
自作スピーカースタンドのレシピ
はじめに
スピーカースタンドを作ったので共有します。無料で最後まで読めます。
これまでは卓上レイアウトでした。机からの跳ね返りで音が濁るのがイヤ。机を通した共振もイヤ。壁から離したいけど机ごと移動しないといけないからイヤ。というわけで独立した普通の90cmのスタンド欲しかった。
なんで作ったかっていうと価格と性能のバランスがちょうどいいのがないから。安いやつは見た目がちょっとイヤ。そもそも細い角材で作ってるので詰め物ができなくてフレームが変な共鳴起こすんですよね。それが音に乗っちゃう。6万くらい出すと角パイプの中に詰め物した制振系が手に入るけどなんか高ぇよ。すぐ20万とか言い出すし。
しばらく考えてたけど、まあまあ簡単に作れそうだったから作りました。
いくら
ペアで3万円。Zaorが完全に競合価格帯だけど、あれは全部集成材なので音が柔らかめです。というかInterBEEで視聴したけど普通に良かったです()。あれで良いと思います()。自分のモニタで比べてみたいとわかんないけど、しゃきっと聞きたいなら自作に軍配かなあ。あと工夫すれば2万切れると思う。
かかった時間
塗装の乾燥時間除いて半日くらいかなあ?自分のアワーレートと照らし合わせて考えてみてください。
性能
市販品でいうと6万円くらいの価値があると思う。それを差し置いても作ライくんスペシャルのほうが明確に優れている点があって、それはスピーカーを載せるトップベースのサイズをぴったりにできること。もちろん高さもオーダーできる。ちなみに制振の具合はこんなかんじ。
まだ真面目に比べられてないのだ〜。とりあえずでも机などに直置きするのに比べたら、置いたものがスピーカーに共鳴する余計な響きがかなり少なくなるからミッドがスッキリするように聞こえるのだ。多分。ちなみに単体だと5mmのアルミ天板が少し響くけどスピーカー置けばかなり消えるのだ「動画)。 pic.twitter.com/08fINMjzVW
— 作(曲するア)ライさん (@songwritingARAI) October 19, 2019
材料
材料リスト
珪砂 水作・水槽の底砂 2.4kg @620x2 1240円
ビーズ 紺屋商事 手芸パーツ ペレット 1kg @800x2 1600
(ここまでアマゾン)
アルミフレーム NIC AFS-8080 900mm @7700x2 15400円
アルミ板 A5052 T5mm 400x400 @3000x2 6000円
アルミ板 A5052 T5mm 250x290 @2800x2 5600円
M8ボルト 六角穴付皿ボルト30本入 520円
クリア塗装 武蔵ホルト つや消し仕上げペイント @620x2 1240円
(ここまでモノタロウ)
計31600円/ペア
アルミ板と8080サイズのアルミフレームは、モノタロウでサイズオーダーできる。8080アルミはオプションの追加工程でタッピングしてもらうとラクです。一個や二個なら自力でするけど、地味に16回やんないといけないからね。地味に高いけど1時間じゃ終わんない作業です。切削オイルでベタベタになるし。
道具
ドリル
鉄工用ドリルビット適宜
切削オイル
シンナー
紙やすり
Φ16mm面取りビット
自動ポンチ
差し金
製作
まず8080のタッピング通りに穴を写し取る。実寸でプリントアウトしてスプレーのりで貼るとかも良いかも。
普通に鉄鋼ドリルで小さな下穴を開けて、面取りビットで平皿の傾斜を作る。絶対に切削オイルを垂らしましょう。なんでもいいので。サラダ油とかでも良いんじゃないかなあ。面取りビットは安いやつでいいです。タケノコドリル写ってるけど不要でした。
M8の平皿は16mmなのでΦ16mmの面取りビットを使うがぎりぎり入らないですね。雑なので味噌擂り運動でゴリゴリやって0.2mmくらい広げるとツライチになります。みなさんはもっとスマートにやってくださいね。
仮組み。いい感じである。M8平皿の下穴が空きさえすればあとはどうにでもなる。塗装の前に角を面取りしましょう。刺さると痛いです。3Mのサンディングブロックあるとラクです。電動サンダーまでは要らない。
深い意味はないけど、紙やすりでバイブレーション仕上げ風にして、シンナーで切削オイルと指紋などを脱脂してからつや消しクリア塗装をする。塗装の目的は裸のアルミが指紋の部分だけ酸化して変色してしまうのを防ぐため。ほんとはブラックアルマイトとかできると良いけどめんどくさいからやらない(やりたい)。
下半分に小粒の珪砂、上半分にビーズペレットを詰める。これをやると80x80mmのアルミ中空角パイプの共鳴がほとんどなくなる。砂でもいいけど隙間から漏れるとイヤなのですこし大きめのやつ。米粒サイズ。
上まで全部珪砂で詰めない理由は重くなりすぎるのと重心の問題。何か積めとけばいいと思う。下半分に鉛、上半分にソルボセインチップとか詰める人もいる。そこまでやれば10万円クラス。
出来た。
オプション
天板と底板は別にアルミ板にしなくてもいいかなと思います。5mmでもけっこう響くし。フィンランドバーチ圧縮合板とか良いと思います。平皿ボルトの埋め込み処理もやりやすいと思うし。端材で手に入ると安く済むから良いですね。パイン集成材とかは軽いから鳴ってしまうのであんまりよくないかも。上に革とかコルクシートとか貼れば済むかも。
柱のウラに配線受けのアタッチメントつけるとケーブルがきれいにしまえて良いかも。
以下投げ銭用のおまけ。大したこと書いてないです。まじで。
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