さよならマエストロ

昨朝、朝食を食べながら夫が、
「ぼくは小澤さんに憧れて音楽を始めたんやから…」
と言った。
そんなこと、私は誰よりも知ってる。
思うこと、たくさんあるだろうけど、あまり語らない。
いつものように、淡々とやる事をやって仕事に出かけた。

私は、昨日はたくさん家仕事をした。
なんだかじっとしていられなくて何かしらやりまくった1日だった。

夫が休学から復帰して何年か経った頃。
学校で2人で居たところ、偶然小澤さんに会った。
「やあ！元気？久しぶりだね。身体はもう大丈夫なの？」
と心配してくださった。

全然カッコつけない、自然体の、音楽が大大大好きな指揮者さん。

洋食屋さんじゃなくて、増田屋（お蕎麦屋さん）とか光生軒（中華屋さん。両方とも学校のそばにあった）が大好きな“世界のオザワ”。


仕事から帰ってきて、小澤さんの思い出話をして、また新聞を読む。
「今日の新聞はとっておこう」
と、本棚の中に大切に仕舞っていた。

突然、パンを焼きたくなった。

うっかりしてて、こげぱんになってしまった。
けど美味しい。