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アルゴル・変光星

アルゴルはペルセウス座の星です。
勇者ペルセウスが持っているメデューサの首にあります。
この星は古典解釈では最悪の星とされ、
あることないこと悪い意味がつけられてきました。
 
中国でも積みあがった死体(!)という記述があります。
付近には怪物であるくじら座のメンカルもあり、
天空の不穏なエリアとされています。
 
なぜこのような悪いイメージなのでしょうか?
まず、この星が変光星であることが原因だと思います。
2.3等星から3.5等星まで明るさが変化し、二重星でもあります。
見るたびに光り方や明るさが異なっている星は
謎めいていて、不安をかきたてたのでしょう。
 
アラビア語ではラス・アル・グール、悪魔の頭とも言われます。
ヘブライ語ではロシュ・ハ・サタンと呼ばれました。
 
ギリシア神話ではアルゴルはメデューサの頭です、
見るものを石に変える力を持ち、
ペルセウスに退治されました。
メデューサはポセイドンの愛人で怪物にされ、殺される
という散々な目にあいますが、
意志を持った自由な女性が迫害されるというケースの一つです。
ベルナデット・ブレイディ氏の現代的な解釈によれば
アルゴルは凶星ではなく、リリスに象徴される自由な女性像であり、
滅ぼされた少数民族を代表しているともいえるでしょう。
 
アルゴルは現代的な解釈では「激しい情熱」「クンダリーニエネルギー」
「石をくだくようなパワー」を表しています。
 
自作の「恒星カード」では通説をこえて、全星座の中での
一番の美女という設定にしています。

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