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ライダークロニクルSEASON1~破壊者と欲望と神と狐~第5話「10年ぶりにドライブ復活!しかし、その姿は始まりのドライブ!」

前回のあらすじ
仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰と梅澤美波の目の前に仮面ライダードライブこと泊進ノ介と白石麻衣が姿を現した。進ノ介は麻衣のボディーガードとして警察の活動を休んでまで行動を共にしていた。そんな中、かつて倒したはずのロイミュードであるアイアン・ロイミュードが姿を現した。しかし、ベルトさんを10年前に封印した為に戦う力を失っていた。しかし、仮面ライダーマッハこと詩島剛から託されたマッハドライバー炎を使って仮面ライダードライブタイプデッドヒートに変身した進ノ介はアイアン・ロイミュードと戦うもののコアを破壊する事は出来なかった。そして進ノ介は空耳か幻聴のようにベルトさんの声を聞いた。

進ノ介「やっぱり空耳だったのか…ベルトさん」

紘太「どうした?進ノ介。」


進ノ介「あ、いや…なんでもない。」
美波「麻衣さん、麻衣さん!」

麻衣「ん?どうしたの、美波ちゃん。」

美波「どうしたの?じゃないですよ!泊さん、ずっと変ですよ!あの戦いの後から!」
麻衣「そうね…変なのよね…」
進ノ介の異変は紘太だけでなく麻衣や美波も気付いていた。あの戦いの後、ベルトさんという単語だけを残して進ノ介は無言になった。
紘太「なあ、進ノ介。そろそろ話してやったらどうだ?あいつら、結構気にしてるぞ?お前が話したベルトさんが何なのかをな。」
そう告げた紘太の声に従って後ろを向いた進ノ介はこちらを心配そうに見つめながら沢芽市を歩く麻衣と美波の姿を見た。
麻衣「私、聞きたいんだけど。あなたが何を隠してるのか…」
美波「わ、私も…知りたいです…」
紘太「話してやれ、進ノ介。その間に俺はちょっとやることがあるから。」
そう告げて紘太は何かをするために姿を消した。
進ノ介「なら、話してやるか。ベルトさんっていうのは俺が仮面ライダードライブに変身するために腰に装着するドライブドライバーに意志を埋め込んだ科学者、クリム・スタインベルトの事なんだ。」
麻衣「なんでその科学者さんはベルトに意志を埋め込んだの?」
進ノ介「それはロイミュードと呼ばれる機械生命体によってクリムは襲撃を受けて命を落とす前にベルトに意志を埋め込んで始まりの戦士、仮面ライダープロトドライブを誕生させたんだ。それから数年後、俺は仮面ライダードライブとしてロイミュードを倒すために戦った。それが今から10年前の話さ。」
美波「今から10年前…」
進ノ介「ああ。そして全てのロイミュードを倒した俺はベルトさんがいつかこの力を安全に扱える日が来るまで封印すると宣言してまたいつか会える事を信じて別れたんだ。それから今年で10年経った今だからこそ会えると思ったんだけどな…」
麻衣「そうだったんですね…」
そんな話をしていると目の前で爆発が起きた。
麻衣「キャッ!」
進ノ介「麻衣ちゃん!」
美波「麻衣さん!」
アイアン・ロイミュード「見つけたぞ、白石麻衣!」


進ノ介「アイアン・ロイミュード。お前の狙いは…麻衣ちゃんだったのか…」
アイアン・ロイミュード「そういう事だ!」
進ノ介「させるか!」
そして進ノ介は麻衣を守るためにマッハドライバー炎を取り出したが、アイアン・ロイミュードの爪攻撃によってマッハドライバー炎を吹き飛ばされたのだった。
進ノ介「な、なんだと!」
アイアン・ロイミュード「お前にその力は使わせない!」
麻衣「進ノ介さん!」
進ノ介「どうしたらいいんだ…俺はここまでなのか…何とかしてくれよ…ベルトさーん!」
そんな進ノ介の叫びに応えるかのように奇跡が起きた。
ベルトさん「私を呼んだかい?進ノ介。」
進ノ介「べ、ベルトさん?何処にいるんだ?」
そう叫んだ進ノ介の目の前にクラックを開けて姿を見せた紘太がベルトさんを持って現れた。
紘太「受け取れ、進ノ介!」
進ノ介「なんで紘太が?どうなってんだよ、ベルトさん!」
ベルトさん「いや、静かに眠っていた私を地下深くまでやってきた鎧武に叩き起されてねぇ。」
進ノ介「神様、スゲーな…」
ベルトさん「進ノ介、久々にエンジンをかけるかい?」
進ノ介「ああ、ベルトさん。ひとっ走り付き合えよ!」
そう告げてドライブドライバーを腰に装着した進ノ介の前に見た事のないシフトスピードが姿を見せた。
進ノ介「べ、ベルトさん…これは?」
ベルトさん「試運転さ。まずはダ・ヴィンチと戦った時に使ったあのシフトスピードで戦ってくれたまえ!」
進ノ介「分かった。行くぜ、ベルトさん!」
ベルトさん「OK!スタートユアエンジン!」
進ノ介「変身!」
『ドライブ!タイプスピード!』

アイアン・ロイミュード「な、何?ドライブだと?」
ゼロドライブ「俺は始まりのドライブ。仮面ライダーゼロドライブだ!悪いがお前はここまでだ、アイアン・ロイミュード!」
アイアン・ロイミュード「なめるな!」
そう告げて剛腕から強烈な打撃を食らったゼロドライブは地面を転がるのだった。
ゼロドライブ「なあ、ベルトさん?こいつ、あんなに強かったか?」
ベルトさん『落ち着きたまえ、進ノ介!以前の私と君は奴を倒しているんだ!自信を持ちたまえ!』
ゼロドライブ「分かったよ!」
そう告げて立ち上がったゼロドライブに対してアイアン・ロイミュードは再び剛腕から強烈な打撃を繰り出すが、ゼロドライブは交わしたのだった。
アイアン・ロイミュード「な、なんだと!」
ゼロドライブ「今度はこっちの番だ!ハアッ!」
そして強烈なパンチとキックを繰り出したゼロドライブの攻撃を食らったアイアン・ロイミュードは地面を転がるのだった。
アイアン・ロイミュード「な、何故だ!そんな姿のドライブに負けるわけが無い!」
そう告げて再びアイアン・ロイミュードは剛腕から強烈な打撃を繰り出すがゼロドライブは再び交わすと共にシフトブレスに装填したシフトゼロスピードを3回動かした。
『スピ・スピ・スピード!』
ゼロドライブ「ハアッ!タアッ!」
目にも止まらぬパンチを連続で繰り出したゼロドライブはアイアン・ロイミュードを吹き飛ばしたのだった。
ゼロドライブ「こいつで終わりだ!」
『ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!』
ゼロドライブ「ハアーッ!」
アイアン・ロイミュード「ウワーッ!」
そしてゼロドライブの必殺技であるゼロスピードロップを食らったアイアン・ロイミュードは爆散した。
ベルトさん「ナイスドライブ!進ノ介!」
進ノ介「久々だったが何とかなったな、ベルトさん!」
しかしこの時、進ノ介は気づいていなかった。遠くからカメラを構えてこの光景を眺めている男がいた事を。
?「あれが仮面ライダードライブ。泊進ノ介か…大体わかった。」

次回予告
かつてこの世界を支配しようとした悪の組織、大ショッカーが再び動き出した!大ショッカーからの刺客、マグマ・ドーパントの狙いは乃木坂46の四期生である遠藤さくらだった!さくらの身に危険が迫る時、遂にあの男が動き出す!次回ライダークロニクルSEASON1第6話「さくらを守るために動き出す男、その名は門矢士!」お楽しみに!


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