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継続的自己分析のススメ【サノ】

どうもサノです。
いきなりですが、私は大手の人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして1000名以上の個人の転職相談にのってきました。
その経験の中で、非常に強く感じたこと。それは「多くの人が十分に自分自身を理解できていない」ということです。
それは若い人に限らずで、40才を過ぎても、自身がどんなことが得意で、何を志向しているのかを理解できていない人は驚くほど多い。
そうならないためにも、出来るだけ早いタイミングから、少しずつでも自己分析を行っていくことが重要であると考えています。
本日は、その重要性や取り組み方などについて、お話をしたいと思います。


◇ヒトはなぜ自己分析をしないのか


「自己分析は苦手。。。」という方は多いと思います。
かくいう私も、諸手を挙げて「得意です。」とは言えません。
世の中の多くの人は、自己分析を敬遠しがちです。
なぜでしょうか?

それはずばり、「唯一の正解がない」ためではないかと私は考えています。
繰り返しますが、自己分析に唯一の正解はありません。
日本の教育では、これまで答えのある問題に取り組むことが中心でした。
そういった問題に取り組むことに慣れすぎて、唯一の答えがない課題に向き合う免疫がついていないことが自己分析に向き合うことを億劫にさせてしまうのではないでしょうか。


◇自己分析は厳密な結論を出す必要はない


逆に言うと、自己分析では100%正解といえる厳密な結論を出す必要はありません。
なぜなら上述した通り、答えは一つではないからです。
暫定的に「自分はこういう人なんではないか?」という見解の方向性のようなものを出せれば十分です。
そう考えると、自己分析に取り組む億劫さが少しは軽減されませんか?


◇自己分析は一度実施して終わりではない


また経験を通じ人は変化するので、今の自己分析結果と、半年後の自己分析結果は変化します。
そのため、少しの時間でもいいので、定期的に自己分析の時間を取ることをお勧めします。
そうすることで自分自身の変化を実感できますし、またその変化の要因となる経験は何だったのかも、理解しやすくなります。
まずは一度取り組んでみて、月に一度30分程度でよいので時間を取って更新することで、0から取り組むよりも時間もかかりませんし、精度も増します。


◇思考する時間と期間の長さが重要


自己分析に唯一の答えがないことは上述しました。
であるがゆえに、自己分析は答えを出すことよりも、思考のプロセスの方が重要だと考えています。
色んな角度で自分自身を捉えてみようと思考するプロセスです。
そのプロセスを経ることで、自分自身を多面的に捉えることができ、自己の理解の厚みが増します。


◇自己分析は簡単なことから始める


とはいえ、自分自身に向き合いことは簡単なことではありません。
そのため、自分自身に向き合う自己分析はできるだけ簡単に取り掛かれることから始めましょう。
「モチベーション曲線」は取っかかりやすくておススメです。
また友達なんかと、お互いの分析をしあう、「他己分析」もオススメです。

あと一般的ではないですが、自分の親はどんな性格・志向なのかを、考えてみる。
自分の親に、今している仕事をなぜ選んだのか、どんなところにやりがいを感じているのかを聞いてみる。というのもおススメです。

親から子へ性格・気質で受け継がれることが多いことは周知の事実です。
「ちょっと嫌だけど、自分のこの性格、親と似てるなー。。。」と思うことってないですかw

少し話は変わりますがキャリアアドバイザーとしてご相談にのらせていただくお客様を理解するため、私は「ご両親はどんな方で、どんな仕事をされていますか?」ということを必ずお聞きしています。

自分自身を客観的に理解することは難しいですが、自分自身と近しい性質をもつであろう親を客観的に理解することは比較的容易です。
そうすることで自分自身の理解にもつながります。

また、過去にお会いしたお客様の中には、日記のような形式で、自身が感じたこと・好きだと思ったこと・嫌だと思ったことを書き溜める。
月1回程度のペースで、その期間に書いた内容から傾向を見いだす。
ということを通じ、自己分析をしている方もいらっしゃいました。
※その方は当然、自身が何を希望しているかについて、非常にクリアにお話をしていただける方でした。
このような取り組みも有効ではないかと思います。

改めてお伝えしますが、自己分析をちゃんとしていなかったことを後悔している方をたくさん見てきました。
これを読んでいただいた皆さんには後悔していただきたくないので、参考になるところから取り入れ、出来ることから始めてみてください。

いかがでしたでしょうか。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

自己分析ノウハウはまだまだあります。
またの機会に「自己分析の深め方」について書いてみたいと思います。

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