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行政サービスが低レベルである理由:国民を全て平等に扱わなければいけないからです。

 民間企業は相手(客)によって扱いが異なっても構わない。しかし、行政サービスはそうはいかない。法の下の平等という前提があるからです。したがって建前にせよ、国民は行政に関しては全員が同レベルのサービスを受ける権利がある。

 これを逆に行政サービスを提供する側から言えば、最も能力の低い公務員にレベルを合わせざるを得ない。平均的公務員が提供可能なサービスは、レベルの低い公務員には提供できないからです(注1)。

注1:例え話です。
 10人に5km先の目的地に移動しろと指示します。一つのチームはバラバラに行動。そうすると、早い人は15分で、遅い人は1時間でゴールする。
 一方で、もう一つのチームには「全員が同じ行動を取れ」と条件を追加します。そうするとどうなるか。全員が1時間かかります。
 そういう事なのです。 

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 これは、根本的な問題です。公立学校の授業は(建前でも)理解の遅い生徒に合わせるしかない。それと同じです。

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 なお、司法に関しても同じことが言える。裁判所の判断は、高度であってはいけないのです。最もレベルの低い裁判官に可能な判断でなくてはいけない。そうしないと、同じ事案に対して同じ判決が出なくなる。

 これが現実の裁判にどう反映されるのか?

 日本の刑事裁判では、ほぼ全てが有罪です。無罪になるのは1000人に1人しか居ない。だからどの裁判官が担当しても同じ判決になります^^;

 悪平等ですねえ、、、

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