'24-'25シーズン ドイツ/ブンデスリーガ第3節(ホルシュタイン・キールvsバイエルン)


Guten Tag!!!

我が親愛なる
バイエルン・ミュンヘン。

今節は日本人選手の町野修斗擁するホルシュタイン・キール(KSV)の
ホーム、ホルシュタイン・シュタディオンに乗り込んで対戦しました。
'20-'21シーズンのポカールではPK戦の末敗れた相手ではありましたが、
この試合では大量6得点を奪い、6-1で快勝したバイエルンが
リーグ開幕から3連勝を飾りました。
※試合は現地時間9/14(土)に開催されました。

バイエルンの欠場者は以下の通りです。

■ダニエル・ペレッツ(ケガ)
■伊藤洋輝(ケガ)
■ヨシップ・スタニシッチ(ケガ)
■アリヨン・イブラヒモビッチ(ケガ)

さて試合の方ですが、
バイエルンのキックオフで始まると、戻しのパスを受けた守護神ノイアーは
前線へのロングボールを送ると一旦はキールDF陣に弾き返されるも
キム・ミンジェが頭で再び前に送ったボールを今度はキールDF陣が返しに
失敗するとこれを拾ったケインがダイレクトに頭で裏へパスを出し、
これに飛び出したムシアラをサポートする為にニャブリがクロス気味に
フリーランで相手DFを引きつけるとキールDF陣は交錯等あったりして
ムシアラを捕まえきれず、PA手前でボールを拾ったムシアラがそのまま右足で
流し込んでバイエルンが1-0と先制、キックオフから僅か14秒でありました。

バイエルンは更に前半7分、キールがGKヴァイナーにボールを戻して
ビルドアップをやり直そうとしたところ、下りてきてパスを受けた、
かつてトットナムでケインと同僚だったホルトビーがムシアラのプレスを
受けて前を向けない状態で町野に向けて出したパスをニャブリが
カットに成功すると、左ハーフスペースに流れたボールをケインが
ダイレクトに右足で放ったシュートがそのままゴールに収まってしまい、
相手のミスに乗じてチャンスをモノにしたバイエルンが2-0と
1部昇格チームに洗礼を浴びせます。

バイエルンは更に更に前半13分、右ハーフスペースでボールを持ったケインが
ドリブルを試みるもキールDF陣数人に囲まれ奪い返されてしまいますが、
ボールを持ったヤヴォルチェクがGKヴァイナーに渡したバックパスの勢いが
なく、ここにムシアラが飛び込んでボールを奪い返すとエンドライン際まで
持ち込み、そこからゴールに向かうとエラスを巧みなステップでかわし、
クヌーセンの股を抜くマイナスのクロスをゴール前に上げるとこれが
レンベルクの足に当たってゴールに収まり、バイエルンが序盤だけで
3-0とキールを引き離します。

序盤の慌ただしい時間で浮足立ってしまったキールのスキを突いて巧みに
リードを広げたバイエルンですが、中盤に入ると試合はやや落ち着きを見せ…
正確にはバイエルンが試合のイニシアチヴを握り、常にボールを持って
キール陣内で攻撃を展開する時間が続きます。
バイエルンはキール陣内で相手にインターセプトされても俊敏で正確な
プレスバックから高い位置でボールを奪い返して再びキールを攻めるていう
ハーフコートゲームを展開します。
前半25分にはそこから得た左サイドでのCKからファーサイドでニャブリが
ダイレクトに右足で合わせるもこれは左ポストに弾かれてしまいます。

一方、ここまでシュート1本すら打つ機会がないキールはロングパスにより
前線へボールを送るもFTのピヒラーとの1vs1の勝負でキム・ミンジェが
競り勝ち、独力では厳しそうであります。
また、残り時間は十分あるとはいへ、バイエルンが3点リードして余裕がある
ていう状況も相まって、バイエルンのボールホルダーに対する寄せと
パスコースを塞ぐプレスによりキールは自由にビルドアップできない
状態にあります。それでも終盤に入って巧みな繋ぎでバイエルン陣内へ
攻め入るところまではイケるも、バイエルンDF陣もほぼほぼ全員が引いて
ブロックを作る為、これを突破するのは容易ではありません。

ここまでキールDF(特にGKヴァイナー)の頑張りもあり、追加点のなかった
バイエルンですが前半43分、キープしたボールを一旦守護神ノイアーまで
戻してキールのラインを上げさせると、左サイドでパスを受けたゲレイロが
相手に捕まるもサポートに入ったキム・ミンジェへ戻しのパスを出すと
コマンの飛び出しに合わせてロングボールが送られ、これを受けたコマンが
ドリブルで持ち上がり、それと同時にキールDF陣も戻りますが、
PA手前ながらフリーのケインがコマンからのパスを受けると落ち着いて
右足を振り抜き、右ポスト内側に当たったボールがゴールに収まり、
前半だけで4-0と試合をほぼほぼ決定づけるスコアとなります。
その後、ニャブリのシュートがまたもGKヴァイナーにセーヴされることが
ありながらも前半はバイエルン大量リードで終了します。
後半へ続く…。

さて後半。
バイエルンは余裕の試合展開ていうこともあるのか、ニャブリに代えて
オリーセを、そしてムシアラに代えてミュラーを投入します。
一方のキールはエラスに代えてゲシュヴィル、そしてヤヴォルチェクに
代えてプハチを投入します。
そのキールは3年前にポカールでバイエルンを破った時のように攻勢を強め
バイエルンを自陣に押し込むと後半2分には左サイドでその交代で入った
プハチのクロスからゴール前でピヒラーが頭一つ抜け出しヘディング
シュートを放つもこれはクロスバー?ポスト?に弾かれてしまいます。
守護神ノイアーこれを見送ってましたが、きっと跳んでも届かないと
踏んだのでしょうね…。

立ち上がりの奇襲に失敗したキールを尻目に一旦試合が落ち着くと再び
バイエルンがイニシアチヴを握り、基本的にボールを保持してキールDF陣の
綻びを探しつつ、パスを繋いで相手陣内へ侵攻する展開が中心になります。
コマンとオリーセはポジションでサイドを変え、ミュラーは縦横無尽に動き、
更にビルドアップの段階ではケインが中盤まで下りてパスワークに参加して
巧みにボールを捌いて味方にナイスパスを出して好機を演出します。

中盤に入るとキールは町野に代えて元バイエルンのアルプを入れます。
一方のバイエルンはボエに代えてデイヴィス、更にゲレイロに代えて
ライマーを投入します。
そして試合が再び動きます。後半20分、左サイドにパスを繋いだ
バイエルンはタッチライン際のコマンからハーフスペースで待つ
デイヴィスにパスが渡ると、PA外ながらぽっかりとシュートコースが
空いているのを見つけたデイヴィスが右足ながらカーヴのかかった
シュートを放つとこれはGKヴァイナーが横っ飛びでセーヴしますが、
逆サイドでフリーだったオリーセがこぼれ球に左足でダイレクトに
シュートを放つとこれがゴール左下隅に突き刺さり、バイエルンが5-0と
容赦なくキールを突き放します。オリーセはバイエルン移籍後初ゴール。
GKヴァイナーにとってはオリーセのシュートの軌道上に味方DFがいた為、
反応が難しかったと思われます。

終盤になってキールはポラトに代えてローゼンボーム、ホルトビーに
代えてギゴヴィッチを投入、一方のバイエルンはコマンに代えて
マティス・テルを投入します。
バイエルンが大量リードしているのに変わりはないんですが、
しかしその集中力もあって後半だけだと1失点に抑えているキールは
後半37分、中盤でバイエルンとのボールの奪い合いを展開すると
左サイドでライマーが前に弾き返したボールをクヌーセンが回収すると
タッチライン際を飛び出すプハチへスルーパスを送ります。
これを受けたプハチがゴール前に上げたクロスにニアサイドで囮に
なったピヒラーがウパメカノとキム・ミンジェを引きつけるとその裏
から飛び込んできたギゴヴィッチが頭で押し込み、守護神ノイアーが
横っ飛びでボールに触れるもそのままゴールに収まり、
キールが6-1とバイエルンに対してここで一矢報います。
後半41分には結果的にクロスバーに弾かれるも元バイエルンのアルプが
右サイドからのクロスを振り向きざまに強烈な右足のシュートを放って
スタジアムを沸かせます。

それでもこの日何枚も上手だったであろうレコードマイスターの
バイエルンの攻撃がキール守備陣を襲うと後半42分、左サイドでボールを
キープしたバイエルンがパリーニャからの縦パスを受けたミュラーが
ワンタッチで最前線のケインに渡して崩しのスイッチを入れると、
ドリブルでPA内に侵入したケインがヨハンソンに倒され、一度はCK?
ゴールキック?で流れそうになったところをVARによってバイエルンの
PKと判定が覆ります。
これをケインがGKヴァイナーにコースを読まれながらもゴール左下隅へ
強烈なシュートを放り込んで、バイエルンが6-1とします。

1部リーグの厳しさをキールに痛感させたであろうバイエルンが
大量得点で勝ってリーグ3連勝と同時に首位へ浮上しました。

戦績:3勝(勝ち点:9)
得点:11/失点:3
順位:首位

ゴール

▼バイエルン

前半1分:ムシアラ
前半7分:ハリー・ケイン
前半13分:レンベルク(OG)
前半43分:ハリー・ケイン
後半20分:オリーセ
後半45(+1)分:ハリー・ケイン(PK)

▼ホルシュタイン・キール

後半37分:ギゴヴィッチ

■出場メンバー

◯バイエルン

GK:ノイアー
DF:ボエ、ウパメカノ、キム・ミンジェ、ラファエル・ゲレイロ
CMF:キミヒ、ジョアン・パリーニャ
OMF:ニャブリ、ムシアラ、コマン
FW:ハリー・ケイン

▽交代
ニャブリ→オリーセ、ムシアラ→ミュラー、ボエ→アルフォンソ・デイヴィス、ラファエル・ゲレイロ→ライマー、コマン→マティス・テル

イエローカード:パリーニャ(累積1枚目)

監督:ヴァンサン・コンパニ

○ホルシュタイン・キール

GK:ヴァイナー
DF:ベッカー、ヨハンソン、エラス、ヤヴォルチェク
CMF:クヌーセン
OMF:ポラト、レンベルク、クヌーセン、ホルトビー、町野修斗
FW:ピヒラー

▽交代
エラス→ゲシュヴィル、ヤヴォルチェク→プハチ、町野修斗→ヤン・フィーテ・アルプ、ホルトビー→ギゴヴィッチ、ポラト→ローゼンボーム

監督:D・ブレムザー(暫定)
※監督のマルセル・ラップが前節で退席処分を受けた為。

では、Tschuess!!!(V)o\o(V)

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