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親の離婚と再婚と私のHSP②

~①の続き~

ある日、父親が次の休み海に行こうと言い出した。新しい彼女と3人で。私は嫌だったけど仕方なく行く事に。

あの時の感情はなんとなくしか覚えてないけど、父と母と私の3人というシチュエーションはもう無いんだと証明されたみたいで、心に穴が空いたような、虚無感みたいな感じだったかな。

新しい彼女が肌触りの良い動物柄の新しいタオルで私の体を拭いてくれたのだけは覚えてる。

私は学校のこともあって祖父母の家にそのまま住んでいたのだけど、父親は社宅に移ることになり、彼女と暮らし始めた。その後、3人で食事をしたり、夏休みや冬休みに社宅に泊まりに行ったりした。

一緒に暮らす前に父と彼女は再婚した。

新しい彼女は悪い人ではないけど、つんつんしていて感情を表現するのが苦手(今になればわかるんだけど)な人で、私は子供ながらに精一杯気を使い、機嫌を伺いながら彼女に電話をかけたり、会ったりしていた。でもつんつん冷たくされることもあり、電話を切ってから悲しくなって泣いたりしていた。祖母はそんな私を見て「子供なんだからそんなに気を使うんじゃない」と言ってくれたけど、うまくやらなければならないと必死だった。

中学生になって祖父が癌を患い亡くなった。それまでは祖父がバリバリ働いていたけど経済的にも厳しいし、親子は一緒に暮らすべきだという事で祖母から父と彼女のいる社宅に引っ越すことになる。

当時中3で受験を控えていたので社宅は転校しなければならない距離だったけど教育委員会から許可を得てバスと地下鉄で通っていた中学を卒業できた。

いわゆる継母(ままはは)と上手くいくわけが無かった。
反抗期真っ只中だし、継母は育児をしたことがない。
だけどそこで生きていくしかなかった。
私のために色々してくれた事も必死で母親になろうとしてくれていた事も今になればわかるけど、その頃は反発しか無かった。

~③へ続く~

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