見出し画像

鑑賞記録

2020/3/20 23:35


春ですね〜

今日は春分の日。
いとこがお萩を作ってきてくれました。

我が家では、物心ついた頃から
春節と秋節にはみんなでお萩作りが恒例でした。

あんこも小豆から煮て。
おばあちゃんがヒーターの上で一晩小豆を煮てるのを、つまみ食いするの好きだったなあ。

いくつになっても、そういう風習は続けていきたいなあと思います。
四季折々で美味しいもの食べるの、しあわせだしね。笑


突然ですが、
今年入ってから日記みたいに軽くためていた鑑賞記録を投稿していこうかな。と。

映画とかとか本とか…
最近のものを。
といっても、再読とかもありますが。

せっかくなので、自己満足の記録です。

暇なときにでも、参考にみてください。


まず、今年頭に観た映画から。


さよならテレビ



ポレポレ東中野にて、友達に誘ってもらって。
何が真実って虚構かって、結局面白いものを作るのが勝ちだし価値だよね、って思った。
けどなんか、切ない。劇場で漏れる笑いとか、笑っちゃいけないのに笑っちゃう感じとか、そこも悪いなあ。でも笑っちゃった。


サターンリターン


鳥飼茜さん。
すごく、好きで。震えるほど好きだった。
果てしなく理解できなくて、でも遠くなくて愛おしい感覚。私の人生のずっと底の方に流れていくもの。
業だよね、と思ってしまう。
思い出した人、時間、景色があって、まったく同じ台詞を放った彼らがいて、ふるえた。もはや私だけの彼らじゃなかったのか、と嫉妬した。

主人公の表情が何度も心臓を掴んできて離してくれなくて、平伏すしかないです。
どうしたって惹かれてしまうよね。


青野くんに触りたいから死にたい



こちらも、だから、女の子のぐしゃぐしゃな表情に弱いって言ったじゃんかー…
女の子の表情が苦しくて可笑しくて、こんな愛おしいことあるか。こういう女の子、好きを通り越してなりたい。
なりたいんです。こういうの言霊で言った方がいいって最近痛感したので、言っていこうという気持ち。

椎名うみさん、伊藤万理華ちゃんのHOMESICKを観に行ったときに読んだ短編もすばらしくて、ZINEを買いました。
万理華ちゃんも、本当に好きな表現者のひとりです。


花は泡、そこにいたって会いたいよ

_var_mobile_Media_DCIM_131APPLE_IMG_1048.JPG

初谷むいちゃんの短歌集。
短歌を読むってこんなに気持ち良いのかと、もらったその日に読み切った本。
もらったのは夏で、この冬と春の真ん中にまた読みたくなって。
本当に言葉がきらきらしてる。あまりの眩しさに目の奥がじんわり熱くなる。
はずかしいから隠したけど、短歌を読んだとき、とりあえず忘れたくない感覚になって付箋だらけにした。

もう、読んだらあとに、生まれ変わったみたいに心がほやほやぴちぴちになるの。
こんな可愛いこころ。愛。

昨年この本をくれた友人が、台風クラブのTシャツを着た大島智子さんの描いた女の子を私みたいって言ってくれたの、うれしかったなー🌸



誰も知られずに死ぬ朝



劇団た組さんの舞台。
この作品を観たあと、公園で遊んだときに友達が撮ってくれた自分の写真を見返したらなんか泣きそうになってしまった。
なんか自分じゃない生き物みたいに見えて、愛おしかった。
当たり前なのに現実とはかけ離れてるような現実を突きつけられて、ああこの愛おしい生き物も死ぬのか、という気持ち。
すごく好きだなあと心にひたひたに滲みました。

忘れたくない瞬間が多々あって、何度も一時停止させてほしいと思った。


さよなら、ニルヴァーナ



4年前くらい前に読んで衝撃を受けてから忘れられない、特別な一冊。
文庫化したときに再読したけど、しばらく読めてなくて、今だからこそ、改めて。
私には語彙力がないからこの感覚を上手く表せないけど、もはや倫理観どうこうとかじゃなくて、業とか因果とか、人の原罪みたいなものだと思う。

同じく好きな、窪美澄さんの『ふがいない僕は空を見た』という作品のはなしですが。
良心的な青年がとある性癖を抱えていて、自分でも制御できなくて苦しみ、克服するために真面目に治療にも通って、罪悪感から誰よりも善い人間として生きようとして、そんな彼のことが救われなさすぎて、でも現実的で、私はむしろ希望を感じてしまったこと忘れられない。

もちろん共感や理解はできないし、ましてやそれを美化することはとても出来ないけど。

ただ、『さよなら、ニルヴァーナ』の少年Aが作った美しい陶芸は、本当に美しいんだろうなと心から思った。



(追記。
決して肯定するでも否定するでもなく、ただ、物語を通して想像すること、考えることすら拒絶したくなく、誰もがこんな世界に生まれてきたからには無関係ではないからこそ、知って、向き合いうべきではないか、という感覚です。
この感想を書いたあとですが、言及することすら躊躇うような事件が話題になっていることを知り、改めて。)



以上、鑑賞記録でした。

ブログはけっこう自己満足なので、また気が向いたら鑑賞記録しますね。

ではでは、また。

今日から暖かい日が続くみたいでうれしいな〜
皆さんもすてきな春をお迎えください。

おやすみなさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?