【不時着】「こんなんどうやったら思いつくねん」
意外な組み合わせはだいたい面白い。
たとえば明太フランス。
これを最初に作った人はほんまに天才やと思う。
明太子にパン。米じゃなくて、パン。
当時俺の中にあった「明太子はご飯に乗っけて食べるもんや」ていう前提を根底から覆した革命的な食べ物。
パンに乗せとるていうか、塗っとるていうか、挟んどるていうか、それもお店によって違う……最高。世界平和。ブレイバーン。
発祥のお店は『フルフルヴィレッジ』さんで、福岡にあった。オープンしたのは1986年で予想よりもずっと最近。俺のオカンより10歳も歳下。
本題。まずはこの動画を観てみてほしい。
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牛丼屋で開口一番「アクエリ」。
しかもこのお客様は「まぁたぶん無いやろけどもしかしたら……」とか「ダメ元で頼んでみよう」とかそういう感じではなくて、「アクエリあるやろ?牛丼屋やねんから」とか思ってそうな感じで、ためらいが一切ない。それこそまるで牛丼とかお冷でも頼むむたいに開口一番「アクエリ。」を言い放つ。
やばい奴が来たと思う。しかもこのお客様の「アクエリ」の言い方はただの「アクエリ」ではない。
読点つきの「アクエリ。」
もはや清々しさすら感じる。
人はほんまに困ったとき、一旦黙って冷静になって、事実だけを喋るようになる。
これがこの「牛丼屋でアクエリ頼む奴」にとって人生で初めての牛丼屋入店やった可能性もじゅうぶんにある。周りにコンビニが1軒もなくて、本心で「牛丼屋しかないか……まぁアクエリぐらい置いとるやろ」と思とったかもしれん。
この「牛丼屋でアクエリを頼む」ていう
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