見出し画像

代表インタビュー│ひと味違う、IT企業へ【前編】

今回は、後藤社長へインタビュー! 前編と後編に分け、今回は「作作での働き方」についてお届けします。

「無理のない働き方」を軸の一つにする作作。その背景にはどうやら、後藤社長のこれまでのキャリアが関係しているようです。

◆プロフィール◆

後藤 公寿(代表取締役)

東京都生まれ、栃木県育ち。夜の接客業界に関する広告営業を経験した後、未経験でIT業界へ転身する。3社でキャリアを積み、2006年に作作を設立。至福のひと時は、仕事終わりのおいしいお酒と、愛猫たちと戯れる時間。

Q.まず後藤社長は、いつから独立を意識したんでしょうか?

栃木県にある私の実家は小さな工場を経営しています。小さな頃から親の仕事を見ていて、「自分もいつか会社を持つんだろうな」と自然と思うようになったんです。

……とは言っても、ぼんやりとしたもので。高校卒業後は、少し興味のあった放送作家の専門学校へ通ったり、接客の世界で働いてみたりと、いくつかの業界を見てきました。

「パソコンってすごいな」から、深い深いITの世界へ

Q.ITの世界に入ったきっかけは?

転職を考えていた頃、日本に『Windows95』が普及して話題になっていました。パソコンを求めて秋葉原のお店に人がズラッと並ぶのを見て、「パソコンってすごいな」なんて漠然と驚いたんですよね。社会でもまだまだ新たな業界でしたが、挑戦したくなりました。

ですが私は、パソコンを触るのも初めてでした。その上、入社したのは社員10人ほどの小さなプログラミング会社です。本を読みながら、先輩の見よう見まねでキーボードを打つところから始めましたね。

入社2~3ヶ月目あたりから徐々にプログラミングを任されて、大手企業の業務システムにも携わるようになりました。企業のライフラインともいえるシステムを支えながら、自分の技術も突きつめられる――。そんな仕事が面白くて、どんどんのめり込んでいきました。「独立するなら、この世界だ」と確信したんです。

Q.そこから作作の誕生までは、どんな道のりだったんでしょうか?

独立に向け、計3社のIT企業で経験を積みました。3社目のベンチャーではプロジェクトマネージャーを務めて、大手企業に直接提案もしながら管理会計システムを作りました。この3社目でやっと、IT業界で通用するビジネスのコツを掴めました。技術においても、高いレベルまでたどり着いたように思います。

でもそんな手応えとともに、IT業界の課題も強く感じていました。この世界は長時間残業なんて当たり前。まさに、帰って寝るだけの生活です。私も相当な無理をしましたね。この過酷な環境で体調を崩し、夢を諦めて、第一線から退いてしまう仲間をたくさん見てきました。

そんな光景に、いつしか私は「仕事を楽しむには、自分の暮らしも大切にしなければ」と思うようになったんです。自分が作る会社では、そこを軸にしようと決めました。

いきいきと、長く働ける会社を作りたい

Q.ご自身の苦労をもとに、作作のベースが生まれたんですね

技術を尖らせながらも、無理はしすぎない。その方が、この業界でいきいきと働き続けられると思ったんです。「大手企業にしよう」「絶対上場するぞ」と意気込んで起業する仲間もいましたし、それも素敵だと思います。でも私は、ちょっと違った道を選びましたね。

独立を決めたとき、同じ職場の仲間に声をかけました。それが、現在作作の取締役を務めている二人です。二人とも、かねてから私の技術を支持してくれていて、「暮らしを大切にした働き方」にも共感してくれました。

起業までは思ったより長い時間がかかりましたが、おかげで自信もついて、こうして自分なりの“理想の会社像”もできたように思います。

Q.ちなみに、「作作」という社名の由来は?

やはり、ひと味違う社名にしたかったというのはあります。

IT企業やベンチャーにはカタカナの社名が多いですが、もう少し日本らしさを感じるものが良いかなと。そこで色々と漢字を調べてみたんです。でもあまり凝りすぎると、和のテイストが強いというか、居酒屋さんのような渋さが出るというか(笑)。

「小学校で習うような簡単な漢字って何だろう?」と探していくうちに、「作」という字を見つけました。文字のフォルムとしても音としても、すごくシンプルで良いなと。また、きちんと意味も込められると思いましたね。プログラミングでシステムを“作る”という事業内容や、丁寧に仕事する“手作り”の感じも伝わるかなと思い、「作作」に決めました。

無理なく働く。でも技術にこだわる

Q.働きやすさについては、作作は安心できそうですね

そうですね。ですが“無理なく働くこと”と、“ラクして働くこと”は別だと考えています。私たちはITのプロとして、仕事と真摯に向き合わなければなりません。特にエンジニアは、積極的に学び続ける姿勢が必要です。この業界では新たな技術が次々と生まれますから、常にアンテナを張っていなければなりません。

一方で、働き詰めでプライベートが犠牲になってしまう……という心配はないかと思います。タイトすぎる納期や、スキルに見合わない内容でプロジェクトを任せられたときは、取引先と交渉して、無理させないようにしています。実際に社内の残業は最小限で、みんなメリハリを持って働けていると思いますね。

Q.自主性があれば、未経験の方も活躍できそうでしょうか?

はい。コツコツと努力した分だけ、キャリアにも期待してもらいたいです。作作で歩める道は、プログラマーやエンジニアだけにとどまりません。ゆくゆくはITの専門領域を極めたスペシャリストや、チームを引っ張るマネージャーとして活躍してほしいです。

そして作作は、2026年に設立20周年を迎えます。節目に向けて、IT業界で「この領域なら負けない!」と胸を張れるような事業に取り組む予定です。そういったステージで輝ける人材を育てていきたいですね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?