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県遺跡【古墳時代】

1 場所
 軽井沢町長倉の鳥井原に所在する。借宿で分岐する国道18号バイパス沿いにあり、標高は930mの高所にある。

2 特徴
 昭和51年に国道18号バイパス建設に伴い第1次調査が行われ、平成5年には北陸新幹線建設に伴う第2次調査が行われた。2回の調査では、古墳時代前期の竪穴住居跡が計3軒みつかっている。弥生時代以前には集落がなかった地に突如出現した小規模な集落跡である。この竪穴住居跡の埋土にはレンズ状に堆積した軽石層が認められた。火山灰分析により、この軽石層は、浅間山の過去2000年間で最大の噴火である天仁元年(1108年)の「天仁の大噴火」によるものだと判明した(浅間B軽石層)。群馬県ではこうした浅間B軽石層が確認される事例が多くみられるが、長野県内ではこの遺跡のみである。また、古墳時代の住居跡の埋土中位に浅間B軽石層がみられるということは、竪穴住居が自然埋没するまでには長い年月が必要であることもよくわかる遺跡である。

3 ミニ案内
   小諸方面から国道18号を進むと、借宿で左右に分岐する。左へ行くと軽井沢駅や旧軽銀座へ、右へ行くと碓氷バイパスへ向かうことになる。借宿で分岐する手前にあるおらんち食堂は安くて美味しい。お土産はやはり、中軽井沢の国道沿いにあるツルヤ軽井沢店が良い。他のツルヤには置いていない品もあり、夏は県外ナンバーの高級車でいっぱいである。ミカドコーヒーもテナントにはいっているので旧軽銀座名物のモカソフトはここでも味わうことができる。(桜井秀雄)


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