小説4 前編。

最近、書いていた小説(まだ完成しきっていないし、いつ終わるかも未定な物語)を書いたので、載せたいと思います。内容は無いです。そして、続くかも未定です。そして結構時間が空いた後に、付け足しをしたので変です。

そして、いつか書いてお蔵入りにした、短編2の方も内容を変えつつ、いつか、今週中ぐらいに出したいと思いますが、内容次第で出さない可能性があるということで、よろしくお願いいたします。

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僕は、ある時からの知り合いがいた。彼は-僕は、僕が思うには、仲良くしていた。この上なく、仲良くしていたんだ。僕は、いつか、彼の噂を聞いたんだ。彼が、もしかして、友人を殺しているのかもしれないということを。最近妙なことがこの近辺で度々起こるんだ。学生が何人かが行方不明になるんだ。僕は他人事のようにそれについて語っているけれども、それが自分の知り合いなのかもしれないと言う事まで、辿り着いてしまったんだ。
悲しいことにね。僕は、何が起こっているか、なんとなく分かっていた。
多分、彼は僕を殺したいのだろう。じわじわとその雰囲気を感じた。僕は彼に殺されるとしても、会いに行くべきなのか、僕は、彼に会いたいというのか。

僕は、考えるよりも早く行動してしまう人間であった。僕は、とても、愚かだ。
僕は、彼の家に入ることにした。いつものことだから、了承とかいらないのさ。庭番いるから、彼に話しかければいい。

彼の家には広い、いかにも、皆が持っていなさそうな庭を持っている。彼はとても偉大で、そして、僕と関わる必要もないだろうと思った。

-僕はどこかで君を信用したかったんだ、分かってくれるかい。

庭はきちんと何ら指摘のできないように整えてある。

「これは不合理だ。とても不自然だ。君たちは自然に帰りたいだけであるのに、こんな風にされてしまったら、君たちは親の元に帰ることも嫌になってしまうんじゃないのかい。」

僕は嘆いた。君たちにはもっとふさわしい場所があるはずだ。君たちには帰る場所があるはずだ。

「君はどうしてこんなにも、めちゃくちゃにしてくれるんだ。馬鹿馬鹿しい、止めてしまおうよ、こんなこと。君には必要ないことじゃないか。分かるだろう。」

述べたかった一言は外に放たれることは無かった。何が正しいとか、もう関係ないことだろう。考えるだけ僕が損をするんだ。

君は悪いよ。偉大だけど悪いんだ。そして、同時に僕も悪いんだ。
悪魔と取引したからね。誰もが天使に遣わされたと思いたいものだよ。良い人でありたいんだ。誰かを叱って、良い人でありたいんだよ。そんな世の中が砂糖のように甘ければ何とかなっただろうさ。でも、君は甘いだけの生活を送ってきただろうか、いや、君は砂糖の入っていないチョコレートのような経験をしてきただろうさ。いつかに、一回は悪魔にそそのかされて、悪いことをしただろう。生きるのに精一杯だっただろう。僕はそんなことを知りながら、彼に説教なんてできるだろうか、いやできないだろう。

僕は、君の心の中を除かなくても分かるくらいに君のことを分かっているつもりなんだ。君をより詳しく知っていいかは僕も迷うんだ。1つは、僕は君じゃないと言う事だ。2つは、僕は真実を知るのが怖いと言う事なんだ。君とはとても、仲が良いからね。君のことを止めることができても、それが君にとって良いことなのだろうか?僕にとって良いことなのだろうか。

ある時、君は海を見つめて、暗い顔をしていた。海がゆっくりと波を立て、波を戻し、砂が1粒1粒濡れていくようなゆっくりとした時間だった。

この時間がゆっくり進んだのは、彼の空気の重さが僕に圧力としてのしかかってきたという事もあるだろうし、そして、僕が彼のまた怖い一面を見てしまったという動揺もあっただろう。
彼は僕ではない誰かを見つめていた。何故こんなにも重々しいんだ。まるで何かを明らかにしてしまいたいように。彼は結局何も言うことは無かった。これは僕にとって禍根を残す、不気味な思い出として残った。
それから僕に彼の黒い影が取りついたかのように頭から離れない。

彼は、僕に何を殺させたい。君、それとも僕の信念。

君はもう一思いに僕の胸を突き刺してしまえばいいんだ。決闘で、僕たちが戦うようにね。
残酷も、悲しみも無い、血統上で、僕と君は剣を交えるのさ。それは、生き残るために必死になる戦いではなく、お互いの何か大事なものを懸けて戦うんだよ。ある人は、地位、ある人は栄光、ある人は金と、死んでも、それは悪い死に方ではないよ。皆が讃えてくれるんだ。

まぁ、そういうことをしたい訳ではないんだ。

僕はただ、覚悟を決めているんだ。
君は、僕を殺して、僕と違う誰かの幻影を見たいんだろ。勝手にしたらいい、勝手にしろ。
僕はずかずかと彼の家の廊下を歩いていた。広くて薄暗い。僕は途中から、最初の生気は無くなり、不安に包まれ体中の怠さを感じていた。ふらふらしていた。一歩一歩と思い足を進めた。僕は二階の階段を見つけた。別に悪いことをするつもりではなかったが、誰かに話しかけられないか不安だった。

僕は何か嫌な雰囲気を感じた。真っ黒である。暗闇が自分の前にいきなり現れてきた、僕にそれを表している人物が僕の近くに存在している。

シャッと何かを振り下ろす音が僕には鮮明に聞こえた。僕は良く分からないが、間一髪のところで避けていたみたいだ。しかし、僕はここで命を落とさなかったことを後悔した。
彼はもう僕の友人ではない。虚ろな目に、震えている腕、彼は、僕に見られて、酷く怯えていた。彼は、わなわなとしていたが、何も言いだすことは無かった。僕に会話の始まりを委ねているかのように、彼は静かだった。神聖な教会みたいだな、それくらい穏やかだった。

-君は神に囁かれたから、こうやって、ここにいるのかい?僕をまるで悪者のように、僕を殺すんだな。

僕は呆れていた。

-君は僕を神聖を盾にして、殺すんだな、ははは。

僕は彼と同じように何も話さなかった。彼はこれ以上斧を振り下ろすことはなかった。
僕は、殺人をしようとした友人をどうにかしようと思わなかった。
ただ、来た道を帰ることにした。

僕は庭に出た。また、彼が近づいていることに気が付いた。僕の後ろにそっと近づいてくる、彼に背を向けて、こう言った。

「君は、この庭に不信感は抱かなかったかい?
僕は、今、君にこの清潔になった庭のような不自然さを抱いている。
君は何回やっても僕を殺すことはできないだろう。
僕のこの今持っている身体のことではないんだ。僕の君に対する信念、信頼、尊敬、今まで過ごしてきた時間、全てが僕の証拠である。
君の罪に深く深く突き刺さる純粋な気持ちである。
君はそれに耐えることができるだろうか、僕はできないと思う。
僕の君への気持ちは偉大だ。僕を殺しても、君が僕を心の中から除くことはできないだろう。君は甘いよ。僕を舐めている。
僕は一人の人として偉大だよ。皆が同じく偉大なようにね。」

彼はさっと後退りし、後ろを向き、さっと、家の中に消えていった。

一旦は助かったようだ。

僕は、大急ぎで、立ち去り、そして、公園のベンチにグタッともたれかかった。相当精神に来ていたらしい。僕は落ち着きを取り戻すために、コーフェ・ス・マラコームを買ってきた。コーフェは疲れた体に染みた。僕は、糖分を欲していたんだなと思った。

その後、家に戻った。家は彼の家と程遠いくらいに、貧しくて、まぁ、貧しいと言っても、そこまでではないのだが。

僕はもう何をする体力も残っていなかった。僕はあの時あの言葉を言わなければ、死んでいたかもしれない。ゾッとした。僕は、生きて帰れるのだろうか。多分、死ぬのだろうなと思った。あの言葉、僕を殺すことはできないというのは嘘だ。冗談だ。僕はすぐにでも殺されるだろう。僕は、ナイフを突きつけることなど、できやしないのだから。
そして、僕は深く彼を信頼しているのだ。形だけでも、それは突き通した方がいいだろう。

彼女は、僕をいつも信用してくれていた。彼女の期待を裏切るつもりはないよ。
僕は彼といつか戦わないといけないんだね。君は、、、君はもしかして、彼に、もしかしなくとも、彼に殺されたんであろう。

僕は、知っていたよ。知っていたけれど、別にここで、出す必要のない情報なんだ。彼が、僕に恨みを抱く理由が、僕が、殺されそうになる理由が。
いや、しかし、何故ここで、殺すに至るのか。僕には分からない。
彼が、彼女に好意を抱いていたとしても、僕を殺すのに考えは至らないはずだ。

彼は、もう正気などないのだ。論理的という言葉は彼に合わないであろう。
僕は、彼の秘密を暴かなくてはならない。


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