疲れとストレスでバグった話

疲労で脳がバグったので残しておこうと思う。

時間外労働が凡そ60時間超えたあたりから、病んでいたんだと思う。
そもそも、ストレスで胃と自律神経を壊してからじわじわと脳が壊れていくのを感じていた。それが先週あたりにピークになって、あ、だめだ、壊れた。と思った。

自殺という行為に必要なのは、覚悟ではなく衝動だ。
今、飛び込んだら死ねる。
今、走り出したら死ねる。
よっしゃ!死のう!じゃなくて、死ねるな、と静かに思うのが自殺という行為なんだと思った。
会社からの帰り道に、なんの感情もなく涙がこぼれるのを感じながら、車の光が綺麗だなと思いながら、今この道路に飛び込んだら死ねるな、と思っていた。

JRなんか顕著で、北海道のJRはほとんど柵なんかないから。飛び込んだら死ねるな、と思ってしまう。楽になりたいと思う、そんな毎日だった。

死ねるな、というのは。
明日会社に行かなくていいな、とか。
ゴミ出しとか考えなくてよくなるな、とか。
そういう些細な、目先のだるいことを無視してよくなるみたいな感情だった。ほんの少しだけ楽になれる、みたいな。でもいつだって衝動が足りなくて、やっぱ今じゃないなとなってしまうから今も生きてる。

友達と遊んだら楽しいかな、と思って遊んでみると対面で会うとその後疲れて動けなくなってしまうし、電話をすると、電話しながら静かに泣いていた。バレてたかバレてなかったかわかんないけれど、何人もの友人たちは何も言わなかった。スプラトゥーンしながら泣いてた。面談しながら泣いてたけど、上司には多分バレてた。

楽しいは休養した先に用意するべきだったとベッドに伏しながら後悔した。なんて言うか申し訳なかった。いつもの私じゃなかったろうし、体力がなくて普段よりご飯を食べられない私の相手をするのは疲れただろうし。
申し訳なくてまた泣いた。いっぱい泣くと頭と胃が痛くて眠れなくて、これも毎日の事だった。

そう、ご飯を食べられなくなった。
お前いつも食べてないだろと言われればそれまでだが、わにかけて食べられなくなった。咀嚼に耐えられない。食べ物を選ぶ時に噛んだ感触を気にするようになってしまった。
何を食べたらいいかわからない、ならまだ普通の疲労の時も感じてたけどそれとは段違いだった。迷って迷って、ポカリばっかり飲んでしまう。ありがとう大塚製薬。
時々お菓子を貰って食べるとその味の濃さにびっくりした。

思えば、何度か死にたい時期のある人生だったが、今回がいちばん酷かった気がする。
リストカットしてた少女時代よりも、毎日吐いてた新卒の頃よりも、ただ自分で死のうとしてないいまのほうがもっと、なんというか、壊れていた、というか。
死にたいし殺してやる!と血気盛んだったあの頃よりも、あー、死のうかな、といういまの方が死に対して積極的に感じた。

今思うと完全に脳のバグだったんだけど、不意に涙が出てしまう。仕事中もかなりスマホを見ていた。普段はあんまりやらないのに、気を紛らわしながらじゃないと、いつ泣き出してしまうか自分でも分からなかった。座っている時、たっている時、働いていても眠っていてもいつでも泣き出しそうだった。
同時に、人に頼りたくない気持ちが強かった。これもたぶんバグ。

元々弱音を吐いたり、甘えたりするのが得意じゃない。頼ったり。でもこのときはもっと異常で、誰にもこの状況を知って欲しくないと思った。「全然よゆーでちょー元気な佐久間イオ」でいたいと願っていた。
だから電話とかでも静かに泣いてたし、無理だ!と喚いたりもあんまりしなかった。
ていうか、誰も信用できなかったんだと思う。私のことを救えるのは私だけだと思ってた。誰に何を言われてもそれは気休めで、この人は決して私を助けてはくれないと思った。

唯一、年下の女の子が
「じゃあ仕事辞めて一緒に暮らそうよ」
「私頑張るよ」
って言ってくれたのだけ、すごく救われたなあ。
あの時は、本当に私が仕事を辞めたら私のことを拾ってくれそうだった。
親にも思ったことないくらい、安心した。

段々と仕事をミスっても何も思わなくなった。もう辞めるしな、としか思えなかった。
過去形にしたいのは、きっと現状を見たくないから。

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