2ターン目にジグモは出すな。ジグモツーショットの骨子
ジグモツーショットとは
蟲神器も第三弾がもうすぐ発売。環境が大きく変わることが予想されるのでその前にジグモツーショットについての記事を書いてみます。
ジグモツーショットとは、4ターン目にジグモを二体を隠れさせて2打点を与え、5ターン目に盤面のジグモ×2と瀬戸際の蟲時雨とリオックで7打点を与えるというコンセプトのデッキです。
現在の最新形がこちら
ごちゃごちゃしていて、何がエッセンスか分からないのでこうしてみましょう。
要するにジグモで殴って瀬戸際でリーサルを決めるってことです。
想定される質問1
なぜ2ターン目にジグモを出してはいけないの?
A、2ターン目に出してもすぐに瀬戸際を打てないから。
6枚の縄張りを向いて、直接攻撃を与えるには、瀬戸際→リオックの流れまでに4打点を与えなくてはいけません。逆に言えば4打点で良いんだから、そんなに早くから出す必要はないんです。
2ターン目ジグモ、3ターン目ジグモ、4ターン目瀬戸際リオックも考えられるが、実はこれ、ハンドがかなりかつかつです。先行なら、これで手札を全部使いきってしまいます。
さすがにここまで綺麗に決まることは考えられないので、1ターンずらして、5ターン目のリーサルを目指すなら、4ターン目にジグモ二体を並べれば、相手の縄張りを引く枚数を最小限に抑えられるのです。
想定される質問2
そんな都合よくジグモを引く?
A、流石に2枚引く確率は低いです
そこで現実的には瀬戸際、リオック、ジグモで5打点を想定して、残りの2打点をどうたたき出すかという話になるわけです。
では、ここでジグモツーショットのこれまでのタイプと、残りの二打点をどのようにたたき出すかについてみてましょう。
大会優勝デッキで振り返るジグモツーショットの変遷
初期のデスストカレハ型
これは第二弾初期の環境で、ワンショットとセミ、アグロを見てこのような構成になっています。ジグモが二枚引けなかったときのために、3枚目のジグモとしてカレハバッタを採用しています。4ターン目ジグモ、カレハバッタで動くのを想定しています。
デスストーカーも場持ちが良いので、3ターン目に出して、1打点、あわよくば2打点計算できます。1コスに緑の虫が多いのはゴライアスが飛び出たときのため。いつでもアギトをつけて除去できるようにしています。
このときは、緑の虫かデスストと合わせて赤の虫で瀬戸際を打つことを想定してリュウジンを入れています。
リュウジンは当時ちらほら見た空蝉の皮鎧をケアしています。
これは強かったんですけど、環境にコントロールが増えて、爆熱弾が多く、カレハで2打点が期待できなくなり、デスストもモンシロモンキに弱いので、別の形を模索することになりました。
全国予選で優勝。ゴマダラオトシブミ型
これは全国大会の大阪予選で優勝したデッキタイプ。コントロールが増えて、序盤を爆熱弾に依存するデッキが増えたために、ゴマダラオトシブミで二打点が計算しやすくなりました。
2ターン目、ゴマダラオトシブミ、3ターン目、盤面のゴマダラオトシブミで攻撃。4ターン目、ジグモかくれるで、4打点計算できるので、あとは瀬戸際リオック。
このデッキは、オウゴンオニクワガタ、ヘラクレスオオカブトで瀬戸際を打つのが最強で、それらが引けなくても、ゴライアスがエサ場に埋まってることが多いので、青で瀬戸際を打つことを想定しています。
このデッキで全国大会の大阪予選を優勝することができたのですが、本選一回戦で一発目の攻撃で、ゴマダラカミキリが飛び出してしまいました。そこからコントロールにじわじわ殺される様はyoutubeで見ることができます。
まあ勝てないときもあります。勝率8割もあれば、みんなそのデッキ使いますからね。勝率5割5分あれば優秀。6割あれば最強クラスですから、負けるときは負けるんです。
最新形。サバクトビバッタ
環境にコントロールがあまりにも多いので、サバクトビバッタを入れて、ビート系のデッキが強いエサ場3,4枚のターンを伸ばすことを意図しました。
1コスがアオカナになったのは、サバクトビバッタのおかげで、ゴライアスに対応しやすくなったのと、相手がジョロウグモでクモの巣を張ってきたときに、ジグモのかくれるでクモの巣を剥いて、アオカナブンで倒す動きを想定しています。
このデッキで先日、夜蟲ノ里杯で優勝することが出来ました。
採用カードについて
採用カードは好みと環境によって変わります。ジグモ、リオック、瀬戸際、アギトさえ入っていればあとは何でも良いです。
4ターン目に、ジグモ×1。5ターン目に瀬戸際→リオックで5打点を想定しているので、1~4ターン目の間に、残りの2打点をいかに相手の動きに対応しながら、相手の強さを封じながら出すかと言った話になります。
要するに残り12枚で2打点を出す動きを考えればいいんです。1コスを増やしてもいいですし、とびだすを増やしてもいいですし、ニセハナを入れてもいいです。
オオゾウムシも活躍できます。クラウディーナミイロタテハも強いです。好きに遊んでください。
基本的な動かし方
対アグロ
除去を入れてないので、殴り合いになります。別に分はよくありません。負けるときは負けます。とびだすに期待しています。
強いて言うなら、ジグモ+アギトでかくれて、盤面に虫を残しながら除去する動きが強いです。似た動きは、ゴマダラオトシブミ+アギトでゆりかご、ジョロウグモ+アギトでクモの巣などでもできます。
粘り強く戦います。
盤面を減らしながら4ターン目にこぎつければ、瀬戸際が打てるのでまあ勝てるときは勝てます。アグロを見るならテナガ二枚構成もありですね。アグロは、プラチナコガネでエサ場の虫をひっくり返してくるので、テナガはなるべく手札で温存したいです。
対ワンショット
1ターンに1枚ずつ虫を出して殴っていく動きが強いです。
2ターン目にゴマダラオトシブミ、3ターン目にジョロウグモと殴ると相手は除去をしなきゃいけないので手札が減ります。そこからは相手の手札を見ながら、ギリギリリーサルが狙える状態を維持します。今はコントロール環境なので、ジョロウグモとゴマダラオトシブミは一枚ずつ。このあたりは環境を見て増やしてもいいです。
でも、負けるときは負けます。このデッキを僕しか使っていないということはそういうことです。強さ的にはほんのり強いくらいのデッキです。
対コントロール
サバクトビを駆使して、エサ場4枚の状態を長引かせます。あとはパーツが揃うのを待って、瀬戸際リオック。それだけです
動かし方のコツ
①何もせずにパスすることもあります。必要パーツが見えないと動きづらいので、先行なら1ターン遅らせることも多いです。とはいえ、相手の強いレンジに入ると勝てないので、見切り発車的に殴っていくこともあります。
②道中のゴライアスケア
ジグモ、瀬戸際、リオックで5打点なので、そんなにリスクを冒して殴ることはないです。デスストーカーを入れていたときは、出したターンに殴らないこともよくありました。手札に緑の虫とアギトが見えていると、殴ってもいいです。ですが、ゴライアスが飛び出すという現象はそれほど高い確率ではないので、恐れてばかりでも駄目です。このタイミングで飛び出されたら、致命的!という場合以外は、割り切りも必要です。
③ラスゴラケア
オウゴンオニがいるのでラスゴアはケアしやすいです。でも、ラスゴアは負けと割り切ることも大事です。ラスゴラ以外ならいつ、何がとびだしても勝てるという状況なら僕は殴ります。ラスゴラは印象に残りやすいですけど、確率を調べると結構レアケースです(知らんけど)
ラスゴラは良いんです。ラスゴラが出ても絶対に勝ちたいなんて、蟲神器の楽しいところを否定しています。ラスゴラで負けは良いんです。
④エサ埋めに関して
4コス、あるいは5コスしか貯めなくていいので、そこまで強引にマナチャージを進める必要はないです。相手がコントロールで自分が先行なら2ターンくらいパスしても何とかなったりします。
オウゴンオニ、とびだす持ち、ヘラクレスはエサに埋めやすいです。瀬戸際は2枚目が見えるまで、何があってもエサ場に埋めちゃダメ。リオックは泣く泣く埋めることもあります。
おわりに
結局、ノートなんか書いて何がしたかったんだろうと思っています。
自分が勝ちたいだけなら、ノートなんか書かない方がいいですし、流行って楽しいデッキタイプでもありません。むしろ、ジョロウグモ、ジグモ、サバクトビバッタ、ゴマダラオトシブミと性格の悪いカードばかりです。
文章を書くのは好きなので、書いてる時間は楽しくすごせました。
あ、ひとつ言いたいことがありました。
それはデッキタイプは無限だということです。ワンショットがあるなら、当然ツーショット、スリーショットもありますし、1コスコントロールとか、タマムシミッドレンジとか、面白いデッキは一杯あります。
今、一部でオオゾウムシビートダウンが流行っているのを知っていますか?マジで強いんですよ。オオゾウムシ。みなさん、どんなカードか知ってます?
環境デッキを握るのもいいですけど、好きなカードで遊んでもまあまあ楽しめます。勝てるとは言ってません。ほんのり楽しめます。
ぼんやりしたカードでも、一生懸命考えれば、何かと使い道はあるもんです。
蟲神器は完全下位互換と言えるカードが多いことが悲しいところですけど、カードが増えても急激なインフレを起こさない工夫としてはいさぎよ過ぎて好きです。むしろ評価しています。
ということで負けてもいいんです。好きなカードが思わぬ活躍を見せたら楽しいじゃないですか。むしろ、負けても楽しめる人と遊ぶのが一番です。対戦相手と遊ぶことが一番の目的なら負けても楽しいです。気の合う人と、変なカードを使って遊びましょう。そういうのが一番楽しかったりします。
余計なお世話ですね。これ以上書いてもろくなことないので、この辺で終わります。
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