【心理学研究法】独立変数の手続き化の方法

独立変数とは

研究者が研究を行う際につくりだす原因

独立変数の種類

  • 直接的独立変数:特定の物理的刺激のこと、1つの物理量で定義が可能。補助仮説不要、直接的独立変数のみを扱う研究分野や少ない

  • 概念的独立変数(諸変数の代表):抽象的なカテゴリーのこと、特定の(代表する)カテゴリーを結びつける補助仮説が必要となる

  • 概念的独立変数(心理変数):ある手続きによって引き起こされた心理状態のこと、その心理状態を適切に生じさせるための補助仮説が必要となる

【補足】補助仮説

仮説を立証するために、抽象的事象を具体的手続きに翻訳。その具体的手続きと仮説が適切に対応していること
仮説⇄具体的手続きが対の関係になっていないため、誤りである可能性も大

独立変数の例

  • 直接的独立変数:スターバックスの定員の接客態度、マニュアルの中で意識すべき態度を訓練されていることが前提

  • 概念的独立変数(諸変数の代表):理想となる母親像(笑顔が多い、家事をそつなくこなす)

  • 概念的独立変数(心理変数):責任感(仕事をやり抜く姿勢がある)※かっこの中が操作的定義された内容

手続きの標準化

  • 純化:1つの具体的な手続きが、研究で扱う概念的変数の代表になるように工夫すること、手続きが洗練されていない、多重意味を持つ際に必要。概念と具体的手続きが完全に一対一の場合以外は達成することは難しい

  • 手続きの多重意味:1つの具体的手続きが、複数の概念的変数の代表になること。その際純化が重要な意味を持つ

  • 多重操作:1つの概念を複数の具体的手続きに翻訳すること。多重手続きが共有しない概念的独立変数を排除するとき、研究対象の概念的変数の確らしさが保証される=否定の理論

※代表性の追求
 →純化、多重操作により対策が打てる


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