【読書記録】エッセンシャル思考

タイトル:エッセンシャル思考

著:グレッグ・マキューン 訳:高橋璃子

一言で表すと「今、自分が集中すべきこと一つだけに集中して、それに対して行動せよ」というメッセージ。

生活していると様々なノイズが出てくるが、それらは全て排除して「今、何が最も重要か?」を常に意識してそこに集中する。ノイズを取り除くためには仕組み作りを行うことが大事。例えば人間は一日に選択できる回数が決まっており、重要な判断にエネルギーを使えるようにクローゼットの中の洋服は最小限に整理しておく等。

実際にいつか読むだろうと思っていた本を売りに出したら、本当に読むべき本が明確になり、その本を読むことになった。本当に必要な本ならまた買えば良い。

本書では「大多数のものは無価値である」と説いており、本質的な物事を見極める必要があると書いてある。人間は複数のことに同時に集中できないので、あれもこれも手を付けるとほんの少しずつしか進まず、結局何の形にも残らなくなる。何かを選ぶということは何かと捨てるということ。何かを捨てなければ新しいものは手に入らないというトレードオフの思考を身に付けよう。

また印象に残った言葉として「集中は自分で作り出すもの」というフレーズがあった。確かに現代社会では常に情報に晒されており、一つのことに集中するのは難しい。そこで有用なのが、何もない部屋を作り、そこで作業をすること。もしくは習慣付けること。習慣の仕組みは「トリガー」「行動」「報酬」からなっており、「トリガー」と「報酬」を変えれば自ずと行動も変わる。

人間は「少しづつ成長していること」が最大のモチベーションになるそうだ。この少しづつの成長は習慣を変えることで得られるものと思うので、良い習慣はきちんと続けていこう。

他にもエッセンシャル思考の紹介として、睡眠時間を8時間取ることで日中のパフォーマンスを上げることや毎週のミーティングを必ず欠席するものの要点だけ後から教えてもらうことで時間を短縮する話などが紹介されている。

"より少なく、しかしより良く"と"今に集中せよ"は本書のテーマでもあるが、この生き方を実践していこう。

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