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紡ぎ車を買った。

 2022年からずっと欲しかった紡ぎ車を購入した。

・日本にも正規代理店が多く、パーツなどの購入に不自由しなそう。
・こたつで紡ぎたい。
という2点からアシュフォードのeスピナー3を購入した。

 これを機に、何かの制作履歴を文章で残す場所を作りたいと思い、noteにまとめることにした。

 私と手紡ぎとの出会いは2022年の春、以前からの趣味であった編み物に再熱し毛糸から自分で作りたい!!という素材からなんでもやりたいモードに入っていた時のことだ。染めのワークショップに申し込みをしてみたり、手織り体験に行ってみたりした中でなぜか習いに行くのではなく独学の道を選んだのが手紡ぎだった。
 ちょうど編み物素材目的で行ったホビーショーがきっかけで、可愛い染め羊毛を売っているお店をいくつか知っていたため、気になってすぐに羊毛とスピンドルをいくつかのウェブストアで購入した。
 どのくらいすぐだったかというと友人と
「そのうち手紡ぎ教室とか行ってそうだよね」
「今はまだ手織りが気になるから手織りが終わったらかなあ……」
という会話をした翌日に手紡ぎ道具を注文していた。
 私は比較的即断即決の人間だが、ここまで舌の根も乾かぬうちにを体現したのはさすがにこの時くらいである。

 その後いくつか動画を見て、本も買って、さあやろう!と独学で紡いだ糸がこちら。

スピンドルで紡いだ糸。
両端から双糸にしたがっている様子。
双糸にした。
試し編み(なんで素直にスウォッチを編まないんだ)

 正直「はじめてな割によくやってるんじゃない?」「ただし続けるならもう少し練習しろよ」くらいの感想しかわかない出来である。
 おそらくこのなんとなく思ってたよりはうまく行っちゃったけど納得のいく出来でもなかった感が納得いかずに飽きたのだろう。次に私がスピンドルを持ち出してきたのは2度の年越しを経た2024年の1月だった。

前回よりいっぱい紡いだ。


なんでそんな真っ直ぐ巻き付けてるの。


かせにした。今回はナバホ撚りにしている。

 相変わらず出来に納得がいかないうえにスピンドルでアホほど時間はかかるのだが、とにかく糸を作る作業が楽しかった。
 幸いにも私は編み物をする人間なので、癖の強い糸もそれはそれで使い道もある。何かと引き揃えて押さえつけてもいいんだし……という訳で、本格的に手紡ぎを趣味の一つとすることにした。

 それなら2022年当時から欲しかった紡ぎ車を買うか!!と、都内で複数台の紡ぎ車を試させてもらえる場所を探して横型のいかにもなかたちの紡ぎ車、縦型のコンパクトタイプの折りたたみ式、電動の三種類を試させてもらってきた。

 突然だが私はメチャクチャに不器用である。
 数年前には家でバレンタインに友達に配るお菓子をラッピングしていたら見ていた家族に「見ててイライラする!!よこしなさい!」と奪われ全てやってもらい、つい先日も万華鏡教室でガラスを目的とは全く違う形に叩き割ったような不器用である。

 そんな不器用なのでシングルペダルの縦型折りたたみ式は踏めば踏むほど車輪は時計回りと反時計回りを交互に繰り返すようになり、横型は安定して踏めるものの望むのとは違うスピードでぶん回すことしかできず、結果として一度吸い込みや速度を調整すれば後は手元だけでなんとかなる電動しか選択肢が残らなかった。
 もともと置くスペースや冒頭でも触れた通り「こたつで紡ぎたい」という条件から電動以外は考えていなかったのだが、足踏み式があんなに回せないとは思わなかった。悲しい。


体験で紡いできた糸。

 体験終了後に即購入し届いたのが昨日、そして今紡ぎ終わったのがこれだ。

ボロボロ。

 前回より悪化してんじゃねえか。

 己の紡ぎ車に慣れる前から、前回スピンドルでナバホにした糸の残りだからナバホにしよ!とナバホ撚りをはじめたところ、ボビンホルダーの方からの引き出しがうまくいかずになかなか糸を吸い込み口に送り込めず、撚りのかかり方の差がひどいことになってしまった。

 大失敗にも程があるが、これがスタート地点かと思うと今後の伸び代を考えれば逆に楽しみになる。
 ちなみに私は編み物等でも失敗することや未完成のまま終わること、半端なものが出来上がること、最初からやり直しになることなどに抵抗がないタイプなので失敗は失敗でまあいいや!とかしか思っていない。

 2年前に買ったものも合わせれば羊毛はたらふくある。
 今後も使った糸やそれで編んだものなど、画像重視のインスタより文字メインの方が描きやすいタイプなので、こちらに載せていきたいと思う。

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