進化論の文脈において、多産は最も有効な戦略だ。
多数を産み、優秀な少数を残す。これが基本戦略で、ほとんどの動物が採用している。
ヒトは10万年にわたり、幼児死亡率は80%ぐらいだった。
それが農業開始頃から減り、100年前には50%になった。
戦後、さらに劇的に減り、現在は数%だ。
この環境の激変に、生物としてのヒトの進化は全く追いついていない。
陶太はこれから起こる。おそらくはヒトの絶滅という形で終わるだろう。
文明/知性というのは、進化論の文脈では失敗した戦略なのだ。
昆虫と細菌の戦略の方が強力だ。彼らは成功している。
追記
ところが、これにはいい面もあって、100年前ならば生き残ることができなかった「アスペルガーの天才」が能力を発揮するようになった。
つまりスティーブジョブズ、ビルゲイツ、アインシュタイン、ホーキング達のことだ。
むろん、ここ数十年間の技術文明の劇的進化は彼らの功績だ。
追記2
我々は「アスペルガーの天才」を切実に必要としている。しかし、彼らは「役に立たないアスペルガー」とセットだ。
なおかつ、彼らは今の民主主義のシステムと相容れない。容易に衆愚政に陥るからだ。
これを打開するアイディアが必要だ。一つの選択肢は、選挙における「一票の格差」を認めることだ。例えば納税額が10倍の人には10票の投票権を与える。
明治時代にはこれが行われていた。これは有効なシステムだと実証されている。
他にももっといいシステムがあるだろう。
いずれにしても、我々は「法の下の平等」という理念を捨てなければなるまい。
追記3
実はこれは既に行われている。
例えば米国では「意図的に有権者登録手続きを煩雑にする」という手法が使われた。「無学な貧乏人」を投票から排除するためだ。
識字率の低い国では「文書による有権者登録」を必要とすることで簡単に実現した。
これから利用できる手としては、例えば「有権者登録をネットでのみ受け付ける」という手が使えるだろう。「情弱」を排除できる。
そもそも「情弱」は有権者登録をしないだろう。日本でもやる価値はあるかもしれない。
というか、日本の選挙も有権者登録を必須にした方がいいと思う。この手続きすら煩わしいと考える人間に、投票をして欲しくない。
これはよく誤解されているが、投票率が上がるのは必ずしもいいことではない。不必要に高い投票率は衆愚政に繋がるのだ。
だから、いちばん無難ですぐにできる手は、「選挙に行きましょう!」キャンペーンをやめることだ。
追記
こういう言い方をしてもよい。
少子高齢化は種としてのヒトの多様化を進めた。知能の多様化だ。端的にはアスペルガーの出現。
アスペルガーはヒトの亜種と考えてもいい。そして極端な有能な人もいれば、極端に無能な人もいる。
これから社会陶太が始まるはずだ。そしてそれは今の社会システムではうまく機能しない。やり方を変更すべきだ。
有能なアスペルガーを残す陶太圧が必要だ。成功すれば種としてのヒトは、さらに幸福を追求することができるだろう。