FGO可能性考察 ​─安倍晴明編①─

初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。刹那と申します。
普段はTwitterにて考察もどきを放り投げておりますが、今回は某笑顔動画にて活発化するコヤンスカヤ考察を受けて、「俺もなんかしてーなぁ」と思った結果、こうしてnoteに書き散らすことに相成りました。

あくまでもこれは俺からのひとつの可能性の提示で、考察とはそのような物として俺は扱っております。
気に食わない、なんか違う、という方はそのままブラウザバック推奨です。






えー。では始めます。今回提示したい可能性は、「ホームズのレイシフト観測者、安倍晴明説」です。
なんでこんな事を思いついたか、というとある方が「安倍晴明って獣なんじゃね?」という考察を投げた事から始まりました。コヤンスカヤを誅罰するために獣になる晴明。なんかいーなーと思ってたんですよ。ええ。

オリュンポスでホームズが「コヤンスカヤは私の敵だ」 と言っていた事実に気が付くまでは。

ここに気がつくまで、俺は「安倍晴明と殴り合いできんのか!ロマンだな」位にしか思ってなかったんですよこれが。馬鹿なのかな?と今になっては思います。

つまり、「コヤンスカヤへの敵対」という観点において、ホームズと晴明は結託できるということです。

ではその根拠、というか可能性を見いだせた部分の説明をして行きます。

1.レイシフトについて

ホームズは新宿にて、第4特異点から第6特異点、第6特異点から新宿特異点へとレイシフトしていた、と明かします。
つまり、彼はレイシフト適性者である訳です。
そも、レイシフトって何なのでしょうか。

物体を擬似霊子に変換し、任意の座標に転移させる移動法。
アトラス院の協力で実用化された時間跳躍術式。
レイシフトによってマスターを様々な時代に送っているが、実際には霊子データになって「投射・観測」しているという考え。タイムマシンのようにも使えるので魔術協会では実現化を危険視されていた。
理論はともかく技術が追いついていないため完成は不可能と言われていたが、マリスビリーが巨額を投じてアメリカ政府と交渉、量子力学部門の研究施設として資材と技術者の提供を受け、完成までこぎつけた。その実験には国連(といっているが、大部分は魔術協会)の許可が必要、という条件がかかっている。特異点Fの調査の時がレイシフトの初動でもあった。
カルデアの外周部分の壁と壁の間には量子加速器ならぬ魔力加速器が設置されており、これを最大出力でブンまわして四十八人ものマスターを霊子に変換し、レイシフトさせる筈だったのだが……(マスターひとり分であればコンパクトな加速器で霊子変換が可能)

レイシフトの工程は、

コフィンに入る。
マスターの全パラメーターを調査、定義。
魔術的な「生きているが死んでいる箱」を作成。
マスターの生命活動を「不明」状態に。
擬似霊子分解、開始。
スパコンも総動員して人体とその運命力、マスターが不在になるコトで起こる歴史やら因果関係やらの狂いを計算し、仮の数式をあてて歴史をきちんと補正する。膨大な電力・魔力を使うが、そこは加速器でまかなう。
一〇〇年先まで保障されている人類史マップ・カルデアスのデータを利用して、レイシフト先の状況を確認。
霊子投影開始。
レイシフト先にマスターの霊子がすべて投射された段階でコフィンと外界を完全に遮断。コフィン内部は無の定義となる。
マスター、レイシフト先に実体化。たいてい空から落ちる。
というもの。
MOONLIGHT/LOSTROOM material: MOONLIGHT/LOSTROOM用語辞典

以上がFGO時空におけるレイシフトの理論です。クソ長いので要約すると、
コフィンなどにはいり生死を不明にする→肉体や魂を数値化→それを過去等に投射→それを過去に定着させる→現在において不足する人員について観測によって調整を行う。
というやり方であると分かります。

ところで、何故、ホームズは不穏不穏と騒がれていたのか、覚えていますか? フォーリナークラスがどうこう、と言うのもあるのですが、コイツ地味に単独レイシフトしてた疑惑があったのもその一因と思われます。
要は単独顕現所持疑惑ですね。では何故「単独顕現」「レイシフト」と名前が呼び分けられているのかですが、これには先程も言った観測者の有無が理由と思われます。観測者が必要なのがレイシフト、必要ないのが単独顕現、と呼び分けられている訳です。
では、ホームズは自らの転移能力をなんと呼称したでしょうか。そうです。「レイシフト」であると呼称しました。つまりホームズの転移能力は観測者が居て初めて成立するものと分かります。

しかし、ここで問題があります。彼は第4特異点から新宿、またカルデアに腰を落ち着けるまでに最低計3回転移している事が判明しています。
・第4特異点に召喚
・第4特異点から第6特異点に転移
・第6特異点から新宿特異点へ転移
・新宿特異点からカルデアへ転移
と、彼は3回もレイシフトを敢行しています。
きっと全員が「お前なんなの?」と思っていると思います。俺もです。

またレイシフト後の観測は、その時代における余分として修復力に弾き出される事を防ぐ役割もあると考えられます。

実際レムレムしている藤丸を、皆で観測することで通信なんかも出来ていた訳なので、例えレムレムでも観測は必要であると思います。

つまり、ホームズの転移能力と、そこに存在するという存在証明が行われていない限り、ホームズのこの能力は単独顕現以外に有り得ないということになります。

しかし待ってください。ホームズにはある規制が掛けられていた事実が明かされました。
それは「確証がない限りは推理を語れない」というもの。
この「レイシフト能力」について触れていたのはこの規制が公開されるよりも前。つまり「レイシフト能力」についてはホームズ視点確信を持ったものである、ということです。
本人が態々「レイシフト」と呼称している以上、このホームズのレイシフト能力には観測者が必要不可欠であると考えられるのです。

2.観測者と「千里眼」

ではこの観測者は一体誰なら行えるのか?という疑問が出ると思います。

この観測は、過去、または未来を見通す能力が無ければ行えません。カルデアのレイシフトにおいても、様々な時代を観測できるレンズ・シバを用いて藤丸やマシュを観測し、定義する事で意味消失を防いでいました。

つまり、この観測レンズ・シバの代替を行える者は千里眼保持者でなければならないのです。
過去や未来を見通し、観測すべき者を観測し続ける。そんなことを人間業で行うには、「千里眼」を持つ者でなければなりません。

何故これを行うのが「人間業」であるのか。それはホームズが召喚されたのが第4特異点であるためです。

この観測レンズ・シバ、開発者がレフ・ライノールである事は周知の事実であると思います。つまり、このレンズは2000年以降の研究の結晶である、ということです。
一方ホームズが召喚された第4特異点はAD.1888。某動画曰く第1次あたりであると言われています。
しかし、レンズ・シバが作られるまでに100年以上の開きがあり、この時代の時計塔にシバが有るとは思えません。

また、特異点とはその時代、その土地以外の場所に移動する事は出来ない、と考えられます。1.5部のセイレムが分かりやすいでしょうか。あんな感じで、周りに壁があるようなカタチなのです。

つまり、ホームズが観測レンズ・シバ(の類似品)が有るかもしれなかったアトラス院に向かうのであっても1度転移しなければいけないのです。

因果が逆転してますね。なんだこれは……。

となると、当然レイシフトを行えたということは「千里眼」保持者が観測している以外に可能性が無くなる訳です。

この事実に気がついた時、戦慄しました。まさかこんな事になるとは……。

いやでも「本編のどこにそれが可能だった描写かあった?」と思われたでしょう。俺も思いました。

それは、キャスター・ギルガメッシュ。第7特異点魔獣戦線バビロニア、そのアニメの冒頭にありました。
いやむしろ、ゲーム本編にもありました。

キャスター・ギルガメッシュは「カルデアという組織」、及び「そこから派遣されている旅人、藤丸」について、顔を合わせ事情を説明される前よりそれを認識していました
これは他の特異点では無かったことです。他の特異点において、味方には1度説明するシーンを挟むのはもはや恒例でしたが、キャスター・ギルガメッシュは先にそれを知っており、その上で「要らぬ」と言いました。

俺はこれを、「千里眼の観測の力」であると考えました。
すくなくとも冠位時間神殿で初めて公開された魔術王ソロモンの視た、世界が亡びる「予知的な千里眼」ではありません

千里眼を考察する際、大体の人がソロモンの発言を引用すると思います。すると当然、「千里眼」という能力を説明しようとすると、「1枚の写真を見るようなもの」という説明になると思います。
実際マーリンからみた人の営みとは1枚の絵画である、という説明もありますので当然です。

しかし、忘れてはいけません。本来の千里眼とは千里先を見透す目のことなのです。アーラシュなどか良い例です。
なんでかアーチャーに多い千里眼ですが、冠位術師の持つ「千里眼」は未来予知的な能力を持つことが分かります。

つまり冠位術師とは「千里眼の本来の意味である遠い先を見透す目」と「未来予知的なものを見通す目」、この2つを持つ者とも言えるのです。

おや?これ、「未来観測レンズ・シバ」と同じ能力ですねぇ。不思議だなぁ。

では冠位術師であるならシバの代替が出来るという前提で、誰なら出来たのか推理しましょう。

まずはトリオのその1。キャスター・ギルガメッシュ。
彼は第7特異点にて魔獣戦線を敷き、ウルクを、その記録を残すため戦いに明け暮れていました。仕事量の問題で不可能です。実際その仕事量のせいで冥界で「死んでおるではないか我ェ!」してるので不可能です。悲しいなぁ、休んでどうぞ。

トリオその2、マーリン。
彼に関しては性格上有り得ないと考えられます。無論、第7特異点にて働いていたのもありますが。
彼がその能力を使うのは、藤丸やアルトリアといった「マーリンが気に入った人間」を視る時です。
ではホームズに藤丸やアルトリアと似た所があるかというと……うん。俺には分かんない。
すくなからず、マーリンのマイルームボイスに登場するのは生前からの関係者と今のお気に入りであるマスターだけであるので、マーリンの興味がホームズにいっているとは言い難い
なので可能性としては著しく低い。実際「アヴァロン・ル・フェ」において、妖精アルトリアに対する対応はグランドロクデナシだったので、余程の事がない限り手を貸すとは考えにくいです。

トリオその3、ソロモン。
彼の場合は物理的に不可能です。まず新宿へ転移する迄に彼は英霊の座から居なくなりました
さらにその前でも、彼は人間となり、ロマニ・アーキマンとしてカルデアで東奔西走していたので、ホームズを気にかけることが出来ません
そもそも協力者であったのなら、第6特異点にてロマニに対し「信用していない」という発言が不要です。
という事で、色んな要素からソロモンには不可能と結論づけます

あれれ、千里眼トリオとして有名な御三方では、ホームズの観測者にはなり得ない、という結論になってしまいました。

じゃあ、他にこの千里眼トリオと同じ位の千里眼を持っている人って誰?となるでしょう。

今迄の考察上、機械ではありない。
そして千里眼トリオでも有り得ない
のですから、他の冠位術師でなければなりません

……さて、ここにきて。
平安京特異点、天覧聖杯戦争の終盤を思い出してください。
主人公、藤丸立香にある人物はこう言いました。

平安京特異点、歳殺豹尾(前半)より

自らその能力をもつと、そう発言した者がいました。

安倍晴明くんの貴重な自己紹介シーン

そう、それこそが、「安倍晴明」だったのです。

いやもう、ここ繋がった時ゾクゾクしました。すげー!!!と我が事ながら戦慄もしました。イヤホント何???

もしも、「安倍晴明がホームズの協力者、観測者である」とするのなら。
ひとつの、ある特異点で呼び出された英霊達に、説明が出来るのではないでしょうか。

3.第4特異点に召喚されたある2人

それは、ホームズが召喚された第4特異点に何故か居た日本鯖の2人。
未だよく分からない組み合わせと言われる2人。

そう、玉藻の前と坂田金時の2人です。

この2人、なんでロンドンに居るの??と未だよく分からない2人です。金時は千歩譲って「雷繋がり」としても、玉藻の前がよく分からない

玉藻の前は「天照大御神」の転生体であり、同時に宇迦之御魂神の化身とも言える存在なのであって、別に雷に纏わる御方ではないのです。
むしろ金時が相方なのもあって、呼ばれるなら頼光さんのが適当であるはずです。

であるのに、冠位時間神殿においても金時の隣に立つのは玉藻の前。

イヤホント意味わかんねぇな?

そもそも玉藻の前と坂田金時では時代が少し離れるのです。平安京特異点でも、彼女に類似した方は出てきましたが、その時の名称はあくまでも「尊子」であり「藻女」ではなかった。

なら、この2人を型月時空的に繋げられたのは誰?となります。

坂田金時と面識があり、
玉藻の前と関係がある人物。

安倍晴明しか居ねぇよなあ!?

となりました。うん。
ハッキリいって、安倍晴明がホームズと協力関係にある証拠がない限り、この第4特異点の2人については根拠にはなりません。

要は「アインシュタインの宿題」と同じで、もしもホームズと晴明が協力者になっていたら、で証明できる程度です。

しかし。
今回の目的は説を立て、その可能性を提示すること
その観点でみれば、よい追加要素になると思い、提示しました。

おわりに

長々しい文章を見ていただきありがとうございます。ご指摘や質問など、お待ちしておりますので是非お願いします。
もしも評価がよければ、動画化も考えておりますので、その時はご協力お願いします。

よろしければ質問、御指摘、ご意見をこちらにお願いします。

次回予告。
安倍晴明、ここまで来たら獣やんけ!
をお送りします。お楽しみに。

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