空を見上げる生き物

画像1 星が山の端に沈もうとしている逃さないぞ 月みたいな星が撮れた
画像2 空はいつもそこにあったから空を撮った 空はいつも広かったから空を見上げていた 1番簡単な1番つまんない誰にでもできる1番普通なこと取るに足りないどうでもいい行動 空ばかり見ている空ばかり撮っている自分 取るに足りないことしかできない
画像3 空はどこにでもあるものではなかった 窓のない部屋に空はいなかった 空を見るのは普通じゃなかった 見たいときに空がそこにあるって普通なことじゃなかった
画像4 植物と電気の設備に区切られて見上げる空はまるで地球を見下ろすよう
画像5 逆光の赤いバラは心の瞳だけに赤い
画像6 たくましい送電線は人類にこの瞬間も血液を送る
画像7 イバラ 放電 垂れこめる雲 馬の蹄の響きが遠く 伝説は巡る 時代に姿を変えながら
画像8 水田の中の雲
画像9 水田の中から射す夕ひかり
画像10 落ちる雲は伸び上がる雲
画像11 沈みゆく陽は 足元を照らす灯
画像12 雲に呼吸を合わせられないかと思う 雲に呼吸が合わせられたら 地球の心持ちになるだろう
画像13 7万年前の地球の空に似てるかもしれない 7万年前の地球の空に電線は写らない
画像14 雲の形に意味を求める 空からの声を聞き取ろうと耳を澄ます ささやな発火は止まない

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