中国:南シナ海の人工島/軍事基地は有事にはほぼ無価値
開戦となったら、米原潜が巡航ミサイルを数発撃ち込めば、レーダーと滑走路が使用不能になります。
Xi国は制空権を失いますから、あとはタコ殴りです。日米台湾は空爆だろうと艦砲射撃だろうと好きなように出来る。半日で陥落するでしょう。
そして上陸占拠すれば、逆に日本側が自由に使える。滑走路への着弾を一発だけにしておけば、修理は1日でできる。日米台湾同盟軍の航空基地の出来上がりです。
実は「習金平さん、日米台湾のために人工島を作ってくれてありがとう!」と言ってもいいぐらいですw
逆に中国側はこの島を攻撃できません。中国潜水艦は海上自衛隊と米軍に勝ち目はない。攻撃型潜水艦と対潜哨戒機に探知されて、直ぐに撃沈されるでしょう。日米は世界で最も強力な海軍国です。陸軍国である中国に潜水艦戦で負ける要素はないです。
そして制空権はこの島をベースにする航空自衛隊機と米軍機、米空母で盤石です。だから航空機からの攻撃も不可能。制海権も同様です。(注1)
注1:中距離弾道ミサイルで攻撃される可能性はありますが、仮に島の滑走路を潰されても、米空母があるので致命傷にはなりません。
また、この空域は石垣島、台湾、ルソン島(フィリピン)ベースの航空機の行動範囲内です。(ただし、この3カ所の滑走路は開戦と同時に破壊される可能性は有ります)
なお、人工島への弾道ミサイル攻撃は、核攻撃と誤認される可能性があるので、下手をしたら北京に核弾頭が落ちてくる。だから、たぶん中国はやらないでしょう。
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話をまとめてしまうと、そもそも海洋戦で孤立した小島を要塞化してもほとんど意味はないのです。硫黄島の大きさで、WW2当時の海軍相手でも島は防衛できなかった。
海に浮かぶ滑走路でしかない島は隠れる場所もない。瞬時に陥落するのは目に見えている。
米軍や自衛隊があの島の建設を放置していたのは、それがわかっていたからでしょうね。
中国は平時にはあそこをベースにフィリピンやベトナムに脅しをかけられる。しかし有事には簡単にひっくり返るのです。
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中国がそれを知っていてあの島を作ったかどうかは不明です。ただ、知らなかった可能性は大いにある。中国は陸上国家であり、海上戦を知らないからです。
陸上戦闘は塹壕を掘って掩蔽壕を作り、持久戦をやる。それと突撃の繰り返しです。しかし海上戦闘に持久戦はない。立てこもり隠れる場所はないのです。海上戦は決戦しかない。敵を探し出して攻撃する。防衛戦は基本的にはない。
有り体に言うと、見つかったらその時点でほとんど負けです。
それなのに固定目標である「島」を軍事基地とするのは、現代戦ではナンセンスなのです。移動できないターゲットは防御不能の単なる標的です。(注2)
注2:逆に言うと、だからこそ移動基地である米空母は圧倒的に強いのです。海洋国家である米国は、もちろんそのメリットを知り抜いています。だから一隻が50億~100億ドルもする原子力空母を10隻も持っているのです。
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