見出し画像

ピアノを弾く仕事

物心ついてから、それほどピアニスト願望はありませんでしたが、

不思議と「弾く仕事」が途切れたことはありませんでした。
(あ、一時期弾けない時はありました。流産体質なので、妊娠したらピアノの練習はしてはいけませんでした。)


結婚した頃はバブル全盛期。
レストラン、cafe、ホテルなどで弾く仕事は毎週末ありました。

大阪梅田のとある商業施設。
当時は3階のフロアに広いカフェがあり、ステージもあって、演奏を聴きながらお茶できるという、贅沢な空間がありました。
ある時、気分良く弾けて下手側にハケるとスタッフが
「あなた、ダブル浅野と同い年でしょ?その腕なんとかならないの?」
というではありませんか!
そうです!私は腕が太いのです〜!って、
こんな発言、今ならセクハラですね。

ホテルでは、弾いている横で(当時はテーブル脇でお肉をフランベするショーのようなこともやっていたのですが)、
炎が上がりめちゃくちゃ良い匂いが漂ってきて(グーっ)
ご機嫌にお食事されている子どもさんから突然リクエストが来たり(エ〜っ)

そんなこんなを経て、
子どもが生まれると今度は幼稚園、学校、さまざまな施設で弾くことが増えました。


そんなある日、オーケストラから声がかかり、オーケストラの鍵盤奏者として仕事をすることになり、今に至りました。

ピアノとチェレスタを持ち替えて弾くのですが、移動がヘタクソで


オーケストラの鍵盤奏者(オケ中)は、舞台で演るのは明るくて良いのですが、バレエやオペラの時はピットの中でやるので、譜面灯だけのなかなか見えにくい環境です。

若い時は良いのですが、老眼になってくると暗いのが辛い。

見えない判断力が鈍る落ちるオケに迷惑をかける
ので、
そうならないうちにオケ中は辞めました。



もっとじょうずな人はたくさんいるのに、本当に『ラッキー』という網に引っかかってここまで来れたと思います。

振り返ったらゾッとする💦




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?