ChatGPTを相棒に行政の新規事業を作ってみた

■はじめに

 ChatGPT(以下「GPT」という。なお、ここでの検討は有料版の4による)の利用については、兵庫県ほか多くの自治体で検討が進んでいるところです。

 〇兵庫県 〇横須賀市  〇島田市  〇伊賀市  〇飯島町  〇神戸市 

 ただ、ネット記事を読む限りでは、あくまで業務効率化メインの導入のようであり、「行政が社会課題を解決するために導入」とはっきり位置付けているものは、まだ無いようです。

 そこで、ここでは「社会課題を解決する新規事業の創造のためにGPTを使う」というポイントに絞って検討を続けてみます。

 私がやってきた事業でも、”新規事業”と銘打った事業もそれなりにありましたが、それはあくまで「当該自治体における新規事業」であり、実態としては、国が作った補助メニューに乗っかっただけのものだったり、他の自治体の事例をほぼコピペしたものだったり、企業サービスの単なる導入(利用契約をするだけ)だったりで、本質的な意味での新規事業はないですね。

 そのため、ここでいう「新規事業」の定義は以下のとおりとします。

・GPTが出力するのはあくまで過去情報の再構築であり、現在世の中にないものを発明するのではない。
・GPTに現状の施策の問題点を質問すれば、LLMはその問題に対する潜在的な解決策を提案することができる(はず)。
・GPTに期待するのは、膨大な情報(既存の制度・サービス等)を組み合わせることで、それまで無かった新しい価値に”気付かせる”こと。
・上記の前提をもとに、”それまで無かった新規事業”と言えるかどうかは、ネット検索にヒットしないことを条件とする。

 ちょっと定義がガバい気もするが、一人で専門的な知見もない状態では、これが限界ですかね。

※本当はもっと精査・検証してから投稿したかったけど、AI関係の動きが速すぎて、これ以上溜めておくと時期を逸して内容に意味がなくなりそうなので、この段階で投稿します。

■結論

 今回は最初に結論を書いてしまいます。

・GPTとの対話により、新規事業を創造できた(と思う)。
・今回の検証を経て、政策立案にこそGPTを使うべきであり、その成果は” GPTとの対話無しの人間のみの検討案”に勝ると、(個人的には)断定します。

  以下、長いですが、検討過程をきっちりと記載しないと論点が伝わらないので、どうしても長いです。

■未解決の社会課題の定義

 先の投稿に書いた「おむつのサブスク」のような新規事業を、GPTとの対話から創造してみたい。その検討の中で、GPTによる新規事業創造の可能性と限界を考えてみたい。

 最初、試しにGPTに「どこの自治体も実施していない新規事業を、何でもいいから提案して」と質問したけど、当たり前だけどそれじゃ新規事業は出てこない。こんな適当なプロンプトで出せと言っても、それは無理な話だ。

 検討のスタンスとして、あくまで目の前のリアルの課題に対して丁寧に検討を進め、条件を整理し、その結果として全国初となる新規事業を創造することを目指します。

■GPTぶん投げでは出てこない

 上でも書いたけど、「何でもいいから新規事業を考えて」では、新規事業は流石に出てこない。

Q:世の中には、行政が対応すべき社会課題が多くありますが、未だその解決がなされていないものも多いです。それらの課題解決に向けて、あなたとの対話を通じて検討したいです。
 ただし、余りに莫大な予算が必要とか、法律の改正が必要と言ったものは除いて、あくまで関係者の努力や工夫によって解決可能なものに限定します。
 上記の条件で、これまで存在しなかった社会課題の解決手段として、具体的なサービスを10提示してください。

A:理解しました。あくまで、莫大な予算や法律の改正を必要とせず、関係者の努力や工夫によって解決可能な社会課題に対するサービスを10考えます。
1.シニアシェアハウスマッチングサービス:
 高齢者が共同生活を送るためのシェアハウスを見つけることができるオンラインサービス。これにより、高齢者の孤独感が軽減され、共同生活のサポートが提供されます。
2.フードシェアリングアプリ:
 スーパーマーケットやレストランから余った食品を救済し、食品廃棄物を減らすためのアプリ。このアプリを通じて、食品を必要としている人々に食品を届けることができます。
3.ビデオベースのボランティアチュータリング:
 学生や大人が自宅から学習サポートを提供できるオンラインプラットフォーム。これにより、学習支援が必要な人々が手軽にアクセスできます。
4.デジタルメンタルヘルスサポート:
 メンタルヘルスの専門家が24時間対応するオンラインチャットサービス。これにより、心の問題に直面している人々が手軽にサポートを受けられます。
5.公共交通ルート最適化アプリ:
 利用者の移動パターンを分析し、公共交通のルートを最適化するためのアプリ。これにより、公共交通の効率と利便性が向上します。
6.地域資源共有プラットフォーム:
 地域の住民が自分のツールや機器をレンタルできるオンラインプラットフォーム。これにより、不要な購入とリソースの無駄が減らされます。
7.モバイル保健サービス:
 地元の医療専門家が予約を受け付け、家庭を訪問して基本的な医療サービスを提供するアプリ。これにより、医療サービスへのアクセスが向上します。
8.ソーシャルメディア上の虐待報告ツール:
 ソーシャルメディアのプラットフォームに組み込まれた、ユーザーが簡単にオンラインハラスメントや虐待を報告できるツール。これにより、オンラインスペースでの安全が向上します。
9.自然保護ボランティアマッチングプラットフォーム:
 地域の環境保護活動に参加したいボランティアをマッチングするオンラインプラットフォーム。これにより、自然保護の努力が促進されます。
10.地域共有図書館: 
地域の住民が自分の本を共有するためのアプリ。本を探している人は、自分の近くの共有本を探すことができ、リサイクルと知識の共有が促進されます。

 さて、出力された事業が本当にかつてないサービスなのかを検証してみます。

1.シニアシェアハウスマッチングサービス ⇒ 行政がやってる
 アプリは無いようだけど、そもそもアプリ化しても高齢者のニーズが無いか。
2.フードシェアリングアプリ ⇒ TABETE
3.ビデオベースのボランティアチュータリング ⇒ 今時どの塾や家庭教師も対応してるよね
4.デジタルメンタルヘルスサポート ⇒ これも特記するほどじゃないな5.公共交通ルート最適化アプリ ⇒ 【2023年】ルート検索アプリおすすめランキングTOP10
6.地域資源共有プラットフォーム ⇒ レンタルアプリ「クオッタ」
7.モバイル保健サービス ⇒ これも特記するほどじゃない
8.ソーシャルメディア上の虐待報告ツール ⇒ 単純に通報でいいのでは・・・
9.自然保護ボランティアマッチングプラットフォーム ⇒ ボランティアプラットフォーム
10.地域共有図書館 ⇒ BookCrossing
 日本では広まってないが、海外では専用サイトがあるようだ。書籍に特化しているのが特徴なので、単なるフリマアプリとは位置付けが異なる。
 最初は「おおっ」と思ったが、よく考えたら近くに大きな図書館があるし、ブックオフもあるし、特段こんなサービス無くても問題ないな。その辺の事情が外国と違うのかもしれない。

 どうも、明確な課題設定とそれをどうしたいのかは人間が考え、それに対して適宜アドバイスをもらいながら、アイデアを昇華させていくというやり方でないとダメなようだ。
 さて、雑なことは止めて、リアルベースで丁寧に検討をします。

■具体的な社会課題を探す

 さて、どのような課題について検討しようか。

 今の自分の所掌業務でお手頃な課題があればいいんだけど、今は内部事務系業務の担当なので、ぴたっとくるネタが思いつかない。また、公務員じゃなくても納得できるような新規事業を創造したいので、公務員でなければ分からないような余りにニッチなものもよろしくない。

 ということで、まずはネットにアップされている問題を見てみます。

①自治体から国への要望

 自治体から国へ要望する、という制度があります。これは、地方自治体が政府に対して提出する要望や要求のことで、政府に対して自地域の課題や要望を伝えて国が関わる政策の改善・支援を求めるものです(経済、インフラ整備、教育、福祉、環境等、ほぼ全分野になる)。

 そこで、どのような要望が出ているのか見て、そこにお手頃な社会課題がないか見てみます。

 最初にヒットした神戸市のサイトの内容。

1)地域の実情に応じて取り組む独自の施策に必要な財政支援の実施
◎新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のさらなる充実
・交付金の増額や速やかな交付など、さらなる充実を図ること
・交付金の算定にあたっては、市単位の陽性者数や病床の占有率に基づき算定するなど、大都市における財政需要をより適切に反映するとともに、財政力に関わらず必要な額が措置されるよう算定方法を見直すこと
2)公営企業の経営維持に向けた財政支援
・経営状況が急激に悪化している公営企業の経営維持に向けた財政支援
・料金収入の大幅な減少や原油価格の高騰等による経営状況の急激な悪化に対応できるよう、公営企業の経営安定化のための新たな財政支援を行うこと

神戸市公式HP

 まずはよくある財政支援の要望。東京都とかは別だろうけど、どこも財政的に厳しいので当然だけど。ただ、GPTで検討するネタとしては違うな~

 後は、制度の新設・改廃に関する要望。これも違うな。

◎積極的な水素エネルギー利用者の負担軽減を推進する財政支援の拡充
・将来の水素需要拡大につながる、積極的な水素エネルギー利用者を創出するため、水素エネルギー利用で生じる負担を大幅に軽減する制度の創設を行うこと

 以下は検討課題としてアリかもだが、仮にGPTと「新規事業」を創造しても、それが効果的かどうか証明することができないのでダメだろう。

2 保健師等の確保
保健師、看護師、管理栄養士等の養成・確保を図るとともに、働き続けられる就労環境の整備を促進し、地域偏在の解消と地域への定着を実現すること。

 ・・・最終ページまで読んだが、ちょっとイメージと違うので、国要望から社会課題を拾う試みは中止とします。

 国要望から拾った社会課題を、即解決出来たら凄いと考えたけど、まあね。

 大体、大抵の問題は、多額の予算を投入したり、多くの人員を増やしたり、法律や制度を改正すれば片が付く(もっとも、それが簡単にできないから、社会課題であり続けるのだけど)。

 そうではなく、おむつサブスクのように、「もともと存在したサービスを、思いもつかなかった組み合わせとすることで、課題を解決する」といったものを生み出したい。

②住民から役所への要望

 だったら、直接住民が地元市役所に出している身近な要望なら丁度いいかも?
 たまたまヒットした横浜市で見てみるが・・・1ページ分だけでも結構あるな。

 これを1つずつ中身を見ていって・・・じゃなくて、これこそGPTに頼めばいい。URLをGPTに教えて、GPTに「①単なる苦情・クレーム、②要望、③単なる質問、④分類不能」に仕分けてもらい、そこから「②要望」だけを抽出し、表示してもらうことにします。

 と思ったが、ブラウジングに時間がかかるな・・・ダメだ。動かない。   
 仕方ないのでコピペで対応しよう・・・と思ったら、長文エラーかよ。     
 じゃあということで、bardに頼むと、こっちはすぐ出力された!

 さて、出力結果を見てみます。
 うーん、なんか思っていた「要望事項」とは違うなあ。全て直接的過ぎて、すぐやればいいだけの案件が多い。創意工夫の余地が無い。

・カップヌードルパーク入口交差点にある点字ブロックの配列がおかしいです
・施設送迎バスが通行の妨げになっています
・点字ブロックの配列がおかしいです
・墓地の管理を適切に行ってください
・中区長者町に放置自転車が9台ありました
・点字ブロックが剥離しているため改善してください
・歩道や自転車走行道路の整備を早急にしてください
・電柱のカラスの巣を取り除いてください
・歩道上に物を置いている店を指導してください
・河川敷で犬のふんが多く放置されていて困っています
・中区の道路で白線が剥がれている場所があります

横浜市公式HP

③企業サービスを見てみる

 思ったような社会課題が見つからないので、「行政に限定しない新規事業」ということで、最近東証グロースに上場した企業が、どんな革新的なサービスを生み出しているのか見てみます。こっちからヒントが得られるかも。

 JPXのサイトに新規上場会社情報と言うページがあり、かなりの企業が載っているので、これらを見てみる。リンク先をGPTに教えて、企業概要をまとめて出力してもらおうと思ったが、また上手くいかないな~
 仕方ないので、1つずつ企業のリンクを開いてまとめてもらおうと思ったらGPTの利用上限がきたので、これもbardにお願いする。

①アエロエッジ
 バイク用エアロパーツメーカーです。同社の強みは、独自の流体解析技術と製造技術で、空気抵抗を低減し、燃費を向上させるエアロパーツを開発しています。また、同社のエアロパーツは、レース用からストリート用まで幅広く展開されており、多くのライダーから支持されています。

②クラダシ
 食品ロス削減を目的とした社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」を運営しています。このサイトでは、食品メーカーや小売店から、通常の流通では販売できない食品を、お得な価格で購入することができます。クラダシの強みは、食品ロス削減という社会貢献と、お得な価格で食料品を購入できるというユーザーにとってのメリットを両立している点です。

③エリツホルディングス
 ゲームやエンターテイメント、教育、金融などの分野で、画期的なサービスを生み出しています。その強みは、最先端の技術とクリエイティブなアイデアを組み合わせた、独自のソリューションを提供できることです。例えば、ゲーム開発では、AIやVRなどの技術を活用した新しいゲームを開発しています。

④株式会社キュア・リップス
 唇の悩みを解決する画期的なサービスを生み出しています。その強みは、独自の技術で開発された唇専用の美容液「キュア・リップス」です。この美容液は、唇の水分量を高めてハリと弾力をアップさせ、縦じわやくすみを改善します。また、唇の色を明るくして、より美しい唇に導きます。

⑤ノーイル・イミュニティ
 がん患者の免疫力を高め、がん治療をより効果的に行うための画期的なサービスを生み出しています。同社の強みは、独自のAI技術を活用して、患者一人ひとりの免疫状態を正確に分析し、その患者に最適な治療法を提供することです。このサービスは、これまでの標準治療では効果が得られなかった患者でも、がんを克服する可能性を秘めています。

⑥株式会社W TOKYO
 東京ガールズコレクション(TGC)を日本最大級のプラットフォームに育て上げてきた独自のプロデュースノウハウを活かし、「全てのIP(ヒト・モノ・コト・地域)に輝く舞台を」をビジョンに、あらゆるIPに付加価値を創造し続けるブランディングカンパニーです。

※以下略

 新しい企業が色々なサービスを生み出しているんだな。ただ、地方自治体の現場で、これらに匹敵するような取組の創造が必要な場面って、あり得るんだろうか?これまであったっけ?

  自治体としては、サービス化されたあとに委託契約や利用契約を結ぶ程度であり、自治体発でここまでのものを具体化する何て、そもそもあり得るのだろうか?

 企業サービスとして展開する以上は利益がでることが前提になっているんだろうから、「自治体初の新規事業」となると、利益がでなくて企業が参入してこないような部分に極めて限定されるのでは?

 となると、「自治体でなければ解決できない社会課題」とは一体何なのか・・・と考えだすと終わらなくなるので、これは一旦忘れる。

④ローカルハブ

 国要望も市民要望も企業サービスも、いまいちピンとこないな。なので、「行政 課題 解決」などのキーワードで色々検索していたら、ローカルハブと言うサイトに行き当たった。

 自治体が行政課題を示し、それに対して企業が持つサービスの導入を提案するマッチングサイトのようですね。
 要は、ここに自治体が解決したいが解決できない課題がアップされているということでしょう。
 では、ここからネタを探します。自治体の希望がリスト化されている中に、京都市から「空き家問題を解決したい」というネタが出ているな。

 空き家問題か、検討に丁度いい気がするな。

 なお、京都市の課題感は以下のとおり。

 東山区の人口流出を止めるため、付加価値のある住宅を提供することにより、「住む東山」の新たな形を創造するとともに、将来的な大型空き家(老朽化ワンルームマンション)を防ぎたいと考えています。
 共同住宅のオーナーは、不動産経営を主としていることは少なく、土地活用の一環として共同住宅を当時建設している新たな投資や手をかけて空き室を解消しようという意欲に欠ける人が多い傾向にあります。共同住宅を付加価値を付けた「住みたい住宅」として転換させていくために、オーナーの心を動かせるような実効性のある提案を求めます。

ローカルハブより

 確か最近のニュースにもあった気がする・・・これだ
 「空き家税」京都で導入へ 空き家対策は進むのか

よし、これでいってみるとするか。

■空き家問題とは?

①空き家問題の基本整理

 まず、「空き家問題」とは何なのかを整理することから始めます。
 最初は国交省のサイトを見るが・・・とりあえずまとまっているのはこれかな~。

以下ポイント抜粋。

▼空き家の問題点
〇管理不全空き家による周辺への悪影響(建物火災や倒壊の危険、ゴミ不法投棄等)
〇地方自治体のマンパワー不足で空き家を管理できていない
〇空き家になる前の段階での発生抑制、活用や適切な管理等を促進する取組が不十分

▼対策の方向性
①発生抑制
〇所有者や家族の「住宅を空き家にしない」との意識の醸成
 ・「終活」としての空き家対策の重要性 
 ・空き家リスク等の意識啓発・働きかけ
 ・自治体やNPO等が専門家と連携し、相談会等の実施
 ・意識啓発の汎用ツールの作成・普及
〇所有者のニーズに応じ死後に空き家としない仕組みの普及
 ・リバースモーゲージ等の活用の円滑化

②活用促進
〇相続人への意識啓発・働きかけや相続時の譲渡等の促進
 ・相続時に、自治体・NPO等が空き家リスクや相談先の周知、空き家バンク登録の働きかけ、相談対応
 ・空家部局と戸籍部局等が連携して相続人を把握
 ・相続空き家の早期譲渡を促すインセンティブ拡大等
〇空き家の流通・活用の促進
 ・所有者への空き家の管理負担やリスク、相談先の周知、空き家バンク登録の働きかけ、相談対応
 ・全国版空き家バンクの普及、地域ニーズに応じた活用需要の掘り起こし・マッチング促進
 ・空き家活用のモデル的取組への支援強化

③適切な管理・除却の促進
〇所有者の主体的な対応を後押しする取組
 ・所有者の管理の拠り所となる指針作成
 ・自治体、NPO等、自治会から所有者へ適切な管理を働きかけ
 ・活用困難な空き家の除却への支援
〇市区町村の積極的な対応を可能とする取組
 ・特定空家となるおそれのある空き家の所有者に適切な管理を促す仕組み 
  (住宅用地特例解除を含む)
 ・活用困難な空き家の除却への支援強化
 ・緊急時の代執行等特定空家への措置の円滑化等

④NPO等の民間主体やコミュニティの活動促進
〇NPO等の民間主体の活動を促進する取組(市区町村の取組を補完)
 ・NPO等が所有者に寄り添い、空き家の活用・管理に係る相談対応やマッチング等の活動をしやすくする環境整備
〇地域コミュニティの取組の促進
 ・地域レベルで空き家を放置しないとの意識の醸成
 ・自治会等から所有者への管理・活用の働きかけ等

【国交省】今後の空き家対策のあり方について(社会資本整備審議会 住宅宅地分科会空き家対策小委員会とりまとめ(令和5年2月7日))

 国交省は、空き家対策事業のポイントを以下の4つに区分している。
 ①発生抑制 ②活用促進 ③適切な管理・除却の促進 ④民間主体やコミュニティの活動促進

 「①発生抑制」のポイントのうち、意識啓発については、空き家に限らず行政でよく見るのは、広報紙やパンフレットによる周知、或いは年1回の講演会実施といったものだね。
 後の「リバースモーゲージ」のような仕組みをGPTから生み出せたら、成果として大きいけど、そこまでやるなら税制や相続関係法令など、かなり広範で深い知識が必要であり、自分には無理だ。なので、”意識啓発”に絞って検討しよう。

 ②活用促進だが、既に「空き家バンク」制度あるが、こんなのもGPTで生み出せたらな~。この部分はどんな検討の方向性とすべきか、いまいちピンとこない。

③適切な管理・除却の促進は、補助金とか税制とかがメインになりそう。なのでここも余り検討の余地は無さそうだな。

④NPO等の民間主体やコミュニティの活動促進
 ここもイマイチ。

よって、「意識啓発」に絞って検討を進めてみよう。

②京都市の取組状況

 さて、まずは京都市の現在の取組を見てみるが・・・・いや、現状で十分な取組をしてるのでは?これ以上の知恵なんて出てくるのか??

★京都市の空き家対策

●普及・啓発
・出張講座、専門家派遣、パンフレット作製、オンライン講座・相談会、空き家対策フェイスブック
●活用・流通の促進
・空き家相談員、ガイドブック、空き家活用・流通支援専門家派遣、不動産(空き家等)の相談会、空き家活用・流通支援等補助金、不動産(空き家等)活用相談窓口
補助金事業として、
・京都市まち再生空き家活用モデル・プロジェクト補助金
・京都市空き家活用流通支援等補助金
その他、
・空き家バンク登録住宅
・「空き家×まちづくり」モデル・プロジェクト ⇒採択事業
●適正な管理
・管理不全空き家に対する空家特措法等に基づく命令の実施(空き家の除却)
●空き家等対策計画・空き家等対策協議会
●条例・規則・基準
京都市空き家等の活用,適正管理等に関する条例
などなど

京都市情報館

③空き家に関する企業サービス

 次に、空き家問題に関する企業サービスが既に存在するかどうか、検索してみます。それらと似たようなサービスでは意味がなくなるので。
 ・・・・うわ、既に相当あるな。「空き家活用株式会社」「空き家コンサルティング株式会社」なんていう会社すらある。

 それら企業サービスを国交省のペーパーに準じて分類し、更に幾つかの系統に仕分ける。

①発生抑制
 ※検索した限りでは、無いと思う
②活用促進
 1.リノベーション系
  〇リノべる 〇ここくらす 〇アキサポ
 2.空き家と空き家利用希望者とのマッチングサービス
  〇ADDress  〇LIFULL
③適切な管理・除却の促進
 1.空き家情報のデータベース提供サービス
  〇空き家活用株式会社  〇日本空き家サポート
 2.空き家管理
  〇NPO法人 空家・空地管理センター
 3.解体費用見積もりサービス
  〇クラッソーネ
④NPO等の民間主体やコミュニティの活動促進
一般社団法人空き家問題解決協会「空解」
オウチーノ  〇積水ハウス
空き家コンサルティング株式会社

 空き家問題なんて、大して企業サービスは入ってないと思っていたが、これだけあるのか!もっと詳細に調べれば、もっと出てくるだろうなー。GPTと対話したところで、これ以上のものが出てくるのか??

 ちょっと論点はズレるが、数年で担当がコロコロ変わる地方公務員より、このような特定サービスに特化した企業のほうが、余程知見も技術も創造性もあるのでは。
 空き家問題ですらこれだけ企業サービスが進出しているなら、自治体のすることって単に企業サービスの利用契約を結ぶだけだったり、補助金出したりする程度のことなのでは?
 だとすると、地方公務員には様々なサービスの情報収集・選定能力は必要でも、根本的な創造性が求められる場面はあるのか・・・・

 まあいい、気を取り直して検討を進める。

 国交省分類の「①発生抑制」について、ここは直接的な企業サービスはないと思う。だって、空き家が発生(又は発生しかける)する時点で企業ニーズが発生するのだから、それ以前で企業が手を出す余地はないと思う。多分だけど。

 なので、まずはここで検討を始める。

④GPTとの対話

 では、まずは「①発生抑制」にある国資料のキーワード「空き家問題に関する意識醸成・意識啓発」に絞ってGPTと検討してみます。
 なお、わざわざGPTに聞かなくても、ある程度地方公務員として働いていれば分かる内容もありますが、ここではなるべくGPTに働いてもらうことで、GPTの性能を限界まで引き出してみたいと思います。
 なお、GPTにはブラウジングモードをオンにして利用しています。

Q:空き家問題は、日本の大きな課題となっています。
 論点はいくつかありますが、まずは「空き家の発生抑制」を行うために、「空き家問題に関する意識醸成・意識啓発事業」を新たに考えたいと思います。
 それにあたり、まずは「空き家問題における意識醸成・意識啓発」とは、現在住民に不足しているどのような視点や行動が、啓発後にどのように改善すれば成果があったと評価できるのか、を明確化したいと思います。成果については、数値等で客観的に説明できる指標を5つ採用してください。
 なお、あなたは地方自治体の職員であり、業務として空き家対策事業を実施する前提で考えてください。ではお願いします。

A:日本の空き家問題を解決するために、住民の意識醸成・意識啓発が必要となります。そのために必要な視点や行動、およびそれらが改善された際に評価できる成果について考察します。
1.空き家リスクの理解:
 住民が空き家のリスク(セキュリティ、衛生、火災など)を理解し、空き家が地域社会に及ぼす影響を認識することが重要です。この視点が不足していると、空き家問題が深刻化する可能性があります。啓発後の成果としては、住民が空き家のリスクについて理解し、その影響を最小限に抑えるための行動を取るようになることを期待します。
 これを評価する指標として、空き家に関する情報セッションやワークショップの参加者数や、その後の反響を計測できます。
2.空き家の再活用への意識:
 空き家は社会資源として再活用可能です。そのため、空き家の再利用に関する意識が不足していると、その機会が逃される可能性があります。啓発後の成果としては、住民が空き家の再活用に積極的になることを期待します。
 これを評価する指標として、空き家を再利用するための申請や問い合わせの数を計測できます。
3.空き家管理の意識:
 空き家の持ち主がその管理について責任を持つ意識が必要です。これが不足していると、空き家が放置され、問題が悪化する可能性があります。啓発後の成果としては、空き家の持ち主がその管理に対して積極的になることを期待します。
 これを評価する指標として、空き家管理サービスへの参加者数や、空き家の修繕・メンテナンスの申請数を計測できます。
4.地域コミュニティとの連携:
 地域全体で空き家問題を解決するためには、地域コミュニティとの連携が重要です。この視点が不足していると、解決策が効果的に実施されない可能性があります。啓発後の成果としては、住民や地域団体が空き家問題解決に協力し、活動に参加することを期待します。
 これを評価する指標として、地域団体との協働プロジェクトの数や、その活動の参加者数を計測できます。
5.空き家法制度の理解:
 空き家に関する法制度(例:空き家対策特別措置法)を理解し、その適用方法を知ることが重要です。この視点が不足していると、法律を活用して空き家問題を解決する機会が逃される可能性があります。啓発後の成果としては、住民や空き家の所有者が空き家に関する法制度を活用することを期待します。
 これを評価する指標として、法制度を活用した空き家対策の申請数を計測できます。

 一瞬でこれだけ出てくれば、十分だ。内容的にも妥当でしょう。

Q:分かりました。検討を進めましょう。
 国土交通省が公開している資料によれば、これまでの空き家に関する啓発事業は、今一つ効果が出ていないとのこと。
 そのため、これまでなかった斬新で効果的な事業を3つ考えて提案してください。
A:日本の空き家問題に対して新たなアプローチを提案するためには、従来の方法にとらわれず、斬新で効果的な戦略を探求する必要があります。以下に3つの提案をさせていただきます。
1.VR/AR技術を利用した空き家リノベーション体験:
 VRやAR技術を利用して、空き家のリノベーションを体験するプログラムを提供します。参加者は、自分の好みに合わせて空き家を改装し、その可能性を探ることができます。これにより、空き家が新しい生活空間として生まれ変わる過程を理解し、実際にリノベーションを検討するきっかけを提供することができます。
2.空き家マッチングアプリの開発:
 空き家の所有者と、リノベーションやリースを検討している人々をつなぐマッチングアプリを開発します。アプリ内で空き家の情報を共有し、所有者と利用者が直接コミュニケーションを取ることができるプラットフォームを提供します。これにより、空き家の有効活用が促進され、空き家問題の解決につながります。
3.空き家再生アートプロジェクト:
 地元のアーティストやクリエイティブな人々を招き、空き家をキャンバスとして利用するアートプロジェクトを開催します。空き家を再生し、地域の魅力を再発見することで、地域社会に新たな活力を与え、空き家問題への意識を高めることができます。

以上のような提案を通じて、空き家問題に対する新たな視点を提供し、問題解決に向けた動きを活発化させることが期待できます。

 うーん、これはちょっと新規事業とは言えないかな~

Q:せっかく提案してもらいましたが、全て既に存在する事業のようです。この際、実現性やコストは度外視していいので、かつてない提案をください。
A:ご指摘いただき、ありがとうございます。実際には未実施の、創造的な事業アイデアを3つ提案します:
1.空き家問題VR体験:
 空き家問題の現状や将来的な影響をVRで体験できるプログラムを開発します。現状の空き家がどのような問題を引き起こしているか、また将来的にその数が増え続けるとどのような影響が出るかを、リアルタイムでシミュレートします。さらに、参加者はVR内で空き家の再生や活用のアイデアを試すことも可能にします。これにより、問題の深刻さを直感的に理解し、解決策の提案にもつながるでしょう。
2.空き家問題解決AIシミュレーター:
 AI技術を活用して、各地域の空き家問題に対する最適な解決策をシミュレートするソフトウェアを開発します。ユーザーは自分の地域の空き家の数、その状態、地域の人口動態、経済状況などを入力し、AIはその情報に基づいて最適な解決策を提案します。このソフトウェアは、問題の現状理解と解決策の探求を促進します。
3.空き家トランスフォーメーションショー:
 テレビやインターネット上で放映する、空き家の再生をテーマにしたエンターテイメント番組を制作します。プロのデザイナーや建築家が、空き家を活用して何か新しいものを創造する挑戦をします。視聴者はその過程を楽しみつつ、空き家の可能性を再認識する機会となります。

これらの取り組みは、従来のアプローチとは異なる視点から空き家問題に取り組むもので、新たな視点や解決策を引き出す可能性があります。

 空き家とエンタメの融合か、これ面白そうだな。聞いたことない気がするので、これもうちょっと詰めてみよう。

Q:空き家問題と言うのは楽しい話でもないので、エンターテインメント要素を入れるというのは面白そうです。
この際、エンターテインメント要素をもっと高めて、多くの住民が参加したくなるような事業にしてください。更にIT技術を取り入れ、追加で提案を3つお願いします。
A:了解しました。IT技術を活用した新たな事業アイデアを3つ提案します:
1.AR空き家再生プロジェクト:
 このプロジェクトでは、AR技術を使用して、空き家の再生プロジェクトをビジュアル化します。スマートフォンやタブレットを使って、実際の空き家に対してリノベーション後のビジュアルを重ね合わせることができます。これにより、住民は空き家が有効活用された場合の可能性を直視することができ、空き家問題への関心をより深くするきっかけになります。
2.ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム:
 このプラットフォームでは、ユーザーが自分の地域の空き家問題を解決するための戦略を考え、実行するゲームをプレイします。ゲームはリアルタイムのデータに基づき、空き家の状態や地域の状況を反映します。ユーザーはゲームを通じて空き家問題について学び、自分のアイデアを試すことができます。

3.空き家マッチングアプリ:
 このアプリでは、空き家の所有者と空き家を利用したい人々を繋げます。アプリは所有者に対して、空き家を有効活用するための様々なオプション(リノベーション、レンタル、販売、またはコミュニティプロジェクトへの寄付など)を提示します。一方、利用者は自分のニーズに最も合った空き家を見つけることができます。また、アプリはトランザクションを安全に行うための機能も提供します。

これらのIT技術を活用した事業は、空き家問題に対する新たな視点を提供し、問題解決に向けた具体的なアクションを促進する可能性があります。

ゲーミフィケーションか、いいな。これに絞ってみる。

Q:「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」ですが、面白そうですね。もっと具体的な中身を教えてください。
A:もちろんです。「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」は、空き家問題を理解し、解決策を模索するためのエンゲージメントの高い方法を提供します。以下にその具体的な要素を提案します:
1.ゲームの基本概念:
 ユーザーはゲーム内で自分の「町」を管理し、空き家問題を解決するための戦略を立案します。町には現実世界のデータに基づいた数多くの空き家が存在し、それぞれには異なる特性(築年数、状態、ロケーションなど)があります。
2.目標とチャレンジ:
 ユーザーの目標は、可能な限り多くの空き家を有効に利用することです。これには、空き家をリノベーションして住宅やビジネスとして利用する、コミュニティの共有スペースとする、または他の創造的な方法を見つけるなど、さまざまな方法があります。しかし、予算、時間、町の住民のニーズなどの制限があり、それらの要素をバランスさせる必要があります。
3.ゲームの進行:
 ユーザーはゲーム内の通貨を使って空き家を購入し、リノベーションや改造を行います。また、町の住民のニーズを満たすためのサービスや施設を提供することで、町を成長させることができます。リノベーションや改造が成功すると、ユーザーは更なる資金を獲得し、より多くのプロジェクトを開始することができます。
4.コミュニティと協力:
 ゲームは単独でも楽しむことができますが、友達や他のプレイヤーと連携して共同でプロジェクトを実行したり、リソースを共有したりすることも可能です。また、プレイヤーは自分の町やプロジェクトを他のユーザーと共有し、アイデアを交換したり、フィードバックを得たりすることもできます。
5.教育的な要素:
 ゲームはエンターテイメントであると同時に、空き家問題についての理解を深める手段でもあります。ゲーム内のチュートリアル、ヘルプガイド、リソースは、空き家問題の背景、影響、解決策についての情報を提供します。さらに、ユーザーがゲーム内での決定を通じて、これらの問題について実践的な理解を深めることができます。

 以上が、ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォームの具体的なコンセプトとなります。このゲームは、ユーザーが空き家問題についての理解を深め、具体的な解決策を模索するための有益なツールとなることを目指します。

シムシティみたいな面白さはありそうだけど、本当のゲームになってしまうとちょっと自治体の事業としては手が出ないし、パソコンゲームになれてない人は参加できなくなってしまう。

Q:面白い事業の提案ですが、参加するには相当程度の知識が必要になりそうで、そうすると参加者が限定されるのが難点です。もっと幅広く子供から高齢者まで参加できるように、事業の内容を修正してください。あと、現実社会の空き家を利用した事業へも修正してください。
A:了解しました。ここでは、幅広い年齢層が参加でき、現実の空き家問題に直接影響を与える事業案を考えてみましょう。それでは、修正版の「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」を以下に示します:
1.ゲームの基本概念:
 プレーヤーは、現実の地域内で発見された空き家を探し出す役割を果たします。これは、位置情報を利用したスマートフォンゲームとして構築され、ポケモンGOのように、実際の地図上で空き家を見つけ、集める形になります。
2.目標とチャレンジ:
 プレーヤーの主な目標は、空き家を見つけて「収集」し、それらの家についての情報を提供することです。例えば、家の状態、位置、大きさなどの情報を入力します。これにより、地域社会は空き家の現状をより具体的に理解することができます。
3.現実世界との連携:
 空き家を見つけたプレーヤーは、その情報をゲーム内で共有することができます。この情報は、現実の空き家問題の解決に役立てられます。例えば、地域の自治体や非営利団体は、これらの情報を使用して空き家の再利用プロジェクトを計画したり、空き家の所有者に接触したりすることができます。
4.教育的要素とエンゲージメント:
 ゲームは、空き家問題についての教育と啓発の手段としても機能します。プレーヤーはゲームを通じて空き家問題について学び、その解決に直接貢献することができます。また、ゲームはリーダーボード、バッジ、報酬などの要素を通じて、プレーヤー間の競争と協力を促進します。

 この修正版のプラットフォームは、幅広い年齢層が参加でき、現実の空き家問題の解決に直接貢献することが可能です。また、エンゲージメントの高いゲーミフィケーションの要素を通じて、より多くの人々がこの重要な問題に関与し、それに対する意識を高めることができます。

事例としてポケモンGOが出てきた。一体誰が、空き家とポケモンGOを関連付けるだろう?
これ、いけそうじゃね?

Q:さて、今後もあなたと検討を続けますが、「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」という事業名は長くてピンときません。よって、以降は「空き家Quest-導かれし者たち-」と呼称することにします。よろしいか?
A:もちろんです、「空き家Quest-導かれし者たち-」という名称は、ゲームの冒険的な要素と空き家問題解決の目標をうまく結びつけていて、とても魅力的です。今後、この名称でプロジェクトについて議論を進めましょう。何かご質問やお手伝いできることがありましたら、お知らせください。

Q:具体的な検討の前に、どの程度の規模の町で事業実施するかの設定を明確化しましょう。
余りに田舎の山奥の村などでは、人口が減りすぎて、事業を実施するには不適当でしょう。
よって、人口20万人程度の都市を想定したいと思いますが、あなたに意見があれば言ってください。

A:人口20万人程度の都市を対象とすることは、この「空き家Quest-導かれし者たち-」プロジェクトにとって合理的な選択だと思います。一部の農村地域では、人口が少なすぎてプラットフォームの活用者が不足する可能性があります。一方、大都市では空き家の数が少なく、この問題が深刻でない可能性があります。
 人口20万人程度の都市を対象とすることで、以下のような利点があります:
1.適度な空き家数:
 これらの都市では、都市部と郊外部を含めて、適度な数の空き家が存在する可能性があります。これにより、プレーヤーはゲーム内で十分な活動を行うことができます。
2.社会的連携:
 この規模の都市では、自治体、地元の企業、非営利団体などとの連携が容易に行える可能性があります。これらの組織と協力することで、ゲームが空き家問題の解決に直接貢献する道が開けます。
3.適度なプレーヤー数:
 人口20万人程度の都市では、プラットフォームのユーザーとなる人々が十分に存在します。これにより、ゲームは継続的に活気づけられ、その目的を達成することができます。
 以上の理由から、人口20万人程度の都市を対象とすることは、このプロジェクトにとって良い選択だと思われます。


Q:では、自分でも少し考えてみたいので、考えがまとまったらまた相談するので、暫く待ってて。
A:もちろんです、お気軽にご連絡ください。あなたが新たなアイデアを考える間、私はここで待っています。空き家問題についてのご質問や提案があれば、いつでもお知らせください。また、その他の情報が必要な場合もお知らせください。お待ちしております。


Q:ちなみに、「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」ですが、あなたの学習データの中に参考とした事業はありますか?
A:私の学習データは、多種多様な文書やウェブページから成る大規模なデータセットで、特定の事業やプロジェクトに基づいて学習したわけではありません。しかし、私の学習データは2021年9月までの情報であり、その中にはゲーミフィケーションを用いた多様なプロジェクトや、空き家問題に取り組む様々な手法が含まれています。
 「ゲーミフィケーションを活用した空き家問題解決プラットフォーム」の提案は、これらの情報や知識を組み合わせて新たに生み出したアイデアであり、特定の既存の事業を参考にしたものではありません。

 そのため、この提案はあくまで一つの可能性を示すものであり、具体的な実装や効果については、さらなる詳細な検討と計画が必要です。また、新たな情報やアイデアが必要な場合は、インターネットでの検索や最新のリサーチを通じて追加の情報を取得することも可能です。

 空き家問題とゲームの融合!
 これは聞いたことがない気がするぞ。早速、「空き家問題 ゲーム」で検索してみるが・・・・


あるんかい!



何だよ、ここまで検討を進めてきたのに!!

一応、リンクを開いてみる。
広島空き家流通促進ネットワーク
四国中央市空き家対策

「すごろく」?
すごろくって、双六?

子供から楽しめる「双六」その起源は想像以上に古かった?

 他のリンクもすごろくというか、机の上で紙で空き家問題を学ぶスタイルのようだ。

  検討中の事業は現実の空き家を舞台にした取組だから、これとは違う事業と位置付ける。 「空き家問題 ゲーム」の検索結果を50件目くらいまで見てみるが、そのような事業はないようだ。

 なので、空き家問題に関する住民参加型意識啓発事業「空き家Quest-導かれし者たち-」を、GPTと共に生み出した新規事業第1号と認定する!

 ただ、まだ大枠を設定しただけだ。事業の実現可能性、実効性、妥当な経費などの内実が伴わないと意味がない。

■アイデアに肉付けしていく

 「空き家Quest-導かれし者たち-」の予算を、どんなに渋い財政課査定担当でもOKを出すレベルまで仕上げていく。これは私のこれまでの仕事の知識・経験を加えつつ、都度GPTと協議しながら進めてみる。

 まず最初は、GPTが提案してくれた事業の要素をもうちょっと詰めてみよう。

「ゲーミフィケーション」とは何なのか

 聞いたことのあるような、無いような気もするが、まず言葉の定義から抑え、具体的にどのような要素が必要なのかを理解しよう。

以下のサイトから要旨を抜粋する。
ゲーミフィケーションとは?意味や事例を徹底解説!

・「ゲームに使われている構造を、ゲームとは別の分野で応用すること」をゲーミフィケーションという。あくまでユーザーに継続的に利用してもらうための仕組みとして「ゲーミフィケーション」を取り入れるのであり、ゲーム化すること自体は目的ではない。
・例えば、会員制のサービスに設けられている「ポイント制」や「レベル別の特典」などが該当する。
・ゲーミフィケーションで使われるゲームの要素には以下の4つがある。
1. 明確な目標
2. 課題とその報酬
3. 可視化できる現状
4. ユーザー間の交流

・ゲーミフィケーションを実施するだけなく、ユーザーが自発的にやりたいと思うような施策を考えることが必要。また、ユーザーの分析も必須。ゲーミフィケーションの提供者とユーザーが相互に影響しあって良い関係を築くことが理想。

ferret

4要素は、本当のゲームなら理解しやすい。RPGなら・・・

1. 明確な目標・・・世界を支配する大魔王を倒す
2. 課題とその報酬・・・各地域の中ボス・雑魚モンスターを倒して、金を稼いで装備を整える
3. 可視化できる現状・・・プレイヤーの攻略ランキングの表示
4. ユーザー間の交流・・・SNSや掲示板で、敵の弱点や伝説の武器の在りかの情報交換

 ただリアル社会で、しかも空き家問題解決に向けて、どのような設定にしようか。
 まずは参考事例を探す。

NTTドコモのゲーミフィケーションを通じた地域の魅力発信
 うーん、これは何かちょっと・・・・

次を探す。
【2022年最新版】社会問題を解決に導く、ゲーミフィケーション活用事例13選
国外の取組だが、なるほどと思える内容だ。この中なら、②が近しいな。

■都市問題を解決する
①自分の街の“危険な道路”を見つけ、安全な道路をみんなで作るアプリ
 子供たちが「スパイ」となり、街の中でも交通量が多い場所、車がスピードを出している場所、視野が悪い場所など、危険なスポットを探し出すことで効率のいいインフラ整備ができる。
②NYをゴーストから解き放つのは君だ!都市問題を学べるモバイルゲーム「NYC Haunts」
 実際にニューヨークシティを歩き回りながら遊ぶ代替現実ゲーム。探偵たちは街の歴史から、階級間格差、ホームレス問題、先住民・移民問題、環境汚染まで、ゴーストの声を通してさまざまな問題を学んでいく。


■子供たちの健康と安全を守る
③歯磨きストレスを楽しい時間に変えるスマート歯ブラシ
 音楽やゲームを通じて、子供が嫌いな歯磨きの時間を楽しいものに変えるスマート歯ブラシ。
④ダイエットするたび空腹の子供を救うウェアラブルバンド
 装着しながら運動し、専用アプリ上のミッションをこなすと、ポイントを貯められるバンドだ。貯めたポイントの分だけ、栄養価の高い食料が途上国にいる栄養失調の子どもたちに届けられる。自分が楽しみながら体を動かせば動かすほど、遠くの子どもたちの命を救えるという仕組み。

■ネットとの付き合い方を考える
⑤差別にフェイクニュース。あらゆる「ネット荒らし」を体験するゲーム
 プレイヤーは、SNSでフェイクニュースを流したり、差別発言をしたりする「ネット荒らし」に扮し、その手口を理解することで過激な情報に踊らされないように学ぶ。
⑥スマホを放置すればするほど「ごほうび」がもらえるアプリ
 学生のスマホ依存を改善し、勉強に集中できるようにするためのアプリ。時間が延びるにつれポイントが貯まり、お菓子、映画のチケット、学校の奨学金まで、さまざまな「ごほうび」と交換できる。

■遊びながら環境を守る
⑦世界中どこにいても遠隔で川の清掃ができるオンラインゲーム
 遠隔制御のゴミ収集ロボットをインターネット経由でアクセスし、操縦することで河川ゴミを一掃できる。現地に行かなくても世界中のゲーマーがオンラインで河川美化に参加可能。
⑧「CO2を出さない商品」に使いたくなるクレジットカード
⑨車の代わりにバスや電車を使うと報酬がもらえるエコ都市
(略)

■社会問題に触れるきっかけをつくる
⑩「決められた結婚だけは嫌!」文化を見直すボードゲーム
⑪これから起こりえる「気候危機」を体験するゲーム
⑫VR村で寄付できる、バーチャル散歩
⑬アプリ上の課金が途上国支援につながる、スマホゲームストア
(略)

 「②都市問題を学べるモバイルゲームNYC Haunts」は、純粋な教育ゲームだなー
 ターゲットが小学生限定ならば、この枠組みをそのままコピペしてもいいんだけど、空き家問題は大人こそターゲットだから、単に「学びがある」では事業として失敗しそう。

サイトには以下のとおりあるので、かなり研究されたもののようだけど。

Global Kids社が学校などと協力して開発したNYC Hauntsは、STEMベースの教育プログラムで、何度も試行錯誤が繰り返された。このゲームをとおして子どもたちが、街の歴史や、現代社会の諸問題についての知識を深めるだけでなく、計算能力やコミュニケーション能力、デザイン思考、チームワークなどを身につける効果も期待される。

更に調べると・・・ゲーミフィケーションの専門会社なんてあるのか!
株式会社ナノコネクトのゲーミフィケーションパッケージSkywalker

開発工程なども乗っていて、しっかりしている。
うーん、いっそのこと、この事業を丸投げしてしまいたい・・・・

さて、ここの開発工程やサービス構築に必要な基本機能、検証方法などは自分には全く無かった知識なので、とても参考になるな。


空き家問題に当て嵌めると

 さて、上記までのゲーミフィケーションの理解をもとに、空き家ゲーミフィケーションを検討する。
 企業サービスと違って、報酬に金銭や高価な物品の提供はできないから、どう建て付けようか?参加報酬にクリアファイルやボールペンなんてのも、今時ちょっとアレだしねー。

 1. 明確な目標 2. 課題とその報酬 3. 可視化できる現状 4. ユーザー間の交流

3と4はアプリを使えば簡単で明確なので、それは良しとする。
問題は1と2だ。なお、「目標」と「課題」は表裏一体だから、これはまとめて1つの要素と考えればいいだろう。

 さて、「目標」だけど、そりゃ行政目線では「空き家問題の解消に向けた各種取組の推進」だけど、ここで言うのはあくまで「事業参加者の目標」だからね。ポケモンみたいにポケモンを沢山ゲットするとか、レアキャラを見つけるといった明確なのがあればいいけど、空き家だからなあ・・・

知恵が出ないから、GPTに聞いてみる。

Q:それでは検討を続けます。「空き家Questー導かれし者たちー」は、ゲーミフィケーションによる社会課題の解決を試みるものです。
そして、ゲーミフィケーションの重要な4つの要素は以下のとおりです。
1. 明確な目標 2. 課題とその報酬 3. 可視化できる現状 4. ユーザー間の交流
ではまず「1. 明確な目標」の設定について考えます。企業サービスであれば、金銭や高価な物品で参加者に魅力を感じさせることも可能ですが、行政ではそうもいきません。
この点、どのような目標設定が良いと思いますか?

A:「空き家Questー導かれし者たちー」の目的は、空き家問題の意識醸成と解決に向けた具体的な行動を促すことです。しかし、金銭的な報酬を提供することは難しいとのことなので、以下のような非金銭的な目標を提案します。
1.コミュニティ貢献:
 参加者が自分の行動がコミュニティに貢献していると感じることは大きな動機づけになります。したがって、アプリ内で「あなたの貢献度」を可視化する機能を設けると良いでしょう。例えば、空き家を見つけて報告した回数や、空き家の情報を他のユーザーと共有した回数などをポイントとしてカウントします。
2.ランキングシステム:
 参加者が他のユーザーと比較して自分の順位を把握できるランキングシステムを導入します。これにより、競争心を刺激して参加者の活動を促すことができます。ただし、この機能は参加者が競争によるプレッシャーを感じて離脱しないよう、オプトアウトの選択肢を提供することが重要です。
3.成果の公表:
 参加者が自分の活動の成果を他の人々と共有できる場を提供します。これは、アプリ内のコミュニティフォーラムやソーシャルメディアの統合などの形で実現できます。参加者が自分の成功体験を共有することで、自己肯定感が得られ、さらなる活動を促すことができます。
4.空き家の活用アイデアの実現:
 参加者が提案した空き家の活用アイデアの中から、一部を自治体が採用・実現するという目標も設けることができます。これは、参加者が自分のアイデアが現実のプロジェクトに反映されると感じることで、更なるエンゲージメントを生むことができます。

Q:提案ありがとう。ただ、「空き家を見つけて報告した回数や、空き家の情報を他のユーザーと共有した回数などをポイント化する」という設定は除外した上で、再度案を出してほしいです。
そうなると、中々ゲーム性を高めることができないと思いますが、よろしくお願いします。
A:あなたの指摘は理解できます。ポイント化システムはゲーム性を高める一般的な手法ですが、それを除外するとなると、少し工夫が必要となります。それに応じて以下にいくつかの提案をします:

1.ストーリーテリング:
 ユーザーは、自分が空き家問題の解決に関わっているストーリーの一部であると感じることが重要です。例えば、アプリは地域の歴史や文化についての情報を提供し、ユーザーが空き家を見つけるたびにその空き家の歴史や以前の所有者についてのストーリーを明らかにすることができます。これにより、ユーザーは地域の歴史や文化について深く学ぶとともに、自分の行動が地域の歴史を明らかにするという目標に貢献していると感じることができます。
2.地域内の認知度の向上:
 ユーザーが空き家を見つけて報告した結果、その空き家が新たに活用されると、そのユーザーの名前が公式ウェブサイトやアプリ内で認識され、誉められることができます。これは社会的な報酬となり、名誉や地域内での認知度の向上をもたらす可能性があります。
3.コミュニティの創造:
 アプリはユーザーが互いに交流し、情報を共有するプラットフォームとなることができます。ユーザーは自分が見つけた空き家のアイデアを共有し、そのアイデアが採用されると、コミュニティ内での地位や評価が向上するという報酬を得ることができます。

 これらの提案は、ポイント化システムを用いずにゲーム性を高めるためのものですが、具体的な実装は地域の状況や市民のニーズによって異なります。これらのアイデアがあなたのプロジェクトに役立つことを願っています。

 ・・・・しかし、GPTはよくも疲れもせず、文句も言わずに考えてくれるもんだ。機械だから当然なんだけど、これ人間同士のやり取りで、疲れたところで互いのアイデアを否定したりしてたら、喧嘩になるぞ~

 さて、GPTと私の認識がズレてるな。
 ランキングやポイントなんかは、例えばゴミの不法投棄や公共施設の損傷個所の発見・報告といったことなら、相性がとてもよさそうだ。
 実際、そういうアプリは既にあるし。

 ただ、空き家問題の場合、「参加者が空き家を新規に発見する」という前提が取れないし、難しいな。

Q:「空き家」の設定について、あなたと私で認識に齟齬があるようです。この事業において、空き家が存在する場所は、事業実施者である自治体側から参加者に教えることにしています。
なので、その前提で再度検討案を出してください。

A:すみません、その点を明確に理解していませんでした。自治体が既に空き家の情報を持っており、その情報を参加者に提供する、ということですね。その前提を考慮に入れて、以下に再度提案します:
1.ストーリーテリングとクエスト:
 ゲームでは、自治体から提供された空き家の情報をベースに、参加者が地域内の特定の空き家を探し出す「クエスト」が作成されることができます。各クエストは、その地域の歴史や文化に関連したストーリーを伴うことができます。参加者は、空き家を探し出すことでストーリーを進め、地域の歴史や文化について学ぶことができます。
2.コミュニティとアイデアの共有:
 参加者はアプリ内で互いに交流し、空き家の再利用に関するアイデアを共有することができます。そのアイデアが採用された場合、そのユーザーは認知度や評価が向上するという報酬を得ることができます。
3.空き家活用の影響の視覚化:
 参加者が提案したアイデアが空き家の活用につながった場合、その影響(たとえば、新しいビジネスの設立、コミュニティスペースの開設など)を視覚化することで、参加者は自分の行動が地域にポジティブな影響を与えていると感じることができます。

以上の提案は、参加者にゲームのような体験を提供し、空き家問題への関心を高め、地域に対する理解を深めることを目指しています。

 悪くはない、悪くはないのだが・・・。
 これ以上を求めるなら、自分でもっと検討の元となる要素を捻り出す必要がありそうだ。
 だけど、今日はもう疲れた。またにする。


 検討を再開する!
 GPT提案の「1.ストーリーテリングとクエスト」「2.コミュニティとアイデアの共有」「3.空き家活用の影響の視覚化」を更に詰めていく。

1.ストーリーテリングとクエスト:

 「自治体が提供した空き家情報から、参加者が地域内の特定の空き家を探し出す「クエスト」を作る」というのはいいかもね。ただ、クエストと「地域の歴史や文化に絡めたストーリー」を絡めるなんて、ちょっと難しいな。京都だったら色々ネタがあるかもしれないけど、一般的な地方でそこまでのものがあるとは思えないし。
 っ、ふと思い出した。あれなんだっけ、スマホで映したら立体化するやつ、観光地とかにあるやつ、ARだ。いやそもそも、ARの利用は上記のGPTとのやり取りで提案されてたんだった。
 空き家にARコードを準備しておいて、それでなにがしかの行動を促すか。

 と、ここで「ARを活用した空き家対策」が既に存在しそうな悪寒・・・
 検索するが・・・よし、まだないぞ!

 イメージとしては、例えば津波疑似体験ソフトなんていうのがある。こんなことができないか?
 ただ、AR作成・利用の知識がゼロなので、ここでまた調べることになる。

まずはこのサイトで概要を把握しよう。

開発環境として人気の高い「Java」「Unity」「Unreal」「Objective-C」に対応しており、参入障壁が低くなっています。

ARの作り方とは?4つの種類や作成するためのツールを徹底解説

いや、あなたには低くても、こっちはねぇ・・・

 あ、無理にARでなくてもいいのか。単にQRコードを読ませてWebサイトに誘導するのでいいか。一先ずそれで良いにしよう。
 ツールはそれでいいけど、表示させるコンテンツをどうするか。

Q:では引き続き検討を進めましょう。
 アイデアの1つ「ストーリーテリングとクエスト」の内容を詰めていきます。
 まず、あなたの提案にあるように、自治体から提供された空き家の情報をベースに、参加者が特定の空き家を探し出す「クエスト」を行います。見つけた空き家にはQRコードが貼ってあり、参加者はスマホで読み取り、特定のサイトへ誘導します。
 そのサイトで何を表示するかが重要です。あなたの提案では「地域の歴史や文化について学ぶ」とありますが、そういった要素が無い地域もあり得ます。
 そのため、空き家問題の解決につながる要素を持ちながらも、世間一般に興味を引くような内容であることも必要です。
 バランスが難しいですが、良いアイデアがあれば提案してください。

A:QRコードを読み取った後に表示される情報について考えてみましょう。空き家問題の解決につながる要素を持つとともに、一般的な興味を引く内容を考慮する必要があります。以下にいくつかのアイデアを提案します:
1.物語とキャラクター:
 その空き家に関連する架空の物語やキャラクターを作成します。例えば、その家に住んでいたとされる架空の人物の日記を読むことができたり、その人物の生活や冒険についてのストーリーを追体験することができます。これにより、参加者はその家に対する親近感を持つことができ、空き家問題について考えるきっかけになるでしょう。
2.空き家の過去と未来:
 その空き家の歴史や過去の利用方法、そしてその空き家がもし活用されたらどのように変わる可能性があるかを視覚的に示すことができます。これは、その家の「ビフォーアフター」のような形で表示することができ、参加者が空き家の可能性について考えるきっかけになるでしょう。
3.地域の課題と解決策:
 その地域特有の課題や空き家問題についての情報、そしてその課題解決のためのアイデアを提示します。それぞれの地域における実際の空き家問題の事例や解決策を提示することで、参加者はその地域の実情を理解し、自分でも解決策を考えるきっかけになるでしょう。

以上のアイデアは、空き家の再活用の重要性を理解しつつも、参加者が楽しみながら学べるような体験を提供することを目指しています。どのアイデアも、具体的な空き家の情報と地域の特性に応じてカスタマイズすることが可能です。


Q:いいね!何時間も考えれば自分でも思いつたかもしれないけど、一瞬でここまで明確に言語化してくれるのは、本当にすごいね!
A:ありがとうございます!お褒めの言葉、大変嬉しく思います。あなたのプロジェクトが成功するために、最善を尽くしてサポートします。次に進むためには何が必要ですか?

 Webコンテンツは、テキストと画像(ここで生成AI使うか?)で十分としよう。ただ、コンテンツそのものをどう魅力化しようか。

2.コミュニティとアイデアの共有:
 これは既存のアプリなりSNSなりで可能だからOK。

3.空き家活用の影響の視覚化:
 「参加者提案アイデアが空き家の活用につながった場合、その影響を視覚化」も、そこまで行ければ良いけどな。空き家を片っ端から全部カフェやショップにする訳にもいかないし。
 ただ、たったの1件であっても、そのような明確な成果を生み出せたなら、事業の成果は大きい。

さて、だいぶイメージができてきた。

ここで、「④GPTとの対話」のセクションで出てきた要素を考える。

4つの検討ポイント

 GPTからは以下の4つのポイントを提示されている。

★検討ポイント1:スマホゲーム化

1.ゲームの基本概念:
 ひと昔前なら、事務系公務員がスマホアプリを作ることなんて不可能だった。IT企業に「位置情報を利用したスマホアプリとして、ポケモンGOみたいな実際の地図上で空き家を見つけ、集めるアプリを作って」と言えば、余裕で1千万円は超えるはず。

 けど、最近はノーコードアプリもあるし、更にGPTにプログラミングのヘルプをしてもらえば、相当なことができるのだ。

Q:では引き続き検討を進めましょう。
 ポケモンGOみたいなアプリの作成ですが、IT企業に発注すると相当なコストになります。
 最近のノーコード・ローコードアプリを利用して、更にあなたのアドバイスを加えれば、自治体職員でも開発可能とすることはできると思いますか?

A:ノーコード・ローコード開発ツールは、プログラミング知識が少ないか全くない人々でもアプリケーションを作成できるように設計されています。これらのツールを使えば、自治体職員でも基本的なアプリケーションを作成することが可能です。ただし、以下の点を考慮する必要があります。
1.複雑性:
 ポケモンGOのような位置情報ベースのゲームは複雑で、高度な機能を持っています。ノーコード・ローコードツールで同じレベルの機能を持つアプリを作成することは、一部の高度なツールを除き、難しいかもしれません。
2.独自性:
 ノーコード・ローコードツールは一般的にカスタム化が限定的で、使用できる機能やデザインはツールの提供範囲に大きく依存します。したがって、特定の要件に合わせてアプリをカスタマイズすることは難しい場合があります。
3.スケーラビリティとパフォーマンス:
 ノーコード・ローコードツールで作成されたアプリは、多数のユーザーをサポートしたり、大量のデータを処理したりする能力が限定的な場合があります。

 したがって、ノーコード・ローコードツールを使って「空き家Questー導かれし者たちー」のようなアプリを作成することは可能ですが、ある程度の制約があることを理解することが重要です。
 また、開発に際しては以下のようなステップを考えることが有益かもしれません:
1.要件定義: アプリが必要とする機能と要件を詳細にリストアップします。
2.ツールの選択: 要件に最も合致するノーコード・ローコードツールを選択します。
3.プロトタイプ作成: ツールを使用して初期のプロトタイプを作成し、フィードバックを得ます。
4.改良とテスト: フィードバックに基づいてアプリを改良し、さまざまなシナリオでテストします。
5.リリースとメンテナンス: アプリをリリースし、定期的に更新とメンテナンスを行います。

2023年のベストなノーコード開発プラットフォームは以下の通りです:
Softr(初心者向け)
Bubble(パワーと使いやすさのバランス)
Google AppSheet(AIと自動化を活用)
Glide(シンプルなモバイルアプリ作成)
Backendless(データとインフラストラクチャーの高度な制御)


これらのプラットフォームは一部のプログラミング経験を必要とするかもしれませんが、大部分の作業はビジュアルインターフェースを使用して行います。そのため、非技術的なバックグラウンドを持つ人々でもアプリを作成することが可能です。ただし、これらのツールを使用しても、複雑な機能や高度なアルゴリズムを実装するのは難しいかもしれません。それには専門的な開発スキルが必要になることがあります。
 また、これらのプラットフォームの中でも、ユーザーフレンドリーさや機能性に違いがあるため、あなたのプロジェクトの要件に最適なものを選択することが重要です。どのツールを選択するかは、あなたのプロジェクトの具体的な要件、開発チームのスキルセット、予算などによって異なります。
 ただし、これらのノーコード/ローコードツールを使用しても、プロジェクト全体の管理や、品質保証、保守といった要素は依然として必要です。したがって、アプリケーションの開発とデプロイメントの全体的なプロセスを理解することが重要です。

Google AppSheetはちょっと前の東洋経済で読んだな。IT専門企業でもないLIXILで全社的に使えているというならば、仮に話半分だとしても、それで自分が使えないことは、まずあるまい。これで行く。


YouTubeで検索すると、結構レクチャ動画もあるな。
kindleも買ってみたが、これなら行けるでしょ。

Q:では、Google AppSheetでいきます。
 また、ゲームと言ってもポケモンGOのように、バトルやアイテムなど、商用ゲーム並みのゲーム性は不要です。現時点では、以下の要件があれば一先ずOKとしましょう。
・参加者が、見つけた空き家の写真・位置情報・テキストをアプリに自分で登録できる。

A:Google AppSheetは、データベースの作成、アプリケーションの設計、そしてデプロイメントといったプロセスを大幅に簡素化するノーコードプラットフォームです。ユーザーが提供したデータを基に、AppSheetは自動的にユーザーインターフェイスを生成します。
 あなたの要件については、AppSheetで実現可能と思います:
1.写真:
 AppSheetはユーザーが写真を撮影してアプリケーションにアップロードする機能を提供しています。これを使用すれば、参加者が見つけた空き家の写真をアプリに自分で登録することが可能です。
2.位置情報:
 AppSheetは位置情報の取得とマッピングをサポートしています。この機能を利用すれば、参加者が見つけた空き家の位置情報をアプリに登録することが可能です。
3.テキスト:
 AppSheetはテキストフィールドを提供しており、これを使用すれば参加者が自分でテキスト情報をアプリに登録することが可能です。

 これらの機能を組み合わせて、AppSheetを用いて「空き家Questー導かれし者たち ー」アプリを作成することができます。ただし、具体的な設計や実装については、AppSheetのドキュメンテーションやチュートリアルを参照するか、またはAppSheetの専門家に相談することをお勧めします。

★検討ポイント2.目標とチャレンジ:

 GPTの提案は「参加者は、家の状態、位置、大きさなどの情報を入力する。自分の町にどれだけ空き家があるのか具体的に理解する。」とのことだが、もう一工夫欲しいところ。
 今は思いつかないので、また後にする。

★検討ポイント3.現実世界との連携:

 ここはこれまでに言及済み。

★検討ポイント4.教育的要素とエンゲージメント:

 ここも上記で言及済みだが、最終的に参加者が得ることができるものをもっと具体化したい。

 

■予算要求事業としてまとめる

 まだ中途半端な点も多いし、もっと事業の精度を上げることはできると思うが、まずは事業を予算要求様式として一旦まとめてしまおう。そうしないと、何時までもグダグダになりそうだ。

 様式は自治体それぞれだろうが、要素としては、事業名・予算額・事業実施に至る背景や理由・達成すべき目標・事業内容といったところか。この辺はどこでも大差ないでしょ。令和6年度当初予算要求として作成する。

■事業名
 空き家問題解決に向けた市民の意識醸成イベント「空き家Quest-導かれし者たち-」実施事業

■予算額 1,400千円
〈内訳〉
・アプリ利用料 300千円
・IT企業へのアドバイザリー委託費用 1,000千円(直営で対応可能な場合、不執行とする可能性あり)
・消耗品関係(QRコード作成等) 100千円
※広報は、広報紙・市公式HP・市民向けLINEアプリ等の利用によることとし、コストは不要とする。

■事業実施の背景
 空き家に関する条例整備や空き家バンクの利活用、各種の啓発活動は既に行っているところであるが、市民の空き家に対する意識は中々高まらず、本市における空家数は3,000件と、増加の一途となっている。
 この理由には、特段の問題の無い普段の暮らしの中では、「家主の死亡等により空き家が発生する」という問題意識が一般に醸成されないことがある。
 毎年受ける健康診断であれば、検査で見つかった問題に対して、食生活の改善やスポーツをする等といった行動の変容が期待できるが、空き家問題については普段意識する機会がなく、自分が相続人となって初めて空き家問題の金銭・管理・法制度面の大変さを理解するといった状況にある。
 この現状に対し、若い人でも普段の暮らしの中で早い段階から空き家問題の重要性を理解することが重要である。

■事業概要
 空き家問題の意識啓発のために、幅広い年代の市民が興味を持って参加できるエンターテインメント要素を加え、更に教育効果のある現地参加型の啓発事業を新たに実施する。

■事業内容
 従来型の啓発事業(広報紙、チラシ配布、説明会の開催等)は、言わば”待ち”の対応だったが、本事業では積極的に市民を事業に参加させる”攻め”の取組となる。
 参加者はスマホをもって地域の空き家を巡ることで、空き家に関する問題意識を高めることができる。※具体的な事業イメージは別紙で説明
≪参考≫
 本事業に近いイメージに「ポケモンGO」がある。ポケモンGOのユーザーは30代から40代のユーザーだけで全体の50%を超えており、さらに50代以上のシニア層の割合も約20%となっており、空き家問題のターゲット層にも訴求すると考えられる。
≪根拠≫ダイヤモンドオンラインネット記事

■目標(KPI)
1.空き家リスクの理解:
 空き家に関するワークショップの参加者数300人増加、住民アンケートによる課題意識を持つ人が30%上昇
2.空き家の再活用への意識:
 空き家を再利用するための申請数が100件増加、問い合わせ段階のものが300件増加
3.空き家管理の意識:
 空き家管理サービス(空き家バンク)への登録数が100件増加、空き家の修繕・メンテナンスの申請数が200件増加
4.地域コミュニティとの連携:
 空き家問題解決に取り組む地域団体との協働プロジェクトの数が10件増加
5.空き家法制度の理解:
 国・県・市の助成制度等を利用した空き家対策(取り壊し等)の申請数が100件増加

■参考資料
・本市の直近10年間の空き家増加データ
・本市の空き家に関する条例等の既存の取組状況
・空き家バンク利用状況
・国土交通省の関係資料
など

さて、GPTに意見を貰うか。

Q:ここまで検討してきたこの事業を、以下のとおりまとめました。
より良くするアイデアがあれば、お願いします。
※以下に上記の事業を貼り付け

A:すばらしいまとめですね。以下に、いくつかの提案をさせていただきます。
1.マーケティングコスト:
 費用についてですが、広報は市の既存のメディアを使用するとしていますが、可能ならば、専門的なマーケティング戦略を立てて、新たなチャネルを開拓することも検討してみてください。例えば、SNSなどのデジタルメディアの利用や、地元のイベントでのプロモーションなどが考えられます。
2.プロジェクト管理:
 プロジェクト全体の管理と成功の追跡に、専任のプロジェクトマネージャーが必要な場合があります。予算内であれば、一部をこの人材の確保に充てることを考慮してみてください。
3.利用者フィードバック:
 アプリの改善と更新には、ユーザーからのフィードバックが必要です。これにはサポートラインやメールアドレスなどのユーザーサポートシステムが必要となるかもしれません。このシステムの構築と維持にも一定のコストがかかることを覚えておいてください。
4.データ分析:
 アプリの利用データを分析することで、ユーザーの行動やアプリの利用状況を理解することができます。これにより、アプリの改善点を見つけることができます。データ分析ツールを導入することを考えてみてはいかがでしょうか。
5.事業の持続性:
 事業の成功を確認した後、その持続性を確保することが重要です。これには、アプリの更新と維持、新たなコンテンツの追加、さらなる市民の参加を促すための戦略などが含まれます。これらにも一定のコストが必要となる可能性があるため、事業の持続性に関する計画を立て、それに必要な予算を見積もることをお勧めします。
6.評価と改善:
 事業を実施した後、その成果を評価し、必要な改善を行うことが重要です。そのためには、定期的なレビューや評価を行う仕組みを設けることをお勧めします。このための時間とリソースも考まず、ご自身で作成された事業計画は大変素晴らしいと思います。以下に何点か提案させていただきます。

■事業名
 事業名は非常にわかりやすく、また空き家問題という課題に対する積極的な解決を目指す意気込みが伝わります。

■予算額
 予算の内訳については、具体的で適切に計画されていると感じます。ただ、アプリ利用料が300千円とされていますが、この部分はノーコード/ローコード開発を行う場合には、もし専門的な開発者が必要なくなる場合があるため、具体的な開発プランによっては見直しが必要かもしれません。

■事業内容
 事業内容はとても具体的で、市民の参加を促すという点で革新的な取り組みだと思います。
 ただ、「スマホをもって地域の空き家を巡る」ことについて、具体的にどのような情報や経験を提供するかを詳述すると、より理解しやすくなると思います。
 例えば、「スマホをもって地域の空き家を巡り、QRコードをスキャンして空き家の情報を得る」「現地での問題解決のヒントや法的な規制に関する情報を提供する」などの具体的な活動が含まれると良いでしょう。

■目標(KPI)
 目標は非常に明確で、達成すべき数値も具体的に設定されています。
 ただし、これらの目標が達成された場合にどのように全体の空き家問題が改善されるかを示す指標も設定すると、より効果的な事業計画になると思います。例えば、「全体の空き家数の減少」「空き家バンクの活用率の向上」などが評価指標となるかもしれません。

■参考資料
 参考資料は適切に選ばれていますが、参加者がアプリを利用する際に参照できるように、これらの情報を一部アプリ上にも表示すると、より効果的な啓発につながると思います。

以上、ご参考までに。

・・・・・・・・・・・・・・・本当に凄いよな。これを1分で打ち返してきやがる。

Q:意見ありがとう。
 ただ、初めての事業と言うこともあって、初回は余り大きなコストは投入できません。成果を見ながら、次また実施するときに、地元でのプロモーション等の導入を考えます。
A:そのような立場からの考え方は理解できます。予算が限られている場合、重要なのはその予算を最大限に活用することです。初めての事業ということで、初回は試行錯誤しながら進めることも多いかもしれませんが、その結果をきちんと評価し、次回に活かすことが重要です。
 また、初回の実施では、無理に大きな規模を目指すよりも、地元のコミュニティや利害関係者との関係構築に焦点を当てることも一つの方法です。地元の人々や関係者との良好な関係は、プロジェクトの成功にとって非常に重要です。そのため、そのような人々との関係構築に時間とリソースを投資することは、長期的な成功につながると考えます。
 また、ノーコード/ローコード開発の利用については、開発コストを抑えるための良い選択です。このアプローチは、少ないリソースでアプリを開発することを可能にします。そのため、初回の実施でこれを利用することは、プロジェクトの開始を容易にする良い手段となるでしょう。
 この事業が成功することを願っています。何か他に質問があれば、お気軽にお知らせください。

「空き家Quest-導かれし者たち-」の実際の事業展開イメージ

 さて次に、実際にこの事業を展開するイメージを明確化しよう。叩き台としては、最初はこの程度で。

1.事前準備
①事業の広報、参加者の募集(1グループ5人以内で、全部で9グループ程度が適当か?)
②各地区の空き家所有者への事業への協力のお願い
 空き家所有者に対する事業参加メリットの提示も必要か?
③参加者への空き家情報の事前提供
 ※空き家所有者の了解があれば、別に問題ないよな?仮になくてもゼンリン地図と同じで大丈夫とは思うが・・・

2.事業実施日の流れ
①フィールドは市街地又はある程度の住宅密集地域とする
②参加者に空き家の座標を提示し、そこへ向かって歩いてもらう
③一直線に当該空き家を目指すだけでなく、歩く中でその町の・・・・を認識してもらう。

3.効果検証
①アプリを利用したアンケート収集

 これをGPTに投げて、意見を貰って、修正して・・・というのを満足いくまで繰り返す。中途半端のまま残している課題もここで再考する!
 ただ、やり取りが長くなりすぎるので、都度のプロンプトの記載は省略し、最終出力結果だけまとめる(10往復後)。

【最終案】
1.事前準備
①事業の広報
・市広報紙・市公式HP・市民向けLINEアプリ等による。
・地元の学校や地域団体、SNSなどを活用して広く行う。
・地元TV局へ取材依頼をしておく。
・アプリを使うので、参加者にスマホ操作に疎い高齢者がいる場合は、事前に簡単な操作を教える。

②参加者の募集要件
・1グループ5人以内で、全部で9グループとする。(初回実施のため余り大規模には実施しない。成果を見て、次から規模を拡大するかどうか検証する)

③各地区の空き家所有者への事業への協力依頼
 事業参加について、以下のメリット・効果を説明する。 
■地域活性化・文化的価値への貢献
・空き家を活用したコミュニティスペースの設置(地域住民が交流できる場所、ワークショップやイベントの開催場所など)
・空き家のリノベーションを通じて、地域の魅力を再発見・再定義する
・文化的・歴史的価値のある空き家を活用による地域の歴史や文化を保全・紹介する。
・所有者自身が希望する空き家の再利用プロジェクトに関わる機会を提供できる可能性がある。所有者自身が何ができるか、どのように地域に貢献できるかについて考え、提案する機会を得ることができる。
・(その空き家が価値あるものなら) 空き家独自の歴史や物語を共有し、地域の歴史や文化の一部として価値を見出すことで、空き家の再利用がただの空間の利用ではなく、地域の歴史や文化を語り継ぐ活動となる

■所有者としての金銭的メリット(物件の再利用や売買)
・空き家を活用した新たなビジネス(賃料収入や事業収入)の創出可能性(カフェ、スタジオ、シェアオフィスなど)
・空き家を活用した観光資源の開発(宿泊施設など)
・事業参加者や事業関係者を契機に、空き家売買等に繋がる可能性
・地域のリアルエステートエージェントとの連携できる可能性
・空き家情報の公開とともに、その物件の再利用アイデアを募集する
・上記を契機に、空き家をリノベーションして販売または賃貸できる可能性
・空き家活用によるメンテナンス費用(税金、保険料、維持修繕費用等)の軽減可能性
・地方自治体や国の補助金利用の可能
・リノベーションまたは再利用による物件の市場価値向。今後、物件売却の際に大きな利益をもたらす可能性。

■事業の魅力の建付け
◎宝探しゲームやスキャベンジャーハントの要素
 参加者には空き家へのヒント(歴史的な情報や町の特徴に基づいたもの)を与え、それをもとに空き家を見つけてもらう。このようなゲーム要素を追加することで、参加者は楽しみながら町を探索し、町の歴史や現状の問題について深く学ぶ。
◎デジタルツールの活用
 空き家の座標や、その周辺の興味深いスポットの情報をデジタルマップ上に表示する。参加者はスマホを使ってこれらの情報を見つけ出し、自分たちの経路を計画する。また、このマップ上には参加者自身が発見した新たな情報を追加することもできる。
◎コミュニティビルディング
  参加者が互いに情報を共有したり、一緒に問題を解決したりする場を設ける。例えば、SNSグループを設立して、参加者が自由に意見や発見をシェアできるようにする。これにより、一人で参加している人も他の参加者と繋がりを持つことができ、コミュニティの一員としての経験を深める。

④参加者への空き家情報の事前提供
・空き家の場所や歴史などの情報を事前に参加者に伝えることで、より事業参加に興味を持たせる。

2.事業実施日の簡単な流れ
①フィールドは市街地又はある程度の住宅密集地域とする
②参加者に空き家の座標を提示し、そこへ向かって歩いてもらう
③一直線に当該空き家を目指すだけでなく、歩く中でその町の歴史や現状の問題点を認識してもらい、街づくりに積極的に関わってもらうような建付けにする。なお、そのために地域の専門家・有志から事前に情報を集めておく。(※事業そのものに専門家等を呼ぶと日当が相当かかるので、呼ばない)
④空き家に設置したQRコードからWebコンテンツへ誘導し、以下のような効果を狙う。
≪基本的な考え方≫
 「現在の空き家の状態」から、「空き家が上手く解決した明るい将来」と「空き家が放置され続けた暗い状態(景観悪化、火災発生、ごみの不法投棄等)」を比較することで、空き家問題に積極的に取り組む価値を伝える。

≪具体的なコンテンツ≫
※画像やアニメーション、AR等の言及があるが、生成AIを使うことで可能な限り直営で対応する。ARは未検証だが、画像なら行ける。

◎インタラクティブなコンテンツ:
 「現在の空き家の状態」から「空き家が上手く解決した状態」へと進行するインタラクティブなアニメーションやスライドショーを作成する。これにより、ユーザーは問題の解決に向けた進行を自分で操作することができ、理解を深める。
◎ストーリーテリング:
 空き家が再利用された際のストーリーを掲載する。元の家主や新しい利用者、地域社会のメンバーなど、異なる視点からの物語を提示することで、空き家問題が個々の人々と地域社会全体にどのように影響を与えるかを示す。
◎地域のエコノミックインパクトの評価:
 空き家問題が解決された場合の地域の経済への影響を示すデータや情報を提供し、新たなビジネスや観光、地域の税収増など、さまざまな観点からの影響を評価する。
◎ビフォーアフターストーリー:
 空き家をリノベーションする過程の写真やビデオを一つのストーリーとして表示し、視覚的にはっきりと変化を見せることで、リノベーションの可能性を強調する。
◎コミュニティの声:
 地元住民や空き家所有者のビデオインタビュー等を表示し、彼らがどのように空き家問題に直面しているか、そしてその問題が解決したらどのような影響があるかを語る。
◎地元のビジネスとの連携:
 空き家がリノベーションされた後に新しいビジネスが開かれた場合、そのビジネスの紹介やクーポン、割引などの特典を提供し、経済的な利益を直接示す。
◎AR体験(安くできたら):
 QRコードをスキャンすると、ユーザーはスマホカメラを通して現実世界にデジタルコンテンツを重ねて見ることで、空き家がどのように改善されるかを「現実的」にイメージする。
◎テストモニアルと成功事例:
 実際に空き家問題を解決した地域の事例を共有することで、人々に希望と具体的な解決策を示す。

 上記のように、視覚的コンテンツと情報的コンテンツを組み合わせ、空き家問題の解決に向けた行動を促すことで、楽しみながら学ぶ要素、デジタルとリアルの融合、そして人々の繋がりを深める機会を作る。

3.効果検証
①アプリを利用したアンケート
・事業実施後に、アプリでアンケートを実施する。
・数ヶ月後、また1年後に再度アンケートを実施する
②その他
 アンケート機能の他にも、空き家の情報提供、イベントスケジュールの共有、コミュニティの交流スペースなどを提供する。
③アプリそのものの改善アンケート
 もっと事業を楽しみ、かつ効果的にするための意見をもらう。

※精査しようと思うと際限なく可能だが、流石にこの辺でギブアップ

 コンテンツに作り込み次第だけど、かなりイケそうじゃない?

 ここまできたら、WEbコンテンツ作成は委託してしまうか?
 あるいは、どっかの企業と組んで、この取り組みをアプリ込みでパッケージ化して販売するのはどうだ。利益を折半できないか?1回構築してしまえば、使い回しはできそうだ。


財政査定を行う

これに対して、今度はGPTには渋ちんの財政担当として査定してもらう。

Q:これまでは、あなたには私の同僚・協力者との立場で有益な助言をもらってきました。
 ただし、次からは市役所の財政予算査定担当の立場で意見を返してください。
 一般的に査定担当は、新規事業の予算計上には厳しい目をもっています。新規事業が増えればそれだけ市の財政負担が増加するのだから、厳しい目になることは理解はできます。
 私自身は、この事業がこの市に暮らす住民の生活価値向上につながると考えていますが、査定担当もそう考えるかはわかりません。
 そこで、あなたは査定担当となって、非常に厳しい目線でこの事業を査定して、予算を付けるかどうか判断してください。内容不十分と思う点があれば、遠慮なく指摘してください。
 なお、査定の本質は、投入するコストと同等以上の価値が生まれるかどうか、とうことです。自治体は、企業と違って単純に売り上げ増加といった指標は使えないので、難しい面もありますが、よろしくです。

A:理解しました。財政予算査定担当者の視点から、この新規事業を厳しく評価することになります。以下に、その観点からの考察を記載します。
1.具体的な目標と評価指標:
 事業の目的と達成したい目標が明確であることが重要です。しかし、それだけでなく、その目標が達成されたかどうかを評価するための具体的な指標も必要です。このプロジェクトでは、住民の生活の質を向上させるという抽象的な目標がありますが、それをどのように測定するのか、具体的な指標が必要です。
2.財政効果とリターン:
 投入する費用に対して、どの程度の効果が期待できるのかを評価します。この点については、具体的な数値が必要です。また、その効果がどのように市の財政に貢献するのか、その観点からも評価します。
3.実施計画の明確さ:
 事業の目的と目標が明確であることは重要ですが、それを達成するための具体的な実施計画が必要です。何をどのように行うのか、そのスケジュールはどうなのか、など、具体的な計画があることが求められます。
4.リスクと対策:
 どんな事業でもリスクは存在します。そのリスクを明確にし、それに対する対策を考えているかどうかも重要な評価ポイントです。
5.持続可能性:
 一度だけの事業ではなく、継続的に実施することでより大きな効果が期待できる場合、その持続可能性を評価します。初回の事業が成功したとしても、その後続けられなければ意味がありません。
 以上の観点から評価を行いますが、これらの詳細な情報が不足しています。それぞれの項目について、より具体的な情報を提供していただけますか?


Q:1の「評価指標」ですが、事業案の中にKPIを幾つか示していますが、それではダメですか?
A:すみません、その点を見落としていました。そのKPIは評価指標として適切で、これをもとに事業の成功を測定することができます。
 しかし、それに加えて、それらの指標がどの程度達成された場合に事業が成功したと判断するのか、目標値が具体的に設定されているとより評価が容易になります。
 また、それらのKPIが達成されたときにどのような価値が市民や市にもたらされるのかを明確にすると良いでしょう。これは、投資対効果を明確にし、予算の承認を得やすくします。

 なんか違うな~。太字部分こそを、GPTに独自に判断してほしいんだけど。
 一般論としてはいいんだけど、予算の査定と言う概念を理解していないのかも。或いは、プロンプトが良くないか。
 プロンプトの修正・試行を繰り返す・・・・が、思ったようなやり取りにならない。
 うーん、「査定をして」と頼むのは、最初に書いた「何でもいいから新規事業を生み出して」と同じような感じなのかね。具体的な数値や条件を示さないとダメなのか。でもそれだと、結局私自身の目線で査定するのと同じになるから、意味がないんだよね。全く異なる視点で査定してほしいのに。

・・・これ以上知恵が出てこないので、飛ばす。

 因みに、これが上手くいく場合、本当の事業の予算要求に使えるのだ。
 GPTを使って100%納得の事業を生み出し、敢えて80%の内容で予算要求する!そして、差額の20%部分の範囲内で査定担当の指摘がくれば、準備していた範囲内ですぐ回答可能となり、双方丸く収まるのだ。流石に査定担当も「指摘ゼロ」で予算を付けちゃう訳にもいかないだろうし。
 下手に100%の事業案にしてしまい、無理筋の指摘・注文が出ても面倒だしね。まあ、人にもよるから、そこまで考えなくてもいいことも多いけど。

■神の一手は生まれるか

 さて、「空き家Quest-導かれし者たち-」は、どうでしょうか?

 私は中々だと思うけど、本当はもっと何というか、将棋で言うところの「神の一手」みたいな新規事業を創造したかった。既存の社会問題を劇的に解決するような。

 けど、その前提となるリアルの課題設定が難しい。その上で、現在の法律・制度の枠組内で実行できて、かつコスト・人員をほぼ投入せず、それでいて未だ誰も思いついていないものって言ってもね・・・

例えば、まだ「クラウドファンディング」という言葉・概念が無かった時代に、それを導き出したなら凄いと思うだろう。

クラウドファンディングの定義は、「インターネットを通じて一般の人々から資金を集める」と「商品、サービスなどの資金調達を行う」の2点のようだ。多くの人から資金を集めること自体は株式と同じだろうし、資金調達は銀行からの融資と考えれば、インターネット黎明期にGPTがあればクラウドファンディングを創造できたと思う。

プロンプトはこんな感じ?

Q:私は世界の人々に役立つ素晴らしい商品のアイデアを思いつきました。試作機はもうできています。しかし、貯金も全くないために、商品を本格的に生産することはできません。銀行もお金を貸してくれません。
作れば商品が爆売れするのは確実なのですが、何とかお金を集める方法はないでしょうか?

■絶望の居酒屋メニュー

 上記まででまとめに入ろうと思って、息抜きでTwitterしてたら、「絶望の居酒屋メニュー」というツイートが流れてきた。

Q:どんなに明るくて元気な人でも、一瞬で絶望する居酒屋メニューを3つ提案して!
A:絶望の居酒屋メニューを3つ提案します。以下はユニークなアイデアですが、冗談の一環として楽しんでください。
1.宇宙からの飛来物サラダ:
 このメニューは、宇宙から飛来したとされる隕石や宇宙塵を使用したサラダです。宇宙のエネルギーを感じることができると謳われており、不思議な味わいと宇宙の神秘を体験できるかもしれません。
2.瞬間冷凍炙り寿司:
 このメニューは、寿司職人が高速で握った生寿司を炙り焼きにした後、瞬間的に液体窒素で冷凍します。結果として、一口食べると外はカリッとした炙り、内部は凍ったままの生寿司が口の中で融合する驚きの食感と味わいが楽しめます。
3.空中浮遊ステーキ:
 このメニューは、食べる前にテーブルの上に浮かび上がる特殊な装置でステーキが浮遊している状態で提供されます。客は特殊なスプーンやフォークを使ってステーキを捕まえ、口に運ぶことができます。まるで未来の食事体験のような驚きと興奮が味わえることでしょう。

 これって、何でLLMは提案できるんだろう?
 「隕石」も「サラダ」も既存のデータには当然あるだろうけど、それを現実にはあり得ない「宇宙からの飛来物サラダ」として組み合わせることがどうしてできるのか?
 冗談と言うことは分かっているようだけど。この辺をもっと深堀していったら、また新しい知見が得られそうな気がする。が、今これ以上頭を使うのはもう限界なので、またにする。

■まとめ

 今回の試行で色々と思うところがあります。

その1:人間(上司・同僚)と比較して

 あなたのリアル職場をイメージしてください。上司や同僚達は、自分の新規事業の構想検討のために、これだけの協議時間を取ってくれますか?GPTはすぐ打ち返してくれるけど、リアルだったら一体何時間相当になるんだろ。

 また、これだけのアウトプットが得られますかね?上司・同僚も、直接の担当である自分と同等・同等以上の知識を持っているとは限らないので、期待したアウトプットが得られないこともあるでしょう。

 また、記事中に書いた各プロンプトは、「ある質問について1つだけ」を記載してますが、実際は出力結果を見ながらプロンプトを修正しつつ、何回も何回も試行してます。これ、リアルだったらどうでしょう?同じような話を10回繰り返したとして、どんなに気の良い上司や同僚でも、怒らないで10回聞いてくれますかね?私だったら絶対怒りますね。「最初にきちんと論点を整理して、1回の質問や協議で済むようにしろよ!!」と。
 でも、事業の内容を突き詰めれば突き詰めるほど、新たな疑問やアイデア、複数の方向からの再検討をしたくなることは、普通にありますよね。

 そもそも、部下の業務に全く関心のない上司もいるし、自分の所掌業務以外は“我関せず”といった同僚も多いし・・・

その2:出てくるアイデアのボリューム

 私が感じるGPTの能力を例えるなら、「天才料理人」かな。(自分がレストランのオーナーで、GPTは雇っている料理人と言う前提です)

 自分も料理をするけど、玉ネギと豚ロースで思いつくのは生姜焼きくらい。
 でもGPTなら、学習データベースには無数の食材や調味料の情報があり、食材・調味料がどう組み合わせることが可能なのかを瞬時に作り出してくる。その中には知っていた料理もあるけど、時には思いもつかない全く新しいメニューもあり、それを無限に出してくる。また、単にランダムに食材を混ぜ合わせるだけでなく、それぞれの食材の相互作用や全体の味わいやバランスを考慮してくれる
 結果として、「これまで無かった最高の料理」を提供できるかもしれない。
 人間が同じようにLLMと同等のデータを記憶するのは無理だし、仮にExcelやAccessに完璧にリスト化された膨大な食材や調理法のデータがあっても、その全てを把握・管理するのは不可能です。

では、政策立案(事業創造)にGPTを使うとどうなるか?

 今回の実験では、「GPTの利用で楽になる」ということは全くないですね。むしろ、事業の可能性や選択肢をどこまでも繰り返し突き詰めていけてしまうので、却って大変です。これだったら、人間同士で既存の知識・経験の範囲内でそこそこに検討して、そこそこで決定してしまった方が余程楽だと思います。
 ただ、職員として、「どこまで事業を突き詰めるか」という気持ちのあり方次第ではありますね。
 「それなりに事業の外形が整ったら、それでいいや」と割り切ってしまえば、それは楽ですね。
 逆に、可能な限り事業の質を向上させたいと考えると、今度はキリがなくなります。今でもGoogle検索や図書館の書籍等からの情報収集はしていても、GPTとは比較にならないと思います。

 なので、結局は「使う人次第」という、至極当然の面白くもない結論になりますね。
 今回の空き家問題の検討でも、私はネットでチョチョッと情報を集めただけだけど 、リアルで空き家問題に真摯に取り組んでいる人こそが、リアルな課題をベースにGPTを使えば、もっと新たな可能性が生まれるのではと思います。

 その意味では、その人がリアルの業務に日々どう向き合っているのかが問われるということか。普段から、その課題に対して如何に真剣に取り組み、問題点を整理し、解決したいと継続して思っているか。
 解決したいと思っていれば、GPT以前に色々な検討をしているだろうから、そういったものがベースにあって、その上でGPT を使えばブレイクスルーが生まれる気がする。

 私は今後も、GPTを相棒・協力者として、過剰な期待も過小な評価もせずに、使っていきたいです。


≪追記≫

AppSheetで空き家Questアプリを作成継続中~

■アプリをデプロイしてスマホに登録

■アプリの起動画面


■空き家登録のリスト

■個別画面

■QRコード読み込みもできるぞ

自分でアプリを作るって、面白いね~
これは久々にハマる予感がする。