見出し画像

西近津遺跡群(弥生時代)

1 場所
 佐久市長土呂に所在する。小諸方面から進んでくると左手に近津神社が見えてくるが、この右手側に遺跡は広がっている。

2 特徴
 周辺は住宅や店舗などの開発が多く、これまでに幾次にもわたる発掘調査が佐久市教育委員会により行われてきており、弥生時代から中世・鎌倉時代にいたる大規模な遺跡であることが判明している。中部横断自動車道建設に伴う発掘調査は、約2万4千㎡を県埋蔵文化財センターが平成18年から20年にかけて実施した。弥生時代では方形や円形の周溝墓の他、竪穴住居跡110軒が確認されたが、特に注目されるのが、長さ約18m、幅約9.5m、床面積約150㎡(46坪)という弥生時代後期の竪穴住居跡が発見されたことである。国内最大規模を誇る超大型竪穴住居跡といえるだろう。
 この超大型竪穴住居跡は、調査終了後に埋め戻され、高速道路の高架下に今も眠っている。
 
3 ミニ案内
 周辺には、飲食店も増えてきている。なかでもこの5月にオープンした「PORCO—ポルコ」はイタリア料理が楽しめる美味しいお店と評判である。 佐久穂町の「レストラン&バル田舎道」が移転・新装オープンしたお店である。
 また、近津神社の対面にある佐久プラザボウルは、長く親しまれているボーリング場である。                   (桜井秀雄)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?