見出し画像

私の血の繋がらない親戚の話

お盆にちわ。さくらです。
突然ですが私には血の繋がらない親戚がいます。

今日はその一人、空本 健一(55才児)さん
通称、空さんのお話しをします。

iPhoneのホーム画面でミイラ化していたnoteを引っ張り出して思うままに綴ります。多少酔っ払ってまして、「です・ます」が混在していたり、読みにくい箇所があるかと思いますが、お許しください。

よく食べ、よく飲む、空さん。
私も人のこと言えない。

出会い

「used select shop RiCKLE!」


広島市の祇園でusedのお服屋さん「RiCKLE!」(リックル)を営んでいた空さんと私が出会ったのは私がまだ中学生のとき。部活終わりの夜、母が運転する車で連れて行かれた場所、リックルに空さんはいました。

今まで見たことない雰囲気のお店。(ちょっと怖かった)出会ったことのない雰囲気を醸すおじさん。(ちょっと怖かった)

軽く挨拶をしたあと、駐車場に停めた車の中で、母と母の同僚くみさんが空さんについて永遠ふたりで話していた。

私はガラケーをつつきながら片耳で聞く。「あー早く終わらんかなぁ。」と思いながら。笑

今思うと、あの時間は大人たちの大切な恋バナの時間だった。今のくみさんは私と同い年か、私より年下くらい?

経過年数が経ちすぎて曖昧な部分もあるけれど、樽木さんの音楽を流しながら大切な記憶を辿り振り返っている私が今日本で一番エモーショナルに浸っていることは間違いない。

今も空さんとくみさんは二人横に並んで日々を共に過ごしている。


「RiCKLE!」がくれたもの

2019年、幸せな閉店をした古着屋さん「RiCKLE!」


リックルに、数えきれない思い出や感情があって、本当は一つ一つ振り返りたいところ。だけど、今日はちょこっとだけ。写真と共に。

誰かの手元から離れたお洋服たち一つ一つに
新たな価値、空さんの言葉が添えられ、
生き生きと並んでいる。
お盆に集まったとき。
左から、母・兄・義理姉・私・親友の未来・空さん
Photo by. kumi さん
お洋服などを買ったら、袋の片面に空さんが手描きで色々かいてくれる。これも楽しみの一つだった。
2019.11月 #リックル幸せな閉店
あれから5年
ロフトから見る大好きな景色
樽木さん近藤さんのライプペインティング
ブラックコーデだね。
母の爆笑が、良い


大好きな人、音楽、お洋服、アート。肩肘張らず、リラックスできる空気。等身大の自分でいられる安心感。目に見えるものも、見えないものも、私に沢山与えてくれたリックル。

なにより思うのは、イベントがあるたび私を誘い出し、沢山の面白い大人たちの中に私をポツンと置いて、ほったらかしにしつつ巻き込んでくれた母親の愛を感じる。きっとこの場所や、空さんたちの存在がなければ私は広島には居なかった気がする。

いつかの夏。母と江田島で。

広島で広島にあるものでこの街を面白く、楽しく、豊かに生きる大人たちに沢山出会えた場所、それがリックルでした。

今、もうこの場所にリックルは跡形も残って居ないけど心の中に気持ちが匂いや音と合わせて残っています。


ブリコラでみた景色

2020年冬。江田島ポタジェ&レストラン「bricolage17」(ブリコラージュディセット)空さんの地元、江田島で空さんが新しく運営するレストランがオープン。

お店の想いやこだわりなどらこちらのサイトから。

〜 客よし、店よし、島よし、地球よしの
「四方良し」なお店の在り方を目指して 〜

Bricolage17が、ランチを17食限定の
予約制にした4つの理由

https://bricolage17.jimdosite.com

江田島の食材で地産地消率90%を目指すランチとカフェ。ランチは土日限定。1日17食の完全予約制。海、山、空、風と感じられる江田島の豊かな自然環境で、ほっとくつろげる、最高の場所。

ブリコラージュが江田島にオープンして、しばらく経って訪れたとき、呼吸のしやすさにびっくりした。今でも訪れるたびに口から出る。「息しやすい〜」

江田島食材で作られる空さんのお料理もべらぼうに美味しくて、感動する。


色んなところに、大好きなリックルの片鱗が感じられる。あの時と同じ匂い。家具。空気。

何より、また「ただいま〜」と帰られる場所があること。そこで空さんに逢えることが嬉しい。


「血の繋がらない親戚」

いつからか、私たちは私たちのことをそう呼び合うようになった。

時々集まり、たわいもないことを話をし、美味しいご飯を囲み、笑ったり、悲しんだり、歌ったり。お互いの今を定期的に確認し、そしてまたそれぞれの毎日に戻っていく。たまーに集まる親戚のような存在。


私の親族は広島で会社を営んでいて、親族だけど会社の人たちというか、心安らぐ場、というよりやや緊張感のある関係。笑

大人になればなるほどその言語がし難い緊張感にストレスもあったり。でもこれは、特別我が家だけがそうなのではなく、どの家族も親族も、色々とある。

だからというと大袈裟だけど、ただ自由に、自然に身を寄せながら生きる、等身大の空さん達の存在はなんとなく私の心のバランスを取ってくれていた^^



空さんの未来に向けた挑戦

そんな空さん。絶賛クラファンに挑戦している。
本人曰く、最初で最後のクラファン。


ブリコラージュには、展望デッキがある。

自分の写真ばっかりやないかい。

今にも壊れてしまいそうな、展望台。正直、私が床をぶち抜くトップバッターになったらどうしようと、いつもドキドキする。

ここから見る海と空、夕陽、人によって世界一はそれぞれと思うけど、私にとっては間違いなく
世界一の景色。

「未来との約束を交わしたこの場所に、100年後も美しい夕日を眺める展望デッキを創りたい」

このプロジェクトを一言で表すなら、この一文となります。

このセンテンスに込めた想いは3つ。

1.郷土愛、シビックプライドを育みたい

2.所有からシェアへ

3.100年後の島の、日本の、地球の未来に想いを馳せて

クラファンサイトより

今あるものを耕し、人生を耕し、日々を豊かにする大切さに気づかせてくれる空さんが、「思い切り素敵な未来」に向けて、また新たに挑戦するという。

応援する以外、選択肢無し。

ということで、応援する。

といっても、空さんのクラファンはすでに160人以上の方に支援され、ファンも大勢いるので、ぜひ他の方の投稿や、なにより空さんご本人の文章をご覧ください。笑

クラファン期間は8月一杯です。

大人になっても、子供みたいにはしゃぎ、子供たちにその姿をみてもらう。都心に出なくても、地方にも魅力は山ほどある。いや、地方だから魅力がある。面白いこと、楽しいこと、美味しいものは、自分の手で作り出せる。

未来を見据えて、今を懸命に生きる。耕す。いつも大切なことを教えてくれてありがとう。

私もこの応援文章を書きながら、自分にしか咲かせられない花を咲かせたいと改めて感じるとともに、気づけばまた、やっぱり応援されているのでした。

2020.8.11 さくら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?