ここではない場所がここにあるかもしれない冒険
目の前の風景や顔に触れる空気や足の下の感触がどんどん変わって行く日々に慣れてしまっていると コロナちゃんと一緒の暮らしはなかなかに新鮮というほかない
アスファルトの道 街灯 並木 夕暮れの光 この中を移動している自分がいない
こういうの 見ているだけっていうんだなぁ なるほど 知らなかったかもしれない
この中を歩いている後ろ姿 なんだか乗り移りたくなったりして
そういえば ここを歩いているとき思ったっけ 船だ いいなぁ 乗りたいけど無理だものなぁ どんな時もさらなる望みは湧くんだな
もちろん注目は 鳥 名前は知らない 小さい鳥が一羽で歩道にいる勇気
っていうか お店はあらかた閉まっている
南の島の花
海風が緩く吹き抜ける
市場にも 風通しがいい
上下に広いのが楽しい
紫色の憧れの花 居るべき土地で伸び伸びと咲いている
太陽が似合う
ゆったり優しい
似たような街並みをただ歩く
ここじゃない別の場所が嬉しいばかり
行ったり
来たり
ぐるぐるしたり
夜になると屋台が出るはずの場所を昼下がりからぐるぐるしている酔狂
ソーシャルディスタンスの不思議な時代は こういう開疎な場所にもたどり着けない不思議 テレビが言っている 一人一人の挑戦が世界をつくる 才能ない人も体力ない人も挑戦しなきゃ明日へ行けない時代になったらしいこの記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？