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見知らぬおじさん自慢の染井吉野

桜、満開です。
あんまり綺麗なので、小雨の降る中スマホでぱちり。

すると、この木のすぐ前に住んでるおじさんに家の中から声をかけられた。ガラッと窓を開けて「きれいでしょう?今ちょうど満開だよねぇ。遠慮しないでゆっくり撮ってね」と。ちょっと驚いたけど、お礼を言って撮影続行。

そのおじさんはなんだかとっても嬉しそう。「花だけじゃなくて幹もがっしり太くて、ほんとに見事でしょう。その対比がまたいいんだよねぇ」「そうですね^^」

そして気付いた。この辺りの染井吉野は、どの木も樹齢50年を優に超えている。長年、毎春みんなを楽しませてくれたけど、そろそろ寿命でいつ枯れるか分からないという状態なのだ。

数年前の台風の時には、木の根元付近からごっそり折れた木(中が大きく空洞になっていた)もあって、名残惜しいけれども安全には代えられない。
年に数本ずつ、弱っている木から順に伐採が始まっている。

そのおじさんは満面の笑みで「見に来てくれてありがとうね」「撮ってくれてありがとうね」と何度も言った。あぁ切ない。

おじさんの自慢の桜、綺麗に撮れたよ!

おじさんの桜は、幸いまだそれほど朽ちてはいない。きっとあと数年は持ち堪えてくれると思う。この木は、おじさんの家族と一緒に育ったのだ。きっといろんな思い出があるんだろうなぁ。。。

明日は一日大雨の予報なので、今年は今日が見納め。また来年を楽しみにしていよう。しっかし、桜って心に染みるわー。


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