イライラの音
近頃不思議に思うこと。
発表会で弾く曲を自分で考えてくるのは良いのだけど、
YouTubeを聴いて、楽譜をダウンロードして持ってくる生徒さんが多くて驚きます。
耳障りが良いため、うちの子にも弾ける!と、親御さんが推してくるようなのですが、
楽譜もちゃんと読めない親御さん。
我が子は弾けると信じ、コピーして嬉しそうに「これです」と持って来ます。
今弾いている教則本の数倍難しい。。。
でも、発表会となると、練習時間も普段より多くなります。
もしかしたらできるかも!
とこちらも期待しますが、結局難しさに耐えられず、「編曲してください」となります。
毎回それは困るので、最初に釘を刺したいのだけど、
もしかして、これを機にステップアップできるかも!と一縷の望みもあったりして、
なかなか言えないのです。
実際に、本当にやりきった子もいますから。
でも、殆どはイライラして泣いてピアノに当たって乱暴に弾く、そして最後まで弾けない。
そんな時のピアノの音は悲鳴にしか聞こえない。
胸が苦しくなってため息がでます。
こういう子たちに共通するのは、
「できる!」って言い切ること。
その根拠のない自信はどこから来るの?
今どきはそういう教育なのかな。
前向きに、自信もってやればできる!
みたいな。
いつになっても自信が持てない私からすると羨ましい根性だけど、
公式も知らずに難しい数学の問題を解こうとしてる感じに見えるのです。
もう少し基本やろうよ。
と思うのは老婆心なのか…
飛び級でできたらそりゃカッコいいけどね!
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