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卒業制作

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卒業制作についてはコチラから!制作過程や裏話を載せています。
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#卒業制作

『濁流』

1820×450(mm) 紙本彩色 制作期間2020年12月 「濁った血と涙や黒い感情に呑まれてしまいそうだ。必死に自分を守っているけれど、もう立っていられない。ああ、引き摺り込まれる。」 ほぼ原寸大の自画像です。 身体を測ったり写真と見比べたりして、調整を重ねました。 麻紐は結局剥がしましたが、それによって画面に良い効果が出ました。 卒制の中でこれが一番描いてて苦しかったです。でもなんとか着地点を見つけることができました。 うわっ暗闇で立たれるとちょっと怖いか

『ねむれないの…』

910×1168(mm) 紙本彩色、箔 制作期間2020年12月 「ねむれないの…。安全なはずのわたしのお部屋なのに、誰かに首を絞められるの。重たいモヤモヤが わたしを襲うの。だれか、たすけて…」 版画 不気味さを表現したかったので、銀箔を焼くことにしました。 箔押し この銀箔は100枚で4000円ほど。慎重に貼るので、これで2時間半くらいかかりました。 次は硫黄を使って箔を焼いていきます。 結構臭いです!換気大事! 箔焼き 独特の色が出てきました。納得が

『他の誰かになりたかった』

910×1168(mm)紙本彩色 制作期間 2020年11月〜12月 「こんな私じゃなくて、他の誰かになりたかった。いまさら自分を変える気力もない。かと言って死ねやしない。記憶喪失になってやり直すこともできない。私以外になれるのなら誰だって良い…」 この作品はスクラッチアートの要領で仕上げています。まずは版画を制作しました。 ラフ画 版画 下地 ところどころクレヨンも使いました。 削る次は真っ黒のアクリル絵具を塗り、竹串で削っていきます。版画の線を使用している