見出し画像

話しやすさをつくる「モノ」の存在

中村さんの「fermataの店舗では、今まで周りの人に話せなかった尿もれや生理の悩みを口にしてくれる人がいる」というお話を聞いて、私たちを介する「モノ」の存在の大きさを感じた。
私は言葉が好きだから、言葉でぼんやりしている感覚に輪郭を与えようとすることが多い。それゆえ、言語表現に依存してしまうこともある。しかし、「モノ」がそこにあるだけで、グッと話しやすくなることがある。

例えば、fermataの店舗に生理用ショーツが置いてあるのを見ながら、「実は生理ナプキンを頻繁に変えないといけないのが大変で…」とぽろっと話せる人がいるのかもしれない。
上田さんが主宰している喫茶店での「コーヒー」の存在や、そもそも喫茶店という「場所」も、話しやすさをつくる点で共通していると感じた。
話すことが、必ずしも良いことだとは限らない。けれど、話すか話さないか選べる環境をつくろうと努めることは、やさしさだと思う。

これは、私が「コト」を起こすときにも心に留めておこうと思っている。
今回は、相手が緊張せずに受け取れるように、相手の立場を考えて伝え方を料理することに挑戦したい。それはfermataの店舗のように何かしらのツールを用意することかもしれないし、ユーモアを交えて伝えることかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?