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翔んで埼玉という映画をご存知だろうか?

もう何年も前のことだ。一時期、埼玉に住んでいた時にこの映画の上映が決まった時は友人と見に行った。埼玉県生まれでもなければ埼玉育ちというにはあまりにも浅い私だったが、せっかく埼玉に住んでいるのだから埼玉県で見ずしてどうする? とやたら気合いが入っていた。

映画の前にまずはランチに行こうとお店に入るなり、友人はこの紋所が目に入らぬか! と言わんばかりに私になにかを見せつけてくる。

木版の形を模したステッカーの通行手形だった。埼玉県限定先着入場者特典を既に友人はゲットしていた。

友人は新潟生まれ、新潟育ちだったがわけあって埼玉に長年住んでいる為、すっかり心は埼玉県民なのだ。ちなみに私と行くまでに既に3回も映画を堪能していた。

埼玉県で埼玉にまつわる映画、見たらどうなるのだろうか? 映画館では静かに鑑賞するものというマナーが当たり前だろうからきっと後で鑑賞来た方々は色んな形で盛り上がるのか? 胸を高鳴らせながら鑑賞する。

鑑賞した結果、あれは埼玉県で見るべきと判断した。静かに鑑賞するのがマナーと思われていた映画館内の客席が、要所要所でどよめくのだ。私がまだまだわからない、気づかないようなところでざわつくのは真性の埼玉県民なのだろう。

その空気がなんだか一体感を感じ、その場で観ている方々と楽しんでいるような気にもなれた。その場で観ることに居心地の良さを感じた。

近年、続編をやるという話を聞いたので実は楽しみにしている。次の入場者特典はしらこばとの踏み絵でもあれば盛り上がるのではないだろうか? 願わくば、ぜひまた友人と観に行けたらと思う。

埼玉に住んでいなくても、空気を味わうために埼玉へ足を踏み入れて映画を鑑賞するのも悪くないのではないだろうか。

ちなみに翔んで新潟の漫画が出た時は友人はかなり喜び、ひたすら笑っていた。「ブルマンですだ」が、ツボらしい。

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