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猫氏との暮らし4日目

4日目の朝、夜の間中、部屋を探検しまくり、鳴きまくった猫氏の姿が見当たらなかった。
窓の外が明るくなってきた頃ようやく猫氏は静かになっていた。

猫は気配がわからないのだなぁ、
いなかったらどうしよう、
と思いながら探すと

南側の掃き出し窓につけた裾があまったカーテンに、猫氏はくるりとくるまっていた。その姿がとても可愛かったのでカーテン越しに撫でると、カーテン越しにシャーとおこられた。
気持ちよくいたところ不快だったようだ。

その日は朝から出かけ、19時半頃帰宅した。
初めて長い時間不在にするので、トイレを整えご飯は少し多めに入れてでかけた。
が、帰宅してみると朝のままの状態だった。

…。

日中、鬼の居ぬ間に…といったように自由にしていると思っていただけに、不安を覚えた。
ご飯も食べておらず、トイレもしていない。
ただよくみると、ご飯がわずかに減っているようだった。

不安に思いながら猫氏の居所を探すと、デスクの下の奥にチラリと見えた。遠巻きに覗くと猫氏と目があった。
ホッ…
猫氏のペースに任せようと思い、自分はサブスクのゆるいキャンプの番組をみはじめた。しばらくして、ふとみると猫氏が出てきていた。


出てきた猫氏はなんだか友好的だった。昨夜、部屋の探検に付き合ったからだろうか。
スリスリしてきたり、なでさせてくれたり、少し遊んでくれた後
置いてあったご飯を食べ、また少し遊んだ。

そろそろ寝るか、と思い電気を消すと

そこから猫氏は、相当元気だった。

ご飯を再び食べにいき、トイレにいき、引越しに使った段ボール📦に乗り降りしたり、キッチンのシンクにのぼったり。

シンク前に置いてあった水切りが大きな音を立てて落ちた(中は空にしてあったので大丈夫)ので、見に行くと
「別に気にしていませんけど」とでも言うかのように
猫氏は、落ちた水切り近くでゴロンと横になったいた。
きっと驚いただろうに横になってみせるという、強がりな様子がおかしかった。

少し慣れてきたようだ。

その夜も鳴いていたが、声はあまり大きくなかった。

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