ドール初心者がキャラドールをカスタムした話
(2年くらい前に書くだけ書いて下書きに眠っていた記事があったので公開しました。)
推しの立体がほしい。
私の推しはオクトパストラベラーというゲーム主人公(のひとり)、のテリオンさんとサイラス先生というキャラクターです。
キャラのフィギュアとかねんどろいどとかが出るタイトルだったらまた違ったのかもしれませんが、立体化の望みが薄いジャンルだと思うと余計ほしい。やりとりを妄想しつつ写真とったり、コラボカフェや同人イベントに連れて行ったりしたい。
ないなら作るしかない。(※既にそれで作ったもの多数)
というわけで今回はフィギュアが出ないジャンルのオタクでドール初心者が「そうだ、キャラドール作ろ」と思ってからやったことをまとめました。
具体的な作り方的な部分は他にも書いている人がいると思っているので、カスタムしてみた感想などがメインになってるかもしれません。
素体選び
今回私はオビツ11というドールを選びました。
「オビツ社製の11cmボディ」という意味です。ボディが11cmなのでヘッドをつけると大体身長15cm弱ぐらいになるお人形。
理由としては以下のような点が私の希望に近いと思えました。
目的が連れて歩いたりシチュエーション変えて写真撮ったりしたいというところにあったので、完成ドールの大きさは荷物の大きさに直結しますし、汚損のリスクを考えるとパーツの買い替えが容易であったり、扱いやすい価格であることは重要かなと思います。25万のキャラドールとか仮にお迎えしたとしてそこから指一本触れないですよ。(私はね。)
ドールは基本的に大きさと値段が比例しているのでわかり易いなと思います。
オビツ11サイズに関して言えばボディは1500円くらい。それ以外のパーツはどこまで自力で作るか、購入するにしてもどういう売り手からどいういうクオリティのものを購入するかによってかなり幅が出てくる印象ですが、マックスにお金をかけたとしても4~5万以内に収まる範囲ではないかなと。どういう売り手からどういうクオリティのものを、というのは、例えばヘッドであれば企業製なのか個人の作家製のものなのか。素体なのかメイク済みのものを買うのかという選択肢の違いです。
完成15cmなので眼鏡ケースとかに収納できます。3等身くらいでデフォルメ気味のかわいい印象のドールになります。
ねんどろいどどーるはねんどろいどの頭を付けられるドールボディ。ここ1〜2年くらいグッスマも関連商品を充実させてきているように見えます。そのねんどろいどどーるとオビツ11はスケール的にほぼ一緒です。正確には関節の数とか手足の長さやディテール感とかまぁまぁ違うんですが、どーるのボディの登場前はオビツのボディにねんどろいどの頭をつけるのが主流だったようなので(異なるメーカーの製品を組み合わせることには賛否あるので深くは触れません)、洋服などを扱うディーラーさんは両サイズ展開してたり兼ねてたりする人が多い印象です。それから男の子キャラも多いので、男の子向けのアウトフィットを展開している作家さんも比較的多い気がします。
敢えてデメリットも挙げてみようかなと思いましたが、一言でまとめると「リアルな『ドール』を楽しみたい人には向かない」という感じでしょうか。
小さいのがメリットかデメリットかというのは、用途とどこまでキャラクターの再現を突き詰めるか、理想のドールがどいういうタイプかによるところが大きいとは思います。
少なくともオビツ11のサイズであるとデフォルメ、アニメティック系のドールこそ良さが生きるなというのが個人的な印象です。細かい再現が難しいのはデメリットにもなり得るかもしれません。
特に衣装などを自作で再現しようと思うと、小さいと逆に難易度高い場合ありますからね。
自由度というのはドールそのもののディテールの部分もありますが、オーナーやディーラーの人口の多さも含めて言ってます。嗜む人が多いから(メーカー製だったり個人製作だったりするわけですが)対応するパーツやアクセサリー選択肢も多いということです。
オビツ11は前述の通りねんどろいどで遊ぶ層と被るサイズなので、そこの選択肢はあります。ただコミュニティ的にはドールを嗜む層というより、ぬい撮りやフィギュア撮影などを楽しむ層に近い印象だと思うので、「ドール」としてはややマイナーなのかなというのが、足を突っ込んでみて抱いた感想です。
必要なもの、購入先
オビツ11ドールに必要なものは以下の5つ。
アウトフィットはそのキャラの衣装によってパーツの多さが違うと思うので1つに数えてしまうのが適当かどうかはともかく、要素としてはこの5つです。
購入できるお店としては以下のようなところがあります。
ボディ購入
今回私が購入先に選んだのはPARABOXさんです。理由としては主に以下の2つ。
素体はもちろん手描きのメイクを施したヘッドも売っており、それも数パターン用意されているので初心者でもカスタム感の高いドールが入手できるお店です。
カスタムベーシックモデルはヘッド、アイ、ボディのセットで購入でき、かつ組み立て済み(ヘッドがボディに接続してあり、アイがヘッドに嵌められている)の状態で受け取れるものです。あとウィッグとアウトフィットを用意すればよく、合うウィッグのサイズもキャラクターのページに書いてあるので初心者に優しい。
この手描きヘッドの中に合うなと思う表情があったのが決め手でした。
ウィッグ探し・アレンジ
テリオンさんはPARABOXで本体と一緒に購入したウィッグをカット&アイロンしました。
もちろん私は美容師ではないので手探りです。
テリオンさんはテキトウカットの無造作ヘアでもだいたいそれっぽい雰囲気になってくれたのですが、問題はサイラス先生でした。
↑ 悩みの記録
テリオンさんが比較的時間かけず仕上がったのに対しサイラス先生がなかなかできなかったのは髪型のせいです。
ここらへんは4.5インチという小ささゆえのアレンジ難易度の高さを痛感しました。大きいサイズだったら切ったり貼ったり固めたりでニュアンス表現するのも色々やり方ありそうですが。
こういった(↑)前髪も含め一切カットしていないウィッグもあるので、そこからのカット&アレンジも試しましたが、よくわからんかった!カットセンスがない!
メルカリでボア素材のハンドメイドウィッグの出品に出会うことができて試してみたらしっくりきた。
残りの衣装自作
インナーやズボンなどはそこまでユニークデザインではないので探せばそれっぽいのが見つかったのですが、テリオンさんのポンチョ+ストールとサイラス先生のローブだけは作らないとかな……ということで自作。
テリオンさんのポンチョの材料はそのへんにあった古着
ポンチョなのでてきとうに扇型に切って縫っただけ。
問題(また)は先生のローブでした。作画コストが高いんじゃ……。
オビツ11やねんどろいどどーるサイズの服の型紙本から、参考になりそうなものを探します。
▲こちらの本に載っていた「フード付きマント」に手を加えればそれっぽくなりそうだなと。基本的なものから凝ったものまで色々載っています。
▲こっちは「学校」テーマなので制服やユニフォーム中心なのですが、演劇部の衣装でドレスがあったり弓道部で和服っぽいのもあったり思ったより作れる服の幅は広いです。その中にオカルト部のローブっていうのがあって、それも近いかなと思ったので買った本でした。
オビツサイズでケープ付きフードローブを作るのはちょっと難易度高そうだったので、羽織りスタイルを前提として袖は飾りで作りました。割り切り大事。
ハンドパーツ導入
オビツ11の素体には3つくらい手のパーツが付いていますが、手だけが入った別売りパーツもあります。
指さしたり何かを握らせたりできるようになりました。
身長調整キット導入
三等身がかわいいオビツ11サイズですが、身長調整キットというものがありちょっと背を高くできます。
サイラス先生を少し高身長に調整。
いざ人形遊び
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