しろ!時間稼ぎくらいは出来る!」
そう叫ぶと共にるんちゃんの頭を撫でたヒカルは再び外に出たのだった。
ヒカル「テンペラー星人、お前の相手はこの俺だ!」
『ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!!』
ヒカル「ギンガァァァァ!!!」
テンペラー星人「出たな、ウルトラマン!」
ギンガ「お前みたいなやつに俺は負けないぜ、テンペラー星人!」
テンペラー星人「かかって来るがいい!ウルトラマン!」
そして、一目散に走り出したギンガのパンチやキックを一方的に受け止めたテンペラー星人は逆に強烈なパンチやキックをギンガにくらわせると共に吹き飛ばされたのだった。
テンペラー星人「おいおい、情けないな。これがウルトラマンの実力か!ならばこいつでもくらえ!」
そして、今度は電磁鞭ビームをギンガにくらわせるとギンガは大ダメージをくらうのだった。
ギンガ「な、なめやがって!だったらこいつを受けてみろ!ギンガファイヤーボール!」
そして、ギンガのクリスタルが赤く発光した状態で発動する必殺技であるギンガファイヤーボールをテンペラー星人に向けてはなったもののテンペラー星人は電磁鞭で弾き飛ばすと共に火炎攻撃をポケモンセンターに向けて放つのだった。
テンペラー星人「あそこにいる人間諸共破壊してやる!」
ギンガ「何!あそこにはるんちゃんがいるのに!やめろー!」
そして、ポケモンセンターを守るように立ちはだかったギンガは火炎攻撃をまともに受けてしまい地面に片膝をつくと共にカラータイマーが点滅したのだった。
ひかる「そんな…ヒカルさんがギンガだったなんて…れなぁには言えないけどどうしよう…それにヒカルさんが追い詰められてるし!」
そんな事をポケモンセンターの中で話しながら右往左往していたひかるの隣を謎の隊服を来た青年が通り過ぎて行った。
ひかる「今の人、誰だろう?」
光太郎「なるほどな。お前がこの世界で暴れていたのか。テンペラー星人!行くぞ、タロウ!」
タロウ『トアーッ!』
そして、光太郎はブレスレットを空にかざすとウルトラマンタロウが姿を現し、テンペラー星人に対してスワローキックを放つのだった。
テンペラー星人「グハッ!お、お前はタロウ!何故お前がこんな所にいるんだ!」
ギンガ「タ、タロウ…。助けに来てくれたのか?」
タロウ「ああ。待たせたな、ギンガ!それからお前は俺がいや、俺達が倒してやるぞ!テンペラー星人!」
テンペラー星人「なめるな!」
そして、テンペラー星人が放った電磁鞭ビームをかわしたタロウは接近すると連続でテンペラー星人の腹部にパンチを叩き込むとテンペラー星人は思いっきり吹き飛ばされたのだった。
テンペラー星人「お前!だったらこいつはどうだ!」
そして、ゆっくりと立ち上がったテンペラー星人は火炎攻撃を放つのだが、それまでもかわしたタロウは強烈な正拳突きを放つのだった。
タロウ「お前こそこの技をくらえ!アトミックパンチ!」
そして、アトミックパンチをくらって倒れ込んだテンペラー星人に対して追い打ちをかけるように立ち上がったギンガはクリスタルを紫色に発光させたのだった。
テンペラー星人「ま、待て!」
ギンガ「待つわけないだろ!今度は俺の番だ!ギンガスラッシュ!」
頭部から放たれた光刃をくらったテンペラー星人は大爆発に巻き込まれると共に倒れ込むのだった。
タロウ「一気に決めるぞ、ギンガ!」
ギンガ「ああ!タロウ!」
テンペラー星人「お前らはここで終わりだ!ウルトラ必殺光線!」
タロウ「させるか!ストリウム光線!」
ギンガ「ギンガクロスシュート!」
そして、ぶつかり合ったテンペラー星人のウルトラ必殺光線とタロウのストリウム光線、ギンガのギンガクロスシュート。しかし、タロウとギンガの連携技の前にはテンペラー星人でも歯が立たずに2人の必殺光線をくらったテンペラー星人は大爆発を起こしたのだった。
テンペラー星人「覚えてろよ、ウルトラマン!ウワーッ!」
ギンガ「助かったよ、タロウ!」
タロウ「お前ら後輩を助けるのが先輩である俺の役目だからな。またピンチになったら駆けつけるぜ!」
ギンガ「ありがとう、タロウ!」
そして固い握手を交わしたタロウとギンガはそれぞれ逆の方向の空に飛んでいくのだった。
ギンガ「シュワッチ!」
タロウ「トアーッ!」
そしてギンガの姿から戻ったヒカルはポケモンセンターの中にいるるんちゃんを迎えに行くのだった。
ヒカル「お待たせ、るんちゃん!ん?どうかした?」
ひかる「ヒカルさんだったんですね。」
ヒカル「ん?何が?」
ひかる「誤魔化さないでください!ヒカルさんなんですよね、ウルトラマンギンガの正体!」
ヒカル「ああ、そうだよ。でも約束してくれないか?麗奈には絶対に内緒にするって。」
ひかる「分かりました!私は絶対に言いませんから!」
こうしてヒカルがウルトラマンギンガである事を知るのは秋元先生以外ではメンバーで知ることになったのはるんちゃんだけだった。一方、その頃土田さんはとある場所に来ていた。
土田「これは…やはりバードンもこの世界に姿を現していたという事か。だったら俺達も頑張らないとな、ゾフィー!」
ゾフィー『ああ、晃之。数十年前の借りを返すことになりそうだ!』
土田さんが見た火山の火口付近から噴火が起きているという現象から遂にこの世界にバードンが姿を現そうと行動を開始した事を理解すると共にゾフィーと一緒に倒すことを土田さんは胸に誓うのだった。
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