見出し画像

寂しい知らせ

お世話になった友人のお母さんの訃報を受け、
きょうはお供えを買いに出かけました。

鳩居堂で便箋と封筒を買い、
ゆっくり喫茶店で手紙を書こうと
久しぶりに訪れたお店は、
残念なことに閉業していました。

本能寺界隈の賑やかな通りから
ちょっと外れたところにあった、
地元の人たちが集う落ち着いた茶房でした。

仕方がないので
チェーン店のカフェへ。

レターバイキングは、好きな封筒と便箋を
好きなだけチョイスできる便利なシステム。
京都は間口が狭く奥行きが長〜いお店が多いけど、このカフェも中庭付きで居心地が良いのだ。


書いた手紙を持って高島屋に行く途中、
馴染みの和菓子屋さんに寄りました。
いつもなら、お店に近づくと
お団子を焼く良い匂いがしたのに、
きょうは匂いがしない…
おまけにシャッターも半分閉まっていて。

一昨年、おかみさんを亡くしてから
ご主人お一人で切り盛りしていた和菓子屋さん。
通り過ぎる時、何気に中を見たら
様子がおかしい。

若い女性が1人で、ゴミ袋に何やら詰めていて…

ご主人さんは?と聞くと
「亡くなったんです。
母の3回忌を待たずして、今月の4日に亡くなったんです」と。


京都に職場があった頃
仕事帰りに時々寄って、店先でお団子を焼いてもらいながら、
おかみさんの子どもの頃や最近の京都の町のお話聞くの、楽しみでした。

去年7月初旬、もうすぐ祇園祭という頃、お店にいってみると、
棚に笑顔のおかみさんの写真が飾られていて…
まさかと思い、ご主人にたずねてみたら、「この3月に亡くなったんです」と。

それから何度か買いに行ったけど、ご主人が一人で頑張っていらっしゃる様子が痛々しくて、寂しそうで。
きっとおかみさんも心配で仕方なかっただろうな…
とても仲の良いご夫婦でしたから。

長い間
美味しい和菓子を食べさせてくれて
ありがとうございました!

そして、
茶房もどこかで復活してくれるといいな!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?