EURO2024 準々決勝(スペインvsドイツ)


Guten Tag!!!

我が親愛なるドイツ代表。

ベスト8が出揃ったEURO2024もいよいよ準々決勝へ突入。
そんな今節、シュツットガルトはゴットリープ・ダイムラー・シュタディオンにて
ドイツと同じく欧州選手権最多優勝回数3回を誇る、スペイン(ESP)と対戦し、
延長戦の末1-2で敗れ、志半ばで敗退となってしまいました…。
※試合は現地時間7月5日(金)開催。

さて試合の方ですが、
お互いに精度も速度も高いボールスキルを誇るチーム同士の対決といふことで、
特に中盤でのボールの奪い合いが予想される一戦となり、試合開始1分から
ドイツのプレスを掻い潜り、スペインがボールを保持し左サイドで攻撃を
展開するとウィリアムスのボールキープからPA内ゴール前で待つモラタへ
パスが送られると、コレをモラタが巧みに後方へ落としのパスを入れます。
するとPA外ながらそこにフリーとなっていたペドリがこの試合最初の
シュートを放ちます。しかし、ここは守護神ノイアーが正面で抑えて
スペインの攻撃を終わらせますが、お互いにボールを持てば素早い
プレスバックから奪い返すていうボールの奪い合いが予想されるシーンで
ありました。

そんな前半4分、自陣左サイドでの深い位置ながらドイツの攻撃を抑えて
ボールを奪い返したスペインが反撃を試み、ロドリからのパスを受けて
スピードアップを狙ってスペースへ飛び出そうとしたペドリをクロースが
ブロックを試みるもアフターとなりファウルで倒してしまいますが、
前への勢いがあった為ペドリは身体を反って倒れてしまいます。
その後数分間プレーを続けたペドリではありましたが、ピッチに倒れ込み
プレー続行不可ということでメディカルスタッフとともにピッチを退場、
前半8分のことでありましたがダニ・オルモとの交代を余儀なくされます。
ドイツの選手はスペインの選手に比べて体格で勝る為、
コンタクトプレーではドイツが一枚上手かもしれませんが、
やはりパスワークの巧さはスペインの方が上回っているように映り、
ファビアン・ルイスやダニ・オルモのFK等決定的ではないものの、
比較的スペインがドイツゴールを襲っている場面が多い展開であります。

中盤に入り、スペインとは逆にドイツはいまだシュート0本といふ
展開ではありましたが前半21分、スペイン陣内へ侵攻したドイツが
左サイドでボールをキープして相手守備陣を引きつけるとパスを受けた
ギュンドアンが右サイドへ大きく展開すると、スペースへ走り込んだ
キミヒがパスを受けてゴール前へ柔らかいクロスを送るとそこに
スペインDF陣と競り合いながら頭一つ抜け出したハヴァーツが
ヘディングシュートを放つもここはGKウナイ・シモンの正面に
留まりますが、ドイツにとってはこの試合最初のシュートとなります。
おそらくスペインが優勢に見えるのは、もちろんドイツがボールを
保持する機会はあるものの、スペイン守備陣はゴール前への戻りが
非常に速くドイツがシュートを放つ前にブロックを整えているていう
ことが考えられます。

終盤に入り、局面を打開したいドイツは前半34分に最終ラインで
ボールを持ったリュディガーがスペインDFライン裏へのロングボールを
送るとこれに反応したハヴァーツがル・ノルマンのマークをかわして
チームとしてこの日2本目のシュートを放ちますがこれもGKの正面。
そして前半36分には逆にスペインの攻撃から、ドイツ陣内左HSで
ラウムの裏からスペースへ飛び出したウィリアムズがダニ・オルモからの
スルーパスを受けると既に警告を貰っていてハードに守備ができない?
リュディガーとラウムのチェックをかわしてドイツゴールの至近距離から
シュートを放ちますが、ここも守護神ノイアーが足元の厳しいシュートを
巧みに手で弾き出してピンチを免れます。
スペインは更に前半39分にはドイツ陣内へ攻め入るも一時はボールを
奪われますが、ククレジャのプレスバックでハヴァーツから奪い返すと
ブロックの整っていないドイツ守備陣を尻目にフリーのダニ・オルモが
PA外ながら右足で強烈なシュートを放つも、これも守護神ノイアーが
抑えて詰めに入ったモラタも抑えてスペインに得点を許しません。
そんなこんなで前半は両チームともにスコアレスで終了。
後半へ続く…。

さて後半。
ドイツはエムレ・ジャンに代えてアンドリッヒを、そしてザネに代えて
ヴィルツを投入します。
一方のスペインはル・ノルマンに代えてナチョを投入します。
キックオフ直後からスペインが主導権を握り、後半2分には
GKウナイ・シモンのロングフィードに前線まで上がっていたカルバハルが
パスを受けると右から左、左から右へドイツDF陣を揺さぶり最後は
ヤマルからパスを受けたゴール前のモラタがシュートを放つも
ここはターがしつこくチェックしてフリーで打たせずボールはクロスバーの
上を越えて行きます。

そして後半6分、中盤でターのモラタに対するファウルによりスペインが
FKを得て、そのリスタートから中盤に下りてパスを受けたモラタから
スルーパスを受けたヤマルがドリブルで持ち上がりドイツのDFラインを
下げさせると、ヤマルにはラウムがしっかり対峙していたんですが
中央部バイタルエリアへ後方からスッとPA内へ侵入してきたフリーの
ダニ・オルモへクロスを送るとこれをダニ・オルモがダイレクトに
右足で合わせてゴール左を狙ってシュートを放ちます。
これを守護神ノイアーが横っ飛びするも届かず…スペインが先制し、
遂に試合が大きく動きます。
ドイツは流れを試合の変えたい為、ラウムに代えてミッテルシュテット、
更にはギュンドアンに代えてフュルクルクを投入します。
そしてスペインは中盤に入ってラミン・ヤマルに代えて
フェラン・トーレスを投入します。

ドイツにとっては切れる交代カードが少ない為、流れの中で修正する
しかないところではありますが後半25分、スペイン陣内左サイドを
侵攻するとムシアラとヴィルツのコンビでボールをキープしながら
PA内へ侵入するもスペインのブロックが整っている為、
ヴィルツからタッチライン際で待つミッテルシュテットへパスが
渡るとミッテルシュテットからゴール前へクロスが送られます。
これをファーサイド側でハヴァーツがククレジャと競り合いながらも
頭で落としてフュルクルクへ渡すと、既に相手DF陣にマークされていた為
フリーでシュートが打てませんでしたが後方からフリーで上がってきた
アンドリッヒへ返すと、これをPA外ながらアンドリッヒが右足で
ダイレクトシュートを放ちます。
強烈なシュートがスペインゴールを襲いますがこれはGKウナイ・シモンが
セーヴしてドイツの同点とはなりませんでした。

終盤になって、後半32分には右サイドでリュディガーからキミヒ、
キミヒから裏へ飛び出したヴィルツへとパスが渡るとドリブルで
ヴィルツがPA内まで侵入するとゴール前へクロスを送ります。
これをフュルクルクがナチョと競り合いながら滑り込みシュートを
放ちますが、これは不幸にも右ポストに弾かれてしまいます。
この後スペインはモラタに代えてオヤルサバルを投入、
そしてニコ・ウィリアムスに代えてミケル・メリーノを投入します。
一方のドイツはターに代えてミュラーを投入し、リスクを冒して
攻撃の枚数を増やします。
後半38分にはGKウナイ・シモンのゴールキックをカットした
ハヴァーツがゴール前を飛び出したウナイ・シモンの頭上を超える
ループシュートを放つもこれはクロスバーを越えてしまいます。

何としても同点に追いつきたいドイツと、押せ押せのドイツに対して
さすがに守勢に回るしかないスペインとの間でせめぎ合いが続くも
後半44分、ドイツは右サイドでボールをキープするとリュディガーが
ゴール前へクロスを送るもシュートまでは打てませんでしたが、
何とかボールを繋ぐと左サイドでフリーのミッテルシュテットへ渡し、
ミッテルシュテットからゴール前へクロスが送られるとファーサイドへ
流れたボールをククレジャと競り合ったキミヒが懸命に頭で落とした
ところにフリーのヴィルツがゴールへ押し込み、1-1と土壇場で
開催国ドイツが同点に追いつきます。
そしてA/Tでもスコアは動かず90分が終了し、試合は延長戦へ…。

さて延長前半。
ドイツはハヴァーツに代えてアントンを投入。
これは攻守のバランス取りの為でしょう。
ただ、これでファビアン・ルイスに代えてホセルを投入したスペインが
再び出てくるようになり、優位に試合を進めます。
そして延長前半14分、スペインがドイツ陣内右サイドへ展開すると
ロドリとカルバハルのワンツーの間にスペースへ抜け出した
オヤルサバルがパスを受けるとPA手前ながら左足でファーサイドを
狙ったシュートを放ちますがこれを枠を外れ…延長前半は終了。
延長後半へ続く…。
そして延長後半。
キックオフ直後、スペインの押し上げに対してインターセプトした
ドイツがスペインの守備ブロックが整う前に速攻を仕掛けると
ムシアラからヴィルツ、そして右サイドのミュラーへパスが通ると
ミュラーからゴール前で待つフュルクルクへクロスが入ります。
フュルクルクはシュートは打てないながらも再び後方のスペースへ
返すとそこにフリーでいたムシアラがシュートを放ちます。
これをPA内でククレジャが左手でブロックしますが判定も何もなく
プレーは続行されてしまいます。
※明らかに手が胴から離れた状態でボールに手で触れましたが…。

そして延長後半14分、スペインがドイツ陣内右サイドでボールを
キープするとカルバハルの気転で左サイドへ展開すると、ククレジャを
経由してパスを受けた大外のダニ・オルモがゴール前へクロスを送ると
これに巧みにフリースペースへ動いたミケル・メリーノが頭で放った
シュートがゴールへ収まり、土壇場で1-2とスペインが勝ち越し。
残りのA/Tでドイツは追いつくことができず、試合は終了。
両チームともに死力を尽くし、壮絶な総力戦を繰り広げた試合で
ドイツはスペインに敗れ、開催国として迎えた本大会より敗退。
負けたのは悔しいですが、結果は覆らないし、過去ドイツはどんなに
堕ちてもその度に這い上がってきたんですから、
きっとそんな未来もあるはず…そうなるよう今は身体と精神を休めて、
落ち着いたらまた練習を再開して前を向けばイイと思ひます。

ゴール

▼ドイツ

後半44分:ヴィルツ

▼スペイン

後半6分:ダニ・オルモ
延後14分:ミケル・メリーノ

▼出場メンバー

○ドイツ

GK:ノイアー
DF:キミヒ、リュディガー、ター、ラウム
CMF:エムレ・ジャン、クロース
OMF:ザネ、ギュンドアン、ムシアラ
FW:ハヴァーツ

▽交代
エムレ・ジャン→アンドリッヒ、ザネ→ヴィルツ、ラウム→ミッテルシュテット、ギュンドアン→フュルクルク、ター→ミュラー、ハヴァーツ→アントン

イエローカード:リュディガー(累積2枚目)、ラウム(累積1枚目)、アンドリッヒ(累積2枚目)、クロース(累積1枚目)、ミッテルシュテット(累積2枚目)、シュロッターベック(累積1枚目)、ヴィルツ(累積1枚目)、ウンダフ(累積1枚目)

監督:ユリアン・ナーゲルスマン

〇スペイン

GK:ウナイ・シモン
DF:カルバハル、ル・ノルマン、ラポルト、ククレジャ
MF:ペドリ、ロドリ、ファビアン・ルイス
FW:ラミン・ヤマル、モラタ、ニコ・ウィリアムス

※延長後半15分、ムシアラへのファウルでカルバハルは2枚目のこの日警告を受け退場。

▽交代
ペドリ→ダニ・オルモ、ル・ノルマン→ナチョ、ヤマル→トーレス、ニコ・ウィリアムス→ミケル・メリーノ、モラタ→オヤルサバル、ファビアン・ルイス→ホセル

監督:ルイス・デ・ラ・フエンテ

では、Tschuess!!!(V)o\o(V)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?