今では考えられない偏見だらけの昔話

episode0       偏見を受けると見えている事も見えないフリをしていた

今でも差別やモラハラなどはありますが…

私は生まれつき「先天性股関節脱臼」と言う病気で、3歳までギブスそれ以降もコルセットをはめていました。母は電車で2時間かかる病院まで毎日通院してくれました。そのおかげで今も足を手術せずに済んでいます。
しかし人と話す機会がなかった私は、3歳児健診の時に「もしかしたら知恵遅れになる事もあるかもしれません。」と先生に言われたそうです。
それを聞いていた人が「◯◯ちゃんは知恵遅れだって!」と他の人に言いふらし、近所の子と遊ぶとからかわれたりしました。

小学校3年の時に父を事故で亡くし、高校進学の際中学の担任から「◯◯はお父さんがいないから大学には進学しないだろ?だから高校は進学校ではなく、ランクを下げて就職に有利な高校にした方がいい」と言われ、それでも進学校に行きたいと言いましたが内申書を書いてもらえず、他の高校に入学しました。
この時は母も泣いていました。だから意地でも大学に進学しようと思い、バイトを掛け持ちしながら短大に進学しました。

就職試験を受けた際、ある金融機関で「お父様は死別ですか離別ですか?」と聞かれ「死別です。」と答えました。当時は死別はいいが離別だと採用されなかった様です。

今では考えられない事をまだまだたくさん受けましたが、いつの間に嫌な事を見ない事にするクセがついてしまいました。その方が自分が傷つかないからです。
しかしいろんな経験をする中で、「見かけで人を判断してはいけない!」「相手と話もせずに勝手に相手の事を言ってはいけない!」と強く思う様になりました。
私が理不尽な事を嫌い、上司が理不尽の事を言うと、立ち向かってしまうのは私の気持ちに嘘をつくことが嫌だからです。(だから出世しません 笑)

そしてもう自分の気持ちに正直に生きていきたい!と思い小さな一歩を踏み出す事になるのです。

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