歯間フロスとタフトブラシ

※こちらの記事では、自分の歯の自慢話をたくさんしております。どうぞご容赦ください。※


 まぎれもない自慢でございますが、歯が丈夫です。

 昨今は親の虫歯菌が子供にうつらないよう、乳幼児期にご飯の「口移し」をやらないと聞きますが、昭和晩期の生まれにて、虫歯菌保持者の母親から口移しされて育ちました。妹は虫歯を罹患、しかし、わたしは生まれて今まで虫歯ゼロ、職場の歯科健診では、「その年齢で虫歯がナシなら、まず今後もできないでしょう。これからは歯周病の方が心配ですよ、引き続きがんばって」とお墨付き?をいただきました。

 唾液には「酸性寄り」と「アルカリ性寄り」があり、「酸性寄り」の唾液は比較的虫歯を誘発しやすく、「アルカリ性寄り」の唾液は虫歯になりにくい代わりに、歯石がつきやすい傾向があるのだそうです。確かに、自分は歯石がつきやすい。4か月~半年に一回、歯科医院で歯石ケアをしています。ケアしているのに、歯科健診では「ちょっと歯石がついていますね」と必ず言われます。「ちょっと」ついてます、というのがミソでしょうか。たくさんならすぐにでも取りに行くのに。定期的に歯石ケアには行きつづけようと、毎年トホホと思う次第です。

 思えば、幼稚園くらいの頃、おやつに「クッキー」を食べたときに、歯にまとわりついて「キモチワルイ!」と思った、いやーな感じを覚えています。ねちゃっとしたのが歯についたままなにがイヤなので、舌先で一生懸命ぬぐいとります。クッキーやおせんべい、チョコレートなど、歯に残りやすいものは好きだけど「イヤ」でしたね。するめイカやホタテなど、歯にはさまるものも、おいしいけど「イヤ」でした。今でも奥歯に食べ物が挟まったら、速やかにトイレに直行し、舌と指で徹底的に異物と戦います。感覚が敏感な方なのかもしれません。歯磨きをさぼったりテキトーに済ませたりすると、「ぬるっとした感じ」になって、(やっちまったな)と思います。そして、みるみる歯石ができていきます。油断も隙もあったものではありません。今後も襟を正して、歯の健康維持に臨む所存でございます。

 余談ですが、もうすぐ100才を迎えようとする父方の祖父も虫歯なく、自前の歯が8本残っています。ご自分の歯でご飯を召し上がっておられる。じじい、やりよる。認知機能は衰えて、もう誰が誰だか認識できませんが、100年近く自分の歯でご飯がおいしく食べられるのは、とても幸いな境涯ではないでしょうか。父方の祖父母と同居していた実家は機能不全家庭で、育った環境に対しては大いに思うところがありますが、祖父からいただいた(と思われる)歯の健康については、ただただ感謝しかありません。

 一方、同じく虫歯ゼロのわたしの父は、せっかくよき歯をいただいておきながら、日常的な喫煙習慣と歯を磨かない、あと医者嫌いと三拍子そろって、イタイ歯を「抜くしかない」ところまで放置、何本かとったそうです。何やってるの、バカなの。面と向かって言えませんので、ここで思う存分言わせていただきます。せっかくのいただきものを粗末にするんじゃないよ、メンテナンス大事よ、ばーかばーか。

 閑話休題。歯の自慢に戻ります。

 歯科健診では、歯のブラッシングに関する衛生士さんの指導もあります。わたしは歯のゴールド免許保持者ですので、衛生士さんも「こんなこと説明しなくても、普段からしてると思いますけど」とご丁寧です。そして続けて「歯間フロスは使ってますか?」と。毎年、「うっ」となります。「(ものすごくたまーに思い出したときに)時々……」と。まあ、衛生士さんもあまり強くは言いません。「めんどくさいですよねー、でも、やってみて!せっかくだからいい状態を保ちましょう」と。

 歯間フロス。苦手です。

 やってみると、ブラシでは届かない歯の間のヨゴレが取れるし、歯の健康維持によいのは、よくわかっている。けれど、手が伸びない。顎が小さめなこともあって、「糸ひき」タイプも、糸だけのタイプも、口の中を出し入れするのが「イヤ」なんです。ヨゴレがよく取れるのは、本当によく分かっているのですが。

 それが今年、新しいネタを教えていただきました。タフトブラシです。

 ようやく本題?ええ、ようやく本題です。胸をはって「すごいでしょ」と言えることがめったにないので、今回は意を決して必死に健康自慢してやりました。カラ威張りというヤツでしょうか。お見苦しいことしてごめんなさい。おじいちゃんありがとう。反省します。石を投げないで。

 タフトブラシは、歯間フロスとはまったくの別物。ブラッシングだけでは磨ききれない箇所へ特化して使用する、ここは共通していますが、「磨ききれない場所」がフロスは歯間であるのに対し、タフトは「歯並びの悪いところ」。直径2~3ミリ程度の小回りの効くヘッドで、ピンポイントで細かい隙間に届きます。ただ、歯の「間」まではさすがに磨ききれません。歯間フロスとタフトブラシ、両方併用するのが、理想的なのでしょうね。

 「特に決まって前歯の裏側から、歯石ができやすいんですよね~」という悩みを伝えたところ、「タフトブラシどうですか?」と勧められました。「本当は歯並びの悪いところを磨くための道具なんだけど、前歯の裏側のブラシじゃ届きにくいところも磨けると思いますよ」と。

 さっそく、その日のうちに購入しました。ドラッグストアポイント○倍デーではない、通常ポイントの日に買ってしまった……。ケチ症でございます。節約大事。

 その日からブラッシングの後に使用していますが、コレ、個人的にはかなりの大ヒットでございました。毎日毎食使っています。自宅用に加えて、持ち歩き用に2本目も購入。

 下段の中央、前歯の裏側の「⊥」の接点部分に、タフトブラシのヘッドを差し入れ、小刻みに磨きます。コレがよい、なかなかにキモチが良い。「⊥」の接点部分って、ブラシのヘッドだと磨ききれないんです。磨き残しは唾液の「アルカリ性」で歯石化しやすく、いくら歯石ケアをしてもらっても、1か月後には「ああまた歯石ついてきた」と舌の先で触って分かるくらいになってしまう。それが、タフトブラシ1か月ほどの使用にて、歯の裏側の舌触りが、比較的良い状態をキープしているように感じられます。あくまで当社比です。歯間フロスと違って、口の中を出し入れしやすいし、所用時間もブラッシングのついでに持ち替えてささっとできるので負担感が少ない。数か月後の歯石ケアでどんな状態になっているか、楽しみに続けてみようと思います。

 ということで、歯の健康自慢とタフトブラシに感動したお話でした。

 歯は健康だけど、口内炎はよくできます。ストレスにはお気をつけて!

 

 

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