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【一般質問通告書】 外国ルーツの子どもと保護者の支援等について

提出日:令和6年8月27日
令和6年9月3日に開会の第3回武蔵野市議会定例会にて、下記のことを市長・教育長に質問したいから通告する。


外国ルーツの子どもと保護者の支援について

日本国内の在留外国人数は2023年末時点で約341万人、年々増加傾向にある。また、武蔵野市の在留外国人も同様に増加傾向にある。さらに、日本国籍を有していても文化的背景などが外国にある方、外国籍であっても日本で生まれ育った方、国際結婚により親の一方が外国籍であるダブルルーツの方など、国籍や在留資格などに関わらない「外国にルーツを持った市民」も多く武蔵野市内で暮らしており、そのように様々な文化を背景にもつ子どもは特別な配慮を必要とする場合も多いことから、外国ルーツの子どもとその保護者の支援の実態と今後の展望について伺う。

  1. 外国ルーツの子どもの数の推移について
    市内保育園における外国籍の子どもの数の直近3年間の推移、および市内小中学校における外国籍の子どもの数の直近3年間の推移を伺う。また、外国にルーツを持つ子どもが入園している保育所の数、外国にルーツを持つ子どもが通学している小中学校の数も伺う。

  2. 入園手続きについて
    保育園の入園に向けた手続きや準備について保護者へ伝える際の支援について、翻訳や通訳のサポートは実施しているか。また、サポートがある場合には、サポートについての情報を他言語で発信しているかどうか伺う。

  3. 入園にあたって
    入園にあたり、宗教などの多様な文化的背景に基づく特別な配慮が必要な場合の支援体制について、その対応の現状と課題を伺う。また、その支援の主体は各保育園が担うのか、市が担うのか、主体と、園が主体となる場合には、市によるサポート体制についても伺う。

  4. 入園後について
    保育園入園後、保護者会や面談などの通訳、配布物や各種証明書などの翻訳のサポートは実施しているか。また、サポートがある場合には、サポートについての情報を他言語で発信しているかどうか伺う。また、その支援の主体は各保育園が担うのか、市が担うのか、主体と、園が主体となる場合には、市によるサポート体制についても伺う。

  5. 保育現場へのサポートについて
    外国ルーツの子どもの受け入れに保育士の加配はないが、特別に支援の必要な子どもや保護者がいる際、通訳ツールの貸し出し、保育士に対するガイドラインや研修の提供などの支援は行っているか。行っていない場合、今後の取り組みの予定について伺う。

  6. 帰国・外国人教育相談室と保育園の連携について
    保育園へ通園している外国ルーツの子どもたちの帰国・外国人教育相談室への接続など、スムーズな就学のための支援は行っているか伺う。

  7. 帰国・外国人教育相談室について
    すてっぷルームの利用状況について、在籍学校ごとの利用人数を伺う。また、利用者のニーズや課題について、市の所感を伺う。

  8. 学齢期の子及び保護者への言語支援について
    保護者会や面談などの通訳、配布物や各種証明書などの翻訳のサポートの利用状況、利用者のニーズや課題について、市の所感を伺う。

  9. 母語や母文化の学びについて
    子どもたちのアイデンティティの確立を支え、自己肯定感を育むとともに、家族関係の形成に資するためには、日本語指導に合わせて、母語、母文化の学びに対する支援に取り組むことも必要である。学校における母語、母文化に焦点を当てた学習活動、および学校外での母語や母文化の学習機会の提供は行っているか伺う。また、母語学習の重要性に対する市の認識について伺う。

多様な性的指向・ジェンダーアイデンティティを抱える市民の支援について

長崎県大村市が5月、男性どうしのカップルに対し、続柄の欄に「夫(未届)」と記載した住民票を交付した。東京都内でも「パートナーシップ制度」を導入している世田谷区や杉並区が検討を始めているが、武蔵野市での検討状況について質問する。

  1. 同性カップルの住民票の続柄欄に事実婚表記について
    同性カップルのうち、1人の続柄を示す欄に「夫(未届)」もしくは「妻(未届)と記載し、事実婚と同等の表記とする住民票を交付することは可能か。現状と、未対応の場合は実施に向けた武蔵野市における検討状況について伺う。

  2. 同性カップルの住民票の続柄欄に縁故者表記について
    国では同性カップルの続柄には「同居人」を充てるべきとの考えだが、現在武蔵野市で同性カップルが同一世帯となる場合、続柄の記載は「同居人」か伺う。また、国からの関与は「助言」に留まり、その決定権は自治体にあるが、続柄を「縁故者」とすることは可能か。できない場合にはその理由を伺う。

  3. ファミリーシップ制度について
    現在の武蔵野市のパートナーシップ制度は、二者での利用となる。二者のほかに、子どもや親などの近親者を含む家族の関係を届け出た場合には、合わせて証明をするファミリーシップ制度を導入すべきと考えるが、市の見解を伺う。

  4. 各種書類における性別欄について
    トランスジェンダー当事者など、性別の記載欄によって困難を感じる市民がいることから、各種書類における性別欄の設問の設置の要否について丁寧な検討が必要だと考える。一方、実態調査などにおいては男女格差が大きい現状を踏まえると性別の取得が必要な場合もある。市の、各種書類における性別情報の取得の要否検討の基準の設置、および性別欄についての補足説明の記載など、対応状況について伺う。

プロボノの活用と地域の担い手不足解消について

  1. むさぼのについて
    2024年度からはじまった、武蔵野プロボノプロジェクト(むさぼの)について、プロボノの導入の経緯および期待について、市の見解を伺う。

  2. 市民参加の効果について
    ボランティアなどを通じた市民活動へ市民が参加することについて、防災や防犯の観点、および産業振興の観点などから、どのような効果が見込まれるか、市の見解を伺う。

HPVワクチンの接種について

  1. キャッチアップ接種の広報について
    キャッチアップ接種対象者への広報について、ハガキの送付による接種者数の増加や問い合わせの増加はあったか伺う。また、3回すべて接種するためには遅くとも9月ごろまでには接種開始の必要があり、市報や市LINE、ポスター掲示などでの広報強化をすべきと考えるが、今後の広報の予定について伺う。

  2. キャッチアップ接種の終了後の対応について
    キャッチアップ接種について、2025年3月で終了となるが、接種開始が遅く、3回すべてを3月までに接種できない場合、3月までに接種できた分まで無料となるか伺う。

  3. 男性HPVワクチン接種費用の助成について
    助成事業の利用状況について伺う。

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